30.November.2000

午前中は「野ばら」の練習がありました。
見学者が3人もいらっしゃり、またまた、メンバーが増えるようです。
先日、「リコーダーはこれから流行ると思う?」と尋ねられた時、
「流行ると思う」と即答したけれど、主婦の趣味としては、もうすでにブレーク中のようですね。
また、週間ジャンプの巻頭カラーがリコーダーの漫画だったり、テレビのCMなどでもよく耳にするし、
あの人気TVゲーム「ファイナルファンタジー」のオープンニングも、リコーダーの曲でした。
若者の間でもブレークするかもしれませんね!
でも、そのためには、いい楽譜がもっとないと!・・と痛感したのが、午後の練習。
それは、青葉の数人と、1月に予定している老人ホーム慰問用の曲選びをしているときでした。
次から次へ4声〜5声にアレンジされた曲を吹いて、何十曲もある候補曲を数曲に絞ろうとしていたのですが、
「むむむ・・これはひどい」というアレンジがあまりにも多く、あっという間に、ボツ曲が増えてしまいました。
リコーダーを吹く人・リコーダーのことを理解している人がアレンジしたとは思えなく、
テナーの出にくい下のド・ド#・レ・レ#などをずーっと使っていたりして、よく鳴る音域など無視。
ピアノではいいでしょうが、笛では指がきついし、効果も期待できないアルペジオを多用していたりも。
「青葉」では、先生が選んでくれた素敵なアレンジ曲をやり慣れているので、
みんな、「えーっ、これ、売っている楽譜でしょう?」とびっくり。
実際に吹いてみて合格したものだけを、製本したり、売場に並べて欲しいですよね。





26.November.2000

ToIさんが出演するというので、向江昭雅先生門下生の発表会に行って参りました。
近江楽堂で4時間近く聴かせて頂いた後、打ち上げ会場のお店の別テーブルに陣取り、
福岡のNさん、Oさん、Yurieさん、Hopiさんと、ToIさんも時々こちらに混ざっての歓談。
「そろそろ帰ろう」と私が言うまで皆帰る気配がなかった程、盛り上がってしまいました。
が、電車を乗り継いで田園都市線ホームに来てみると、なんと最終・・
そこで急に現実に戻って、普段真面目な主婦達が一斉に家のことを心配し始めたので、笑ってしまいました。
明日帰ってしまうNさんと、どんなに離れがたかったか・・ですよね。
発表会の方は、「先生のカラーって、こんなにも生徒さん達の演奏に出るのね」と感心!
向江先生が、生徒さん達に自分らしい世界を築いて欲しいと願っていること、
また、その世界を大切にしてあげているのがよくわかりました。
ToIさんのテレマン・ファンタジーも、彼の特徴がよーく出ているおもしろい演奏でした。パチパチパチ。
最後の演奏者の方が、ルネッサンスリコーダーで、フォンターナのソナタを吹いたのですが、
音色、吹き方、歌い方、楽器の構え方、服装・・オリジナリティに溢れていて、かなりの衝撃を受けました。
それはそれは素敵な彼の世界と演奏。いい曲だったし、久しぶりの鳥肌もの!
リコーダーの世界を好きになりたい・・と思っている私に、神様のプレゼントだったかな?






24.November.2000

今日は、福岡のNさんが上京していらっしゃったので、一緒に吹きまくり!
とても、とても楽しみにしていた日だったのですが、本当に、心底、楽しかったです。
「縁がありそうな人」というのは、会った瞬間から結構嗅ぎ分けられるものですが、
「青葉」の超人気リーダーだったNさんを一目見た時、「この方とは縁があるな!」と感じました。
それなのに、私が加入するのと同時に引っ越されてしまい、当時「おかしいなぁ」と腑に落ちない気持ちでしたが、
こうして上京される度に一緒に吹くチャンスを頂き、「ほらね!」と思う気持ち+「わーい!」と叫びたい気持ちです。
今日は、ドビュッシー、ガブリエリ、パーセルから、メリーさんの羊、どらえもんまで、数曲を夢中で合わせましたが、
半年に一回ぐらいしか合わせていないのに、びっくりするほど息が合う・・
私以外の4人は、よく合わせていたそうですから、きっと、そういう感覚って忘れないものなのですね。
来年の夏に、このメンバーで栃木まで遠征することになったのですが、Nさんも一緒に行かれるといいなぁ。
 その後、みんなでわいわいおしゃべりもしましたが、大笑いの連続で、話は尽きることがありませんでした。
Nさん、Oさん、Hさん、Mさんが数年前に築いた「コンソート青葉」の中の「マーブル」
そこに、タイミングよく入れて頂いちゃった私って、やっぱりラッキー!
ラッキーといえば、娘が、プレステのゲームソフト「DDR3rd Mix」を当てました。
「またか」と思うほど、くじ運の良いヤツ・・恐らく9割5分くらいの当選確率なのです。
そういえば、夫も洗濯機を当てたりして、結構運がいい。
この間も82位という中途半端な順位で、ゴルフクラブセットと松茸をゲット。
我が家は、そういうことに人生の運を全て使い果たしているのかな?






22.November.2000

昨日の反省から、いろいろなことが見えてきました。
気持ちの整理がつき始めたので、今日は、久しぶりにすっきりした気分でお出かけ!
出かけ先は、発表会後初めてのレッスンです。
まず、発表会の録音テープを先生と一緒に聴き、先生の感想を聞いたり、自分の感想を言ったり・・
勿論色々と細かい難はありましたが、自分としては、とても楽しめ、気持ちよかったし、
先生にも躍動感があったことを褒めて頂き、良い思い出をまたひとつ増やすことが出来ました。
それから、今後のレッスンの進め方を相談をしたのですが、さすがは渡辺先生!
こういう方法もあるし、こういうのもいいんじゃないか・・と、いくつかのルートを提案されましたが、
どれもそれなりの理由があって、それなりの結果を出せそうな、とても良い案ばかりでした。
私は、恥ずかしながら不勉強ですし、もともと古楽をやりたくてリコーダーを持ったのではないこともあり、
リコーダーの名曲を全然知らないし、「大好き!」と言える曲も作曲家も無いのが悩みのタネでした。
なので、今はリコーダーのテクニックを磨いて上手になることより、
リコーダーの世界をもっと知り、好きな曲が増えそうな方法を選ばせて頂くことにしました。
その方法とは? 毎回、違う曲をどんどん沢山やっていくのだそうです。
レパートリーがぐっと増えそうですね。
渡辺先生も私もかなりの凝り性なので、サッサカいけるかどうかは疑問ですが・・
先生と一緒に分析したことによると、私の好みは、メロディーの旋律がどうのこうのというより、
響きのよい「和音」が鳴っているかどうかのようですので、まずはヘンデルから・・
今日は、ソナタハ長調を初見で一通りやってみました。
うーん、素敵な曲!先週の絶不調から一転して、メラメラと燃える、燃える!






21.November.2000

この数日間、いろいろな人の話を聞きました。直接会って話したり、
電話を頂いたり、メールも含めると膨大な量と人数の「気持ち」を聞きました。
そして、私が「今日の天気は悪いねぇ」ぐらいな気持ちで言ったことが、
みんなには、もっと重い言葉に取られていたり、「自分を否定された」と勘違いされていたりで、
私の言葉の影響力の大きさに、びっくり仰天でした。言葉は、慎まないと・・
でも、言葉の誤解だけではなく、実際、私の普通が普通でなくなっていたことも事実です。
今日、それを「野ばら」の練習に行って思い知らされました。
「お薦めのリコーダーは?」と、ある方に聞かれたので予算を聞くと、「3000円以内のプラ管が欲しい」という。
プラスティック管なら持っているはずなのに、どうしてかなぁと思っていると、
「子供に壊されちゃって・・」と、残念そうに表面にヒビが入ったプラ管を差し出されました。
でも、傷は表面だけだったので「大丈夫そうよ。」と言うと、そのリコーダーを大事そうに抱きしめて、
「わぁー、よかったぁー。」と大喜びして「大切にします。」と。
また、練習場所の地区センターは、終了後掃除をしなければならないのですが、
これは大掃除じゃないのか・・と思うほど、メンバーの皆さんが丁寧に丁寧に時間をかけて掃除をするのです。
「この2時間、私、本当に幸せなんです。だから、ここの場所は、大切にしたい。」と。
私は、どうだろう・・
どんどん贅沢になってしまったのかなぁ、そういう「大切」と思う気持ちが薄れていたような気がします。
忙しさにすっかり負けてしまい、物の有り難みは忘れているし、
私を大切にしてくれている人達への思いやりも十分でなかったし、
こうして楽しい毎日を送れる環境にも麻痺していたような気がします。
忘れかけていたことを、思い出しました。






18.November.2000

今週は、体調を崩したこともあるし、精神的にも絶不調だったので、ほとんどの約束をキャンセル。
大変な行事が一斉に終わってホッとした途端、いろいろなことが頭の中をグルグル回り始めました。
そうなったら、もうダメ。何も手に着かず、悶々と悩み始めて止まらないのです。
まわりの人にも随分と心配をかけてしまいましたが、今回は、家族や友人の暖かさをひしひしと感じました。
励ましというのは、これほど有り難いものだったのか・・と。
私は「駆け込み寺」というあだ名が付くくらい、悩み相談を受けることが多いのに、自分の悩みは打ち明けない。
それを見ていた夫が、私の駆け込み寺はあるのか・・と心配してくれたことがありました。
でも、何も心配することはありませんでしたね。
みんながしっかり支えていてくれていた!ウルウル・・
(あれ、なんだかまだジメジメしていますねぇ。)
・・というわけで、今日のリコーダー練習2連チャンも、出席できるかどうかと思っていたのに、
しっかり楽しく参加できるほどに回復しました。
コンソート青葉は、来年9月に予定されている第二回定期演奏会の核になる曲の候補の試奏。
とても素敵な曲ばかりでしたが、かなり難しそうです。
ノンキー・プロジェクトは、清美さんの新曲と私の新曲の試奏と練習を少し。
それから、レコーディングしたテープをCDーRにしたものを、みんなで聴いたり、感想を聞いたり・・
ついでに、私が一週間悩み続けた今後のプロジェクトの方向性などのことも話させて頂いたところ、
メンバーの皆さんの貴重なご意見をいっぱい聞くことが出来ました。
肩の荷がドバっと落ちるのが分かり、「話して良かった!」と思う、私にとってはとても良い時間でした。
みんな有り難う!ウルウル・・(まだジメジメ?)






11.November.2000

今週はゆっくり時を過ごしたので、慢性疲労もなくなり、すっきり!
今日は地区センター祭にコンソート青葉で出演するので、午前中から練習〜本番でした。
久しぶりに練習してそのまま本番を迎える曲も混じっていたので「大丈夫かなぁ。」と心配していましたが、
おそれていた通り、後味の悪い演奏となってしまいました。
それでも、続いていた行事の最後でしたので、開放感にひたって、みんなと御飯を食べながら大笑い。
「笑う角には福きたる!」笑っていたら、また良い演奏のチャンスがくるでしょう。
その後、楽しみにしていた夫のレッスンを見学に行きました。
夫は、フルートを高橋理恵子先生に習っているのですが、
そもそも私がファンだったことから夫に薦めた先生なので、一度見学させて頂きたかったのです。
「どうぞ、どうぞ。」と仰っているというので、ずうずうしく娘も連れてお邪魔しました。
想像通り、レッスンはとても楽しく、いいことを一杯言って頂いていたのですが、
何より時々お手本で吹いてくれる先生のフルートの音色がとても綺麗で、うっとり!
お人柄の出ている優しいおっとりとした音は、すっかり娘をも魅了してしまったようで、
「フルートって、あんな音がするんだぁ。いいなぁ、私も習いたーい!」と言い出すほどでした。
その後、ビデオ屋さんに明日返さなければならない映画を見たのですが、
感動にひたる間もなく、ノンキー組曲「旅立ち」のピッコロのメロディーの録音に突入。
私がまた夫を絞るのでは・・と心配して、電話を下さったネコさんが、
「えー、今から入れるの?」と驚いた、深夜1時からの録音でした。
絞ったつもりはありませんでしたが、OKを出したとき時計を見ると、午前4時過ぎ・・
夫は、「目の前が真っ暗だ。」と言っていました。
指揮者兼、ディレクター兼、録音係の私も、今朝の「すっきり!」が嘘のような死人状態でした。
笑っちゃったのが、吹く前に「あと15回吹けます。」と夫が限界までの回数を言ったことです。
私の性格を、すっかりお見通し!






7.November.2000

新しいリコーダーサークルが軌道に乗るまで、時々お手伝いを頼まれていたのですが、
そのグループ「野ばら」が、晴れて3日の日に舞台デビューを飾りました。
丁寧で一生懸命な演奏は、なかなか評判良かったようで、もう来月、次の出番が決まったとか・・
私もその日、皆に混じって演奏したのですが、ベテランの上手な人達とやるのとは違う喜びを感じました。
モームの「女ごころ」に登場するヒロインは、お金持ちでハンサムで家柄の良い男の人ではなく、
むさくるしい門番の男の人をお相手に選んだのですが、時々、この話を思い出してはニヤッとします。
「良い・出来る・優秀」なことが、全ての人の求めているものとは限らないのに、
なぜか、多くの人はそう信じているのですよね。
リコーダーアンサンブルも、「私は下手だから・・。」などと言いながら遠慮される度に、
「そういうことは関係ないのになぁ。」と心の中で口答えしています。
私は、ただひたすら、一緒にやって気持ちのよい人とやりたいですね。
その点「野ばら」は、素晴らしい!指を一本一本丁寧に動かし、大事そうにリコーダーを押さえ、
とにかく一生懸命。そして、そのぎこちなさの割には、とても楽しんでいることが伝わってくる。
これ以上、参加するグループを増やすのは無理だとは思っていましたが、
なんとなくこのグループに惹かれてしまった私は、時々なら・・とお手伝い続行を決めてしまいました。
今日、練習に行ってそのことを告げると、とても喜んで下さり、
求められる喜びも満喫してしまった!うふっ。






4.November.2000

「自分で納得のいく演奏が出来る」ことのないまま、発表会の日が来てしまいました。
作曲をやる私にとって、その曲にぴったりのテンポを崩したり、背景が見えずに演奏するのは、絶対にいや!
そうすると、やはり、テレマンのデュエットソナタ5番は、今の私の腕前には難しかったってことです。
でも、そこは私の心臓の強さというか、ずうずうしさというか、自分に負けたくない性格だからというか、
「今日出来る最大限のことは、絶対にやってやろう!」という気迫が、どんどんわいてくるのです。
特に速い楽章は、頭では理解できていても動作がついてこなくて、結局最後まで語れず仕舞いでしたが、
それならそれで、少なくとも「躍動感だけは失わずにいこう!」と決めました。
そのかわり、ゆっくりで余裕のある楽章は、渡辺先生に教えて頂きながらずっと目指してきた
「のびやかに響く音で語ってみよう」と決心しました。
そして、アンサンブルは、とにかく楽しく・・
自分のうつわの大きさをしっかり認識し、この期に及んでこぼれ落ちるほどの要求をするのは諦め、
でも、表面張力するくらい目一杯まで自分のうつわを使おうということですね。
結果は、「今日、私が出来ることの最大限」の力を発揮でき、楽しくできたと思います。パチパチパチ!
もうすぐ、リコーダーを習い始めて3年になります。
ギースベルトの最初の方の易しい曲もまともに吹けずに門戸を叩いた私を、
愛情深く、丁寧に、厳しく、優しく教えて下さった渡辺清美先生に、改めて、感謝、感謝の日でした。
自分の力を、ここまで伸ばして下さる先生に出会えたことは、私の人生の大きなポイントですね。
また、観る側としても、友人達の演奏を見ながら、素敵な仲間達を得たんだなぁ・・と感じ、胸キュン。
私だけでなく全員が大成功で、素晴らしい発表会だったと思います。






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