27.March.2000

レッスンでした。
前回のレッスン後の宣言通り、このところレッスン用の練習を頑張ってきました。
その甲斐あって、4度の音をとるのはセーフ、山ありとまっすぐの使い分けもなんとかクリア。
そして、ダブルタンギングは・・といいますと、
「絶対に、こんなのできない!」と思っていたフレーズが、出来そうになってきました。
こうゆう単純な練習は眠くなってしまうので、今回は普段愛用している防音室を出てみました。
テレビを眺めながら、ウィンドウェイにセロテープをはった即席消音リコーダーをトゥクトゥク・・
暇が少しでもできたら、トゥクトゥク・・テケテケ・・散歩の時は口だけでトゥクトゥク・・テケテケ・・
やり始めて何回かめにできるようになって、また疲れてくるとできなくなる・・毎日が、それの繰り返しでした。
でも、明らかに日々少しづつ上手になっていくのがわかるのです。
この調子なら、もう少し頑張れば習得できそうな気がしてきたので、今日、先生に披露したら、
「なんとか、いけそうじゃない!」と喜んで下さり、次のステップにいかれるヒントを下さいました。
単純な運動系は、峠を越すとハイな状態になり、やめられなくなるのよね。
今週もトゥクトゥク・・テケテケ・・頑張ろうっと。
さて、テレマンの3楽章はゆっくりの曲なので、ボーッとほとんど何も考えずに練習していったら、
ヘミオラが隠れていたり、呼応があったりと、ボーッとなんてしていられない曲でした。
「事前に、もう少し楽譜を読んでくるといいですね。」と言われ反省しきり。
何を教えて頂きたいのか、何を直した方がいいのか、何がわからないのか・・
まず自分で研究してみないことには、何も始まれないのよね。
4楽章は、ちゃんと読んでいこう・・
でもねぇ、3本線の多さと、3連符の多さと、Vivaceの文字、
先生は「2楽章の方が大変よ。」とおっしゃっていたけれど、こっちも大変そう。





25.March.2000

体調を崩したので保養したり、家の手入れや、この頃迷惑をかけ続けていた家族の世話や、
最近小・中・高・大学の同級生達から盛んに届くファックスやメールの返事を書いたりしていたら、
あっという間に一週間が終わっていました。
パソコンやファックスの急激な普及により、たまにしか連絡を取れていなかったような友人達が、
このところ、ぐっと近くに感じられるようになってきました。
小・中・高時代の友人達の多くは、故郷の浜松近辺に帰っているのですが、
そこから届く便りは、懐かしい地名や行事、学校や友人のことが多く、読むのがとても楽しいのです。
娘さんの高校受験の発表などもすぐに知らせてくれたので、一緒に感激したり、
田舎ならではの面倒なことや、田舎ならではのよさを書いてくれたりするのを読んで共感したり、
ほんの些細な日常生活の一ページを読んでも、その人らしさが出ていて、
「あぁ、昔から○○ちゃんはそうだったのよ。」と思ったり、「おぉ、大人になったなぁ。」と感心したり。
最近、頭を使うことが多いので、そういうホッとできるメールやファックスに癒されている私です。
来週は、小学校時代田んぼの畦道で一緒に道草をくったYちゃんが、意を決して遥々やってきます。
何年かぶりに連絡をとっても「それでさぁ。」と昨日も会ったように始まるのよね、昔からの友人は。
夫が、そんな様子を見て、本当に昔から友達運がよかったんだねと言っていました。
そうか、くじ引きをしても当たらないのは、そういうところに運を使ってしまっていたのか・・
でも、「人生をカラフルにしてくれるのは仲間」と信じている私にとっては願ったり叶ったり!
一生大切な宝物として、大事にしていきたいなぁと改めて思っている今日この頃です。





17.March.2000

今日は、ノンキープロジェクト平日グループの練習だというのに、朝起きたら二日酔い・・トホホ。
昨晩、怪しいオリエンタルダンスの後ろで演奏する「ファラオ・キング」を見に行って、飲み過ぎました。
いろいろな民俗楽器も、ダンスも、かぶりつきで見ることができたので、一緒に行った娘も御満悦で
「私、あんなふうに楽しく演奏をする人になりたいな。」と言っていました。
バンドマンの日常を知っているだけに「そ・そ・そうだね。」と答えるのに吃ってしまいましたが、
実は私も「ノンキー」はあんなふうに演奏したいなと思う素敵なライブでした。
音どうしの会話があるっていう感じかなぁ。いや、音を使っておしゃべり・・かなぁ。
「こっちにおいで。」「じゃあ、これが済んだら行くよ!」というような会話が聞こえてきそうなのです。
「ノンキー」シリーズもそういう対話ができると面白いのでしょうが、
なにせコード譜で自由に演奏するバンドと違って、書き譜で演奏しているのでそう簡単にはいきません。
個性の光るメンバー達のエキスを、作っていく段階でどんどん盛り込みたいのに、
なかなかそれを引き出すいい方法が見つからず、丁度悩んでいたところだったのです。
取りあえず、今回始めて手掛ける「ハイランド」という曲の楽譜は、最低限の音のみを書いていき、
その曲を作曲したきっかけや、「ハイランド」が「家庭」を表していること、
そしてそれはどんな風景なのかを写真で見せ、
あとは、皆さんの思い描くイメージを盛り込んで作り上げていって頂けるようお願いすることにしました。
そんなことだけで上手くいくかなぁと心配でしたが、取りあえずその方法で練習を開始してみると・・
二度ほど楽譜通りに演奏した時です。
きよみさんが「バス3本でやってみたらどうかな?」と言い出しました。
早速バスリコーダー3本でやってみたら、とてもいい感触を得たので、
それからは、夢中で音を探り、皆で吹いてみては楽譜を書き直し、また吹いてみては書き直し・・
「そっちがその音を吹くなら、こっちはね・・」とまさに音の会話が始まってしまったのです。
昨晩願っていたことが、今日、もう実現しているという夢のような話ですが、夢ではありません。
「ハイランド」が、ぐっと牧歌的で写真のイメージに近い曲に、お化粧直しをしたのです。
しかも、通り過ぎる「風」や「鳥」を表すソプラノパートのメロは、全員が各々考えてくることになりました。

私の作り始めたカレーのお肉を、今日は海老に変えてみました。
それならば、野菜はトマトと茄子が合うよということになり、入れました。
ところが、具が多くてすっきりしないので、じゃがいもは取り出しました。
さらにこのカレーに似合うスパイスは何だろうと考えましたが結論が出ず、
結局、全員が今度までに考え、探し出してくることになりました。
さて、だれのどんなスパイスが次回、加わるのでしょうか?
そして、最終的にはどんな味のカレーになるのでしょうか?

究極の家庭料理、究極の手作りカレーを目指している「ノンキープロジェクト」が、確実に
いい方向で動き出したと言える至福の一日でした。
平日、休日グループ共に、メンバーの皆様の御協力には本当に頭が下がります。
各地に足を向けて寝られなくなってきました。
立って寝るしかないかなぁと思う毎日です。





13.March.2000

レッスンでした。
どうしてもアンサンブルの練習の方を優先させてしまうため、
個人レッスンの練習はおざなりになっていたこの頃・・
でも、これからしばらくは、私個人の課題の練習を頑張っていこうかなと思います。
克服したいことが、沢山になってきたからです。
まずは、音の幅をとる練習です。
今日のレッスンで4度下降する音をとる練習をしたのですが、かなり難しいにもかかわらず、楽しかった!
1オクターブをとる練習も結構快感だったけど、4度はさらに快感です。
そのうち、9度とかもやったら、もっと楽しそうだなと思いつつ・・
それから、同じフレーズを、山をこしらえて吹くのと、まっすぐ膨らませないで吹く練習。
この使い分けができると、表現にぐっと幅が出来そうな気がします。
三つ目は、ずっーと課題のダブルタンギング。
丁度今やっているテレマンのソナタの速い部分を、トゥクトゥク・・と格好良く決めたいものです。
しかし、これは長い道のりだろうなぁ。
リコーダーを持たずに、指も動かさずに、舌だけでやっても絡まるもの・・
舌にも運動神経があるとしたら、私は最悪な鈍ちゃんのような気がします。
まぁ、でも、これらのことは、あせらず、根気よく、頑張るしかありませんよね。
問題は「ひとりで頑張ってもねぇ、できるかどうか・・」ということの方かもしれません。
それは、四つ目のデュエットの練習です。
相手がこう吹いたら、こう返す・・というような受け渡しの練習をしたいのですが、
レッスンの時に先生と合わせて頂くだけでは、なかなか瞬時に反応出来ないのですよね。
本当はすぐに反応しなくてはいけないのでしょうが、私の実力ではまだまだ難しいことです。
今の私には、何回も合わせることが必要だと思います。
けど、Midi相手じゃ訴えかけてはくれないし・・
文句を言っていても始まらないので、とりあえず、それ以外のことをきちっと練習しておいて、
レッスンで合わせて頂く時は、受け渡しのみに神経がいくようにしてみようかな。





11.March.2000

午前中は、コンソート青葉のこれからの活動についての話し合い、
そして、午後からはノンキープロジェクト休日グループの練習でした。
青葉の話し合いは、演奏会の感想や反省、年間計画、次の演奏会や合宿の計画、係決め、
パートや練習方法などの見直しなど、話し合うことが盛り沢山でしたが、活発に意見が交され、よいムードでした。
話し合いは、本当に大切なことだなぁと最近痛感していたので、今日は私も一生懸命参加しました。
とりわけ、リーダー交代のことは、思うところが沢山あったので意見をいっぱい言いました。
誰にでもリーダーが務まるか・・というとそうではないような気がするからです。
けれど、向いていると思われがちなグイグイ引っ張っていくタイプが、必ずしも最適というわけではないし、
「あんなにおとなしい人が・・」と言われるような人が、上手にまとめちゃったりします。
私は、そのグループ、集団のカラーに合ったリーダーっていうのが必要なんだろうなぁと思います。
その点、今の青葉のリーダーは「北風と太陽」の太陽のような方で、青葉の雰囲気にはピッタリでした。
みんなも私も、できればずっと続けて頂きたい気持ちが強く、必死に説得していたのですが、
彼女の方をちらっと見た時に、目に光るものを見てしまいました。
このところ、精一杯頑張っている彼女と話していると、とても疲れているなぁと感じていたし、
私もノンキープロジェクトで同じような立場にあるので、痛いほど気持ちが分り、もう何も言えませんでした。
女性には辛い仕事ですよね。開き直らないと出来ないことが多いもの。
私はある尊敬する人に次のように言われました。
「皆の意見を全部を受け入れていたら、引っ張っていけないよ。
文句を言われたり、敵が出来てしまうのは仕方がないこと。
ちゃんと信念を持ってやっていれば、その分、味方も増えるから大丈夫。
気持ちが萎えたら、立って喋ること。その他大勢に戻る時は、座ればいいから。」
また、メンバーにも言われました。
「先頭の人があやふやだと、みんなどこを目指していいのか、わからなくなるよ。
『こっち!』と指示してくれればついて行きますから。」
そんな言葉を頭の中で思い出しながら、今度は「ノンキープロジェクト」の練習に向かいました。
「よーし!今日の練習は引っ張っていくぞ。オー!」と一生懸命に気分を盛り上げて・・
でも、私より知識も技術も上のメンバー達を前にすると、やっぱり気持ちが萎えました。
「貴重な時間を割いて、集まってくるのだもの。」と、またぶつぶつ言ってみるものの・・
結局「あなたが作・編曲したんでしょう。」と自分に言い聞かせ、立ったり座ったりして頑張ることにしました。
皆もそれについてきてくれたのだけれど、なんだかねぇ、やっぱり後味は苦いですね。
そういう時はこれ!ひたすら食べて、飲んで、発散!そしてコテン。
その後、夜中に起きて、ドキドキしながら録音したテープを聴きました。
効果ありのようでした。よかった、嬉しい。
メンバーの皆さん、御協力ありがとうございました。
練習内容については、近日中に「NONKY PROJECT」で報告致します。





8.March.2000

コンソート青葉演奏会のビデオをコピーしながら観賞していたら、
感動する場面が何ケ所もあり、やっぱりこれは全員に配ろうと思い、11本ビデオテープを買ってきた。
ところが、計算すると11本コピーするのには18時間以上かかるのです。
明日までに返すカメラだったので、すでに貫徹を決意していたのですが、それでも、間に合うかどうか・・
とにかく丁度、ノンキープロジェクト用の楽譜も書かなければならなかったので、
タイマーをかけながら、朝までひたすら両作業を並行して頑張りました。
夫が早起きしてバトンタッチしてくれたので、日が登ってから、仮眠。
昼過ぎに起きたのですが、その時もまだハイな気持ちは続いていたので、
「そうだ!届けちゃえ。」と思い立ち、買い物のついでに近所のメンバーのお宅を回ることにした。
ササッと小一時間で回る予定だったのに、まだ興奮覚めやらぬ様子で出てきたメンバー達は皆大喜びで、
寒空の下、永遠と今の気持ちを語り続けるのでした。
ついには、着の身着のままで車に乗り込んできて、次の家まで付き合ってしまうメンバーも出現。
いやいや、演奏会の威力は凄いなぁと、改めて感心してしまいました。
今日届けられなかったメンバーからも、「はやく見たい!」とお電話があり、明日も宅配は続きます。
こんなに喜んでもらえるのなら、頑張った甲斐がありますね。
いやー、最近労働が気持ち良い!





5.March.2000

「この爽快感は、なんだろう?」
本日の「コンソート青葉」初演奏会の帰りに考えました。
私は大失敗もしてしまったのに、なんだかそんなことどうでもよくって、すぐ忘れちゃいました。
全体の出来もリハに比べ3割減だったらしいのですが、「悔しい」という気持ちも残りませんでした。
それよりとっても心地よい連帯感と、全員で力を合わせて成し遂げたという達成感の方が大きかったのです。
このグループの一番の良さを、発揮できたのではないかと思います。
アマチュアとして音楽をやる喜び・・特権は、こういうことなのかなぁ・・と考えさせられました。
私が、このグループに参加させて頂くことにしたのが、一年前です。
「渡辺先生のそばに、できるだけ居たい。」という動機だけで
グループのことは何も知らないまま飛び込んでしまいました。
けれど、リーダーが転勤でお引っ越しされたり、グループの方針が変わった直後だったらしく、
丁度あまり雰囲気のいい時ではなかったようでした。それにプラスして、
練習も厳しくてついていけないような気がしたし、後から一人で入った疎外感も感じていたし・・
結局「渡辺先生指導」という魅力だけで通い、グループに対しては、長い間「お客さん」の気分でした。
それがだんだん、演奏会の準備をするに当たって、
メンバーのひとりひとりの魅力に触れるチャンスがでてきて、
メンバー達のことも、グループ全体のことも、愛し、尊敬するようになってきたのです。
気がつくと、疎外感はどこかへ消えてなくなっていたし、
皆も私のことを仲間として受け入れてくれ、必要としてくれているのが分るようになってきました。
私との関係だけではなく、他のメンバー同士も
「演奏会を成功させよう」ということで絆が深まっていくのがわかりました。
といっても、全て手作りのコンサートでしたので、確かに準備は相当大変でした。
けれど、私達が、これで得たものは物凄く大きいと思います。
打ち上げ終了後、別れる時に、お互いに手を振り合っていたら、渡辺先生が
「年上の人達に、こんなふうに手を振るのってなんだか不思議ね。」と言い出しました。
そう言われてみると、20歳以上も上の人達がいるのに、全然そんなことを忘れていました。
「リコーダーのことは語れないけれど、リコーダーが好きという気持ちは、いくらでも語れるよ。」
というメンバーばかりです。
アンサンブルをしている時は、友人でもなく、先輩後輩でもなく、師弟でもなく、「一心同体」になる。
それを目指した演奏会だったから、失敗も、不出来も気にならなかったのかもしれませんね。
御来場下さいました皆様の応援にも、深く感謝致します。
ありがとうございました。



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