30-31.January.2001

30日は、コンソート青葉で大田区の特別養護老人ホームたまがわ、
31日は、ノンキー・プロジェクトで小平市の津田保育園と、2日続けて出前演奏にいきました。
それぞれの場所で、思うこと、感じたことが沢山ありました。
間近で、子ども達やお年寄りの方達が、手拍子をしてくれたり、反応を示してくれているのを見られ、
舞台上の演奏とは違ったいい感触が得られたし、訪問を大歓迎・喜んで頂けたのは、事実です。
でも、仲間が口々に「私の方が、感激した。」とか「こちらの方が何かを貰った感じ・・」と感激しているそばで、
私は、実は、なんだかわからない複雑な思いに苦しんでいました。
いろいろ考え、用意していったことが、はたしてそれで良かったのかどうか・・
このホームページや、演奏会などは、見たい人だけが来て見る・・種類のものなので、
そんなに相手のことを考えなくても、自分が表現したいものを自由に表現出来るところだと思いますが、
老人ホームや保育園では、なかば強制的に見せるので、自己満足で終わりたくない・・と言うか・・何というか、
普段は脳天気でわがまま放題の私でも、そこでは役に立ちたいと思う・・と言うか、何と言うか。
下手な演奏を聴かせるくらいなら、肩もみをしてあげた方が喜んでもらえるのではないか・・とか、
一緒に歌うタイミングが分からないようだから、合図を出してあげなくては・・とか、
あまりゆっくりなテンポで演奏すると子ども達は飽きるから速くやらなければ・・とか、
この子達が将来、音楽を嫌いになったらどうしよう・・まで考えてしまい、
とにかく、まるで演奏には集中出来ませんでした。
でも、いいものを与えることだけが優しさではないし、考え過ぎて相手を傷つけることもあるし、
こちらが相手の為と思ってやっていることが、有り難迷惑だったり、
ターゲットを絞りすぎると、差別になりかねないし。うーむ。
本当は、こういうことこそ、脳天気にやるべきなのかもしれないですね。

「ノンキー物語」のアイデア満載お披露目の様子は、
「ノンキー・プロジェクトの近況報告」のページで、後日詳しく報告致します。






27.January.2001

横浜は、吹雪で一面真っ白。それでも、ノンキー・プロジェクトの練習は決行!
「本当に行くの?」と、みんな家族に呆れられての練習参加でしたが、全員揃いました。
スキーウェアや長靴で武装して来る人が多く、会うなり大笑い!
今日は、保育園演奏の最終リハーサルだったので、特大パネル、スピーカーセット、衣装、
勿論、コントラバスもあったので、夫がチェーンを巻いた車で、近所のメンバーを迎えに行ってくれました。
どうして、こういう時って異常に気分がハイになるのかしら?
車に乗った途端キャーキャー大騒ぎで盛り上がり、練習も衣装を着て、立ったまま4時間!
みんな大雪・寒さなどには負けず、元気一杯でした。
今回は、企画色を強くしたので、普段の練習とは違い、演出の練習に時間を割きました。
普段の練習では寡黙なメンバーの口からも、演出・・となると、アイデアが溢れ出てきます。
みんな、実はこういうことが好きなのでしょうね、知恵の宝庫でした!
で、それに時間がかかってしまった結果、リコーダー演奏の方は、不安を残したまま終了。あ〜ぁ・・
ソプラニーノ・・どうしよう。どきどき。
でも、絵、衣装、楽譜カバーやBGMテープのおかげで、現実離れした異空間ができているようだし、
演奏の細かいところはまだまだでも、「ハイランドの楽士」として、皆、いい感じの仕上がり方でしたし、
今回、お話を担当する清美さんも、パネルを使ってあちこち動き回りながらの熱演が好評でした。
さて、よしえさんが名付けてくれた、この「ノンキー・キャラバン隊」、
1月31日、いよいよ小平市の津田保育園でデビューです。
子ども達が喜んでくれますように & その日は大雪になりませんように。






23.January.2001

一ヶ月ぶりのレッスンでした。
まず、ロングトーン練習と「シュテープス毎日の練習」のEb音階練習。
私の場合、おしゃべりも弾んでしまうので、ここまでやって、すでにかなりの時間経過。
で、本題のヘンデルC-Durに入ったのですが、一通り吹いてコメントを頂き、もう一度・・
と、始めたところで、次の方のピンポーン!
アッという間に一時間なんて過ぎてしまうのですよね。
「ヘンデルは、他の曲に比べていろいろとやらなくてはいけないことが・・」と慰めにも近い先生のお気遣い。
いえいえ、なかなかササッといけないのは、私の練習不足と勉強不足が原因なのです。
やはり一回に一曲・・というのは、古楽をよく知らない私には難しかったようです。
「16分で動くフレーズを、古楽の人は妙なところで切るんだなぁ・・」
と以前から思っていたのですが、それには然るべき理由があること、
また、通奏低音のオリジナルはバスのみで、右手部分は、後生の人が書き足したものだということも、
今日の今日まで知らなかったのです。究極の無知。トホホ。
ヘミオラ、バスの動きをヒントに、もう一度譜面の読み直しですね。
それにしても、練習時間が欲しーーぃ!






22.January.2001

雪のため、保育園演奏のための準備が遅れてしまい、焦る、焦る・・
でも、深夜になって、ようやくアートチーム制作の特大切り絵パネルが6枚仕上がり、感激。
うるうる・・もう、もう、もう、とーーーっても素敵です!・・ジーン・・
「頑張ってやり続けてきて良かった」と私自身の苦労も思い出して、感慨に耽る・・・
気の遠くなるような作業を続けていると、
「私、一体何やっているんだろう?」と、ふと、やっていることがバカらしく感じる時があるのです。
一銭にもならないし、やらなくても生きていかれるし。
気力・辛抱だって、限度っていうものがあるのよ!」と、一人で怒ってみたり。
寝る間を惜しんで頑張って単純作業を繰り返してきたちえさん、いくこちゃんも、全く同じことを言っていました。
「考えちゃダメだよね。」そう、考えちゃダメなのです。
こういうときに考えると、損得勘定が芽生え、得・楽に走ってしまうし、イライラもするのよね。
こういうときこそ、スポーツマンシップに則り、目標に向かって、ひたむきに、考えすぎず、コツコツ、歯を食いしばる!
そうすれば、ご褒美にこの爽快感よー!これは、紛れもなく、スポーツ後の爽快感・感動と同種だもの。
ちえさん、いくこちゃん、(新入りのりおちゃんもちょっとだけ)お疲れさま!!

さて、衣装も試作品を作っておいたので、ちえさんにそれを見せつつ仕上げをお願いすると、
ササッとケルト模様の下書きをしてくれ、「じゃ、刺繍しましょう!」ですって。ゲロ・・
刺繍針なんか、十年以上持ったことがなかったのに。
もう、こうなったら、なんでもこい!なんでも、やってやろうじゃないの。
でも、どうしてでしょうね?
困難な作業ほど心臓に悪いし、「出来なかったらどうしよう」という心理的圧力もかかるし、
姿勢が固まって腰痛も伴うのに、楽しくてたまらないのよ。
これって、マゾヒズム?






20.January.2001

コンソート青葉の練習でした。
老人ホーム慰問用の多量の曲は、先生のご指導のおかげで、なんとか短期間でまとめることが出来ました。
ご指導頂いた曲と、これは大丈夫だから・・と特に取り上げなかった曲の差がくっきり・・
改めて、指導して頂くことの威力を、感じてしまいました。
ウッドブロックや太鼓を用意していって、今日はパーカッションでも参加しましたが、楽し過ぎ〜!
夢中でやっていたら、「笛より嬉しそうにやっていたよ。」と言われてしまいました。
私は飽き性なので、実はこうして他のこともやらせて頂く方が、気分的には助かるのです。
リコーダーも、同じパートをやり続けていたら、今頃飽きてやめていたかもしれませんが、
幸い、C管とF管の指使いを覚えれば、ソプラニーノからコントラバスまで、どれでも扱える・・
おまけに、高音、低音、メロディー、伴奏、と、様々なパートを担当することが出来るから、
飽き性の私には、「打って付けの楽器」だったかもしれませんね。






17.January.2001

いろいろな活動のお正月休みが全て明けて元通り、活発になってきました。
野ばらも、昨日が初練習。メンバーも増えて心機一転!
でも、一ヶ月練習を休んでしまったら、みんな思うようにできなくなってしまった様子・・
さらに、皆の苦手な速めの曲をやったので、各所で動揺が走っていました。
それでも、久しぶりにみんなで吹いて楽しかったらしく、
「ひとりで家で練習しても楽しくないのです。アンサンブルって、やっぱりいいですよね!」と。
ほんと、ほんと、一人じゃないって、本当に楽しいですよね。

一人じゃない・・といえば、ノンキー・プロジェクトも、保育園演奏に向け動き出しました。
今度は、清美さんの原稿を使用して彼女自身が朗読もするので、一昨日、新作を持ってきてくれました。
会う度に様々なアイデアを出してくる彼女が、原稿を届けてくれたのは、これで3度目。
同じあらすじで、よく、こんなに色々考えられるものだなぁ・・と感心してしまいます。
私が原稿を読もうとしたら、「今日は、音楽に合わせて読んでみるから、聞いて。」と。
なるほど・・そうして聞いてみると、気が付くことがいっぱいでしたし、演出のアイデアが浮かんできました。
そして、今日は、ゆりえさんが「一緒に練習しましょうよ!」と、訪ねてきました。
私達、今度、ソプラノとソプラニーノという、ノンキー組曲の中では結構大変なパート受け持ちなのです。
でも、ふたりで練習をしていたら、一人で練習する時のように煮詰まらなくてすんだし、
ゆりえさんが、演出のアイデアをいっぱい出してきたので、改めて彼女の発想の豊かさを見直してしまいました。
衣装(ハイランドの楽士の演奏・・という設定にしたので、衣装を作るつもりです)のことは、
清美さん、Hopiさんにもアイデアを頂いたのですが、みんな描いているイメージは同じでも、
細部のアイデアが微妙に違うので面白かったし、とても参考になりました。
そして、今週末はアートチームがやってきて、仕上げ+α。
皆の知恵を結集しているので、短期間でも、下拵えは順調そのものです。
いろんな風味のスパイスも効いてきたし、うーん、美味しくなりそう!






13.January.2001

午前は、コンソート青葉の練習でした。
1/30の老人ホーム慰問用の曲を、この期に及んでの初練習。しかも、なんと16曲!
でも、先生が一つ一つ丁寧に吹き方のアドバイスをして下さったので、なんとかなりそうです。
私のアレンジ曲も加えて頂いたのですが、青葉ではこの度が初の採用なので、照れくさかったぁ。
でも、今後も青葉で使って頂けるのなら、あれも、あれも・・とアレンジしたい曲がいっぱいあります。
老人ホーム慰問を定期的にする・・という話しも出ていたので、「東京ブギウギ」とか「蘇州夜曲」などなど。
そういう曲のリコーダーアレンジは、なかなか無いのですよね、今回も探してみましたが・・
そうだ、このページで公開したら、慰問に行っている他のグループも使ってくれるかしら?
楽譜ページか・・ちょっと考えてみようっと。

さて、夜は、斎藤ネコさん宅での豪華な顔ぶれの豪華な宴会に、お招き頂きました。
編曲家の船山基紀さんやギタリスト吉川忠英さんグループ、MIXER'S LABのKさん達と大盛り上がり!
職業柄なのか天然なのかは知りませんが、とにかく人を喜ばせることに命をかけている人達ばかり・・・
出し物が半端でなかったことなど、言うまでもありません。
このメンバーだけで楽しむのは勿体ないほどの特上品でした。
出来る人っていうのは、反応もいいのですよね。
お料理が出てくると、「美味しい、美味しい!」ってムシャムシャ食べるし、
ワインを飲んで気に入れば、すぐにワイナリーに電話しちゃうし、
ビデオカメラを向けるとすぐに漫談を始めるし、ギターが出てくれば弾くし、
ギターが鳴れば歌うし、歌えば踊るし、踊れば大喜びしてもっと盛り上げる・・
そして、終始ニコニコ・・とにかくよく笑う!
「エンターテイナーの基本」を垣間見た、最高の夜でした。






11.January.2001

このところやることがあったので、家に閉じこもっていたのですが、
さすがに煮詰まってきたので、今日はちえさんちで油売り。
ちえさん、いくこちゃん、大ちゃんと、ピーチクパーチク、ゲラゲラ、キャーキャー
絵、陶芸、クライミングの話、バカ話など、したい話は沢山あったのですが、
ノンキー・プロジェクトが、1月末日に小平の保育園で演奏させて頂くことになったので、
今日は、その時に子ども達に見せるパネル制作のことの打ち合わせ。
実は、生楽器・生演奏にこだわってここまで音楽を制作してきたのですが、
最近、それでは「お話の世界-非現実的な空間」にひたってもらえないのでは・・と感じ始めていたのです。
もっと浮き世離れした世界に誘う何かが出来ないだろうか。
で、今度の保育園では、「子ども達を、お話の世界の中に連れていこう!」と思い立ち、
それ用のデモテープを作っているのです。で、アートチームにも連動を呼びかけようと出かけたわけですが、
行った途端、「マージは、縦線のイメージだよね?」と言われ、
「あははは。さては、同じことを考えていたな〜。」
すでに、大きな立体パネル数枚に、そのような下書きが出来ていました。さすが!!
田舎で育った私が、幼い頃、初めてデパートに行った時のこと・・
父がエレベーターに私を乗せ、「さぁ、この扉が開くと別世界だよ!」と言ったのです。
で、扉が開くと、宣言通りそこは別世界・・ 本当はデパートの屋上だったのですが、
私にとっては、ネバーランドとか、夢の国とか、そんな特別の場所に見えました。
私は、のちに階段で「そこ」に辿り着いてしまい、がっかりするのですが、
それまでは、本当にエレベーターも魔法の箱だと信じていました。
ちょっとしたことで、夢は見られるもの・・
これこそが、魔法かもしれませんね。
とにかく、私達も子ども達に魔法をかけ、おとぎの国へ連れていきたい・・
成功しますように。





  
9.January.2001

やらなければいけないことがある時恒例、パソコンの前に座りながらの逃避行動。
今回は、Mac版「Netscape6.0」のダウンロード。
まだまだ危なげな雰囲気でしたが、なんと「翻訳機能」が付いていたので、楽しかったー。
日本語→英語、英語→フランス語などに、そのページを丸ごと、一瞬のうちに翻訳してくれるのですよ!
フランス語が苦手なのにフランスのページが大好きな私としては、かなり嬉しかったけれど、
日本語のページを英訳したものを見た時には、がっくり・・と同時に大笑い。
笑い過ぎて涙が出てきました。辛いことがあった時にお薦めです。
最近ネコさんがプロデュースした相曽晴日さんの「月の子供」は、Aiso clear day Album" Child of month "でした。
なにも固有名詞まで訳さなくても・・それに、どうしてmonthではなく、moonと出てこないのでしょうね?
そうそう、その相曽クリアデーさんは、私が母校に教育実習に行った時、「生徒」だったのです。
その子が、結婚・出産・子育てをしながら9年かけて作った・・というのですから、私も、年をとるはずですよね。
それはいいとして・・このアルバム、得意なジャンルではないけれど、聴く度に胸にジーンとくるのです。
何が・・勿論、一流ミュージシャン、一流編曲家、上手な歌手による上質の音楽・・ということもありますが、
何のしがらみも、なんの仕掛もなく、ひたすら「良い音楽を作ろう」とした気持ちが、びんびん伝わってくるのです。
一流シェフがとびきりの材料と道具と使い、時間に追われることなく、美味しい「究極の家庭料理」を作ったという感じかな?
こうして「売る」「売れる」ことを目的ではなく制作する人が増えてくると、
CDの印象が、きっと「商品」ではなく、「作品」になるはずですよね。






5.January.2001

A Happy New Year!
今年もどうぞ宜しくお願い致します。
毎年恒例「年末過労倒れ」で寝込んだ後、お正月は実家でゆっくり時を過ごしました。
東名高速から眺める富士山と海がとてもとても綺麗で、良い年の予感。
年賀状もゆっくり楽しんで・・と、そのなかに親友のEちゃんのインタビュー情報がありました。
早速ネットでそれを見つけて、初笑い!
ふふ、そうそう、ふたりで新宿の母に手相を見て頂いたのですよ、大学の頃。
そういうことは大抵忘れてしまう方ですが、新宿の母にはすごいエネルギーを感じたので、
私もその時のことは、よく覚えているのです。
でも、恵理の人生のターニングポイントにもなっていたというから、恐しい!
確かに、恵理は「英語を活かした職業に就き、良妻賢母に・・」と言われ、
私は「芸能・芸術向き」で、「将来、次々に何かを生み出していく。」と言われたのでした。
その頃は、「え〜っ?」と疑いの気持ちの方が強かったのですが、
現在、彼女は英語を活かした職業に就いて良妻賢母、
私は英語を捨てて芸事に明け暮れる毎日となっているので、ほぼ、新宿の母の予想通りの展開ですね!
そう言われたから、そうなっているのかもしれませんが・・
まぁ、とにかく、予想に逆らわず(?)、今年はノンキー物語・組曲を完成させましょう。
次々に何かを生み出していく・・のだものね!
それから、もうひとつ目を引いたのが、新聞に載っていた中田英寿のインタビュー記事。
「日本人は、自分の考えを持ちそれを実践していくことを、『わがままだ』と判断してしまう。」と。
これには「なるほど。」と唸ってしまいました。
「自分の考え」VS「わがまま」、「個性的」VS「危ない・変」などは、確かに誤解されやすいですよね。
それらを区別できるのは(区別するのも)「*教養」だと言われていますが、
>21世紀・・私も「自分の考えを持ち、それを実践していかれる強さと教養を身につけていきたい。」と
中田選手の凛々しい顔写真を見て思いました。

*教養=(cultureイギリス・フランス・Bildungドイツ) 単なる学殖・多識とは異なり、
一定の文化理想を体得し、それによって個人が身につけた創造的な理解力や知識。
その内容は時代や民族の文化理念の変遷に応じて異なる。(広辞苑より)





  
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