29. November. 2001

レッスンでした。
差音を聴く練習〜先生との楽しいお喋り〜ヘンデルD-moll仕上げ。
で、ヘンデルシリーズに終止符です。まだまだ課題を沢山残したままですが、達成感!!
さて、今度何をやるかですが、「せっかく装飾に目覚めたのなら、装飾研究は?」と提案され、
コレッリ、テレマンなどの候補の中から、バルサンティハ長調のソナタを選びました。
先生の「知らなくてやらないのと、知っていてやらないのは全然違う。」
と言う言葉に、妙に反応してしまった私ですが、
本当に、難しい言葉を知っている人が簡単な言葉に置き換えて喋るのが一番分かりやすいのと一緒で
説得力のある演奏をしたいのなら、らくをするな・・ということかな?

なんて思っていたら、丁度大ちゃんが西日本最難ルート完登に成功したとの知らせが入りました。
大ちゃんとは数年前に知り合ったのですが、最初は「私とは別世界の人だから」と思っていたのですが、
話すうちに、「目指していること、気を付けていることが同じだ!」とお互いに思うようになってきたのです
「どうしてわざわざ面倒なことを始めるの?もっとらくな方法があるのに。」とか、「適当じゃだめなの?」
と、本当に多くの方からよく言われるのですが、そんなふうに言われる度に、
「私って要領の悪いバカか?」と思え、自信喪失したこともありました。
でも、大ちゃんと出会い、大ちゃんが岩を登る姿を見てから、もうそれはなくなりました。
裏側から登れば簡単に登れる岩を、危険を冒しながら苦労して進んでいく・・
「そんなことやって、何になるの?」と彼も言われ続けてきたそうです。
が、「やらねばならない」と思ってやっていない私達に、そういう言葉は不要なのです。
だって、過程を楽しんでいるわけですし、達成した時の言いようのない快感を経験しているからです。

ということで、私の音楽性には不要と思われる装飾にも、果敢に挑戦してみようじゃありませんか!
楽しい結末が待っていそうな予感がするし・・




28. November. 2001

イギリスの地下鉄のような大江戸線に乗り、古き良き時代の薫りのするY社へ。
ずっと、家に籠もっていたので、都会の空気が、今日は、かえって新鮮に感じられました。

さて、「その世界に浸る=数分前までの自分を忘れる」ことになるのか、
私は、生活感の無い空間に行った途端、自分が、御飯を炊いたり、子供の世話をしたりの、
主婦、母としての顔をすっかり忘れ、3秒で、いつもの自分と違う自分になりきることが出来ます。
この間、バンド仲間と話していた時も、「受験生の母だからね・・」と言ったら、
「え?あ?・・そうかそうか、みおりは、子持ちだったんだぁ。」と、絶句されるほどの腕前(?!)
でも、その変わり身の速さは、時として不便なのです。

実は、今日、帰りに本を沢山用意して頂いたのですが、
その時は「後学のために・・」と思ったので、重い本を8冊も頂戴し、鞄に詰め込んだのでした。
ところが、そこから立ち去って数分で、急に「主婦」に戻ってしまい、
デパ地下で美味しそうなものを、夢中で買い込んでしまったのでした。
気が付いた時は、資料と本でパンパンに膨らんだ重い鞄と、紙袋2個と、レジ袋一つと、パンの袋。
別世界の自分の荷物と現実の自分の荷物、両方を抱え、混んでいる電車へ。
ふぅ・・まだまだ修行が足りないな。





24. November. 2001

夏頃から娘の受験候補の高校をいっぱい見学してきたのですが、
その中に、一つ「ここだ!」と思える学校がありました。
対人では勿論ですが、食べ物、お店などでも、「あ、これだ!」と相性の良さをすぐさま感じることがありますよね。
その高校もそうで、校門をくぐった瞬間から、母子共々そう感じたのでした。
でも、その後、説明会に行き、いろいろとお話を伺うと、さらにその思いは強くなり、
「もうここ以外は考えられない」と思うようになってきたのです。
・・と言っても、それは受験生の娘の話ではなく私の気持ちで、
運悪く、その大事な説明会の日、出席できなかった娘は、
口では「○○高校に入りたい」とは言っているのですが、どうも私に比べると気迫が足りない!
これは、やはり説明会に行かせた方がいいな・・と思った私は、
二回目の説明会の今日、期末試験直前の娘も夫も誘い、再度行って参りました。
終了し会場を後にした途端、誰からともなく「少し散歩していかない?」の声・・
その時、娘も夫も、私と同じ気持ちになったのが、はっきりわかりました。
「お母さん、塾に志望校の相談に行かなくていいの?」と以前心配していた娘に、
「ほら、誰かのアドバイスで決めることじゃなかったでしょ?
自分の偏差値に合った学校を選ぶのではなく、気に入った学校に入れるようにすればいいの!」
と言ってやりました。偏差値で人生の道を選ぶなんて・・変だもの。





21. November. 2001

センチメンタル・デー。
まず、朝一番でコンソート野ばらの練習に行くとテーブルの上にラジカセがあり、
「先日の演奏を皆で一緒に聴きたいと思いまして。」と、Kさん。
で、早速聴かせて頂くと、なんか分からないけれど、とっても良いのです!
本番で吹いている時よりも、テープを聴いた時の方が感動するなんて、珍しいことですが、
「野ばら」をお世話させて頂くようになってから2年経ち、すっかり母の気分になってしまっているからかしら?
私よりずっと人生経験が豊富な方々もいらっしゃるというのに。
ま、とにかく、最初は、感動でウルウル・・でした。

さて、その後、コンソート青葉の演奏会ビデオのダビングをしたのですが、
楽しかった思い出が走馬燈のように浮かび、演奏会の映像にオーバーラップされ、うぅっ・・
というのは、今日、コンソート青葉を退団する決意を固めたからです。
あれもこれもやりたいけれど、身は一つですからね。やめる勇気も必要なのです。
しかしながらとても気に入っていたグループなだけに、寂しさも一入。でウルウル・・

その後、ドヨーンとした気分をリフレッシュしようと、散歩に出ました。
ところが、ひとりで出かけたらかえってメランコリックになってしまい、余計地味になって帰宅・・トホホ。
でも、丁度その時入ってきた大ちゃんからの楽しいメールで、救われました!
大ちゃんにはテレパシーが通じるらしく、いつもナイスタイミングでメールを入れてくれるのですよね。
今度は、嬉しくてウルウル・・

そして夜は、注文しておいたプリアンプが届いたので、お試し録音。
Rodeのマイクと相性が抜群と評判のそのプリアンプには、真空管が入っているとのこと、
「なるほど〜」の音でしたが、丁度題材に使った信長貴富編曲の「赤とんぼ」の、
曲とも音の重ね方とも相性が良かったようで、独特の音の世界が耳に広がってきました。
最後は、陶酔。気持ちよくてウルウル・・でした。





17. November. 2001

娘の授業参観から始まり、夫の買い物につき合う・・という家族サービスデーのはずでしたが・・
棚からぼた餅のラッキーデー!
夫のお目当て「PalmVx」を近所の電気屋さんに探しに行ったのですが、
一軒目は置いてない、二軒目は普通値段と、
特に値引き戦争している様子はなかったので、「だったらいつものお店で買おう!」
と、マック人御用達の地味〜なお店に行ってみると、なんと、そこのPDA売場に「在庫限り!」の黄色い紙。
ま・まさかね・・と思いきや、PalmVx、しかも数量限定の人気商品Millenium Editionが65%引きなのですよ!
夫が、「一台の値段で二台買えるじゃない。じゃ、二台買おう!」と言ってくれたので、「うん、うん!」
「幸せは〜、歩いてくるよっ♪」と思わず歌ってしまいました。
私、実はこれがずーっと前から欲しかったのです。
とっても可愛いし、とってもお利口さんで、とっても便利。
もうもうもう、うれしくて、うれしくて・・
で、早速帰ってきてからパソコンと同期させて、いろいろなことを試していたのですが、
娘が「あははは・・」と笑い出しました。なぜって、
夫が、スケジュールをちまちま入れている横で、私がダウンロードしたゲームに夢中になっていたから。
今はまだ色も形も内容も全く同じ器械ですが、育っていく方向が違いそうですね!





15. November. 2001

一吹きもしないレッスン・・でも、大変有意義でした。
「練習しないまま伺うかも・・」とおことわりした通り、練習は出来ませんでしたが、
Adagioの装飾は、じっくり考えておきました。
楽譜にコードを書き入れ、メロ譜を隠し、自由にアドリブ演奏・・なんてことにもチャレンジしてみましたので、
今日は、これについて先生と熱く語らせて頂いたのです。
その結果・・・
目から鱗が落ちました!目の前がパァ〜と開けました!靄が晴れました!わぉ〜!
実は、これは街で見かけるようになったクリスマスのオーナメントにヒントを得たおかげなのです。
ツリーを綺麗に見せるためのオーナメントもあるけれど、オーナメント自体を見せたい装飾もある・・
要は、この使いわけなのですよね!

その他、作曲家が作曲した時のことや、定旋律などについての談義・・
先生のお話は、私にとって、とーっても魅力的なのです!
聞いていてわくわくするし、かなり触発されます。
疲労でパサパサしていた心も、潤います。

さて、その後、斎藤ネコさん宅にお邪魔し、先日のコンソート青葉の演奏会の映像を見せて頂きました。
ネコさん、マックOS10を駆使して、初のiMovie〜iDVD編集挑戦した成果なのです!
相当苦労したようでしたので(ネコ日記参照)、実はもっと悲惨なものを想像していたのですが、
なんと、お洒落なテロップも入っているし、最後の部分なんて、ドキュメンタリー映画タッチで、
うぅ・・涙が出てくる・・
妥協しないネコさんのこだわりとセンスに、またまた脱帽でした。
しかし、また機材が壊れた模様!ビデオカメラ・・
テレビも、危なげです。ゾッ。(両家共)





14. November. 2001


  

ナビ
with 食器、ダンベル、ボロ布(好物3点セット) in たらい





11. November. 2001

コンソート青葉、山内地区センター祭出演。
「皆様よく御存知の「めりーさんのハナ」を・・」と司会の方に紹介されたものだから、
(「メリーさんのひつじ」のこと)笑いを堪えるのに必死でした。
でも、本当は、笑われなければいけないのは、私の方でした。
今度こそソプラニーノとテナーの2本共を持ったぞ・・と自信満々だったのに、
そのメリーさんは、アルト担当だったのでした。がーん&とほほ。
私に持ち替えは、無理のようです。

さて、よほど気に入ったのか(11/1参照)、タライ・ナビは、
24時間中20時間をタライの中で過ごしております。
タライに顔と尻尾がついているような一体感!
私は・・というと、演奏会後、本格的に森の映像の音楽制作に取りかかりました。
ベッドには寝ないで、ソファで仮眠しては起き・・の繰り返しで、
24時間中20時間を防音室で過ごしております。
防音室に顔と足がついたような一体感?!
外が静かな昼の11時から2時と、夜中の2時から5時に、マイク録音もの、
主婦としての最低労働、人間としての基本的生活時間を除いた全ての時間を、打ち込みに費やしたので、
甲斐あって、DVDに耐えうるリコーダー5重奏の録音も出来たし、
全15曲のモトになるものも出来ました!
ボツにならなければ、あとは、イメージをどんどん膨らまして形にしていく作業。
うーん、大変だけれど、自作自演自プロデュースは、やっぱりかなーり楽しい!
で、メラメラメラメラメラ・・と燃えていると、
横にさりげなく楽器を持って、なんだかんだと意見を言っている2人。
あはっ、そうか、やっぱり参加したいよね。
犬も家族も、一緒に暮らしていると、同じ嗜好になるのね。





5. November. 2001

絶不調のまま2日続けての本番をこなし、今朝、起きたら、ひどい頭痛。
なんとか起き上がってみたものの、吐き気もあって、歩くのが辛い。
身体の変調は、もう一週間前から徐々に徐々に感じていたのですが、ついに・・ですね。
この数週間、気力だけで頑張ってきたのだから、当然の報いですが。
でも、まだまださらに続く苦しい日々。
ということで、今週もうひとつある本番後、
しばらくコンソート青葉をお休みさせて頂くことにしました。

さて、その本番2連チャンの模様です。
3日は、まず、コンソート青葉の練習に行き、途中からコンソート野ばらのリハ〜本番。
体育館での演奏は、お互いの音が全く聴こえなくなるのですよね。
本番の経験が少ない野ばらのメンバーは、この現象にも慣れていないので激しく動揺・・
で、慌てて「くっついてー、くっついてー!」と呼びかけたのです。
が、見事「Choo-Choo Train」で脱線。一瞬どうなることか・・と思いましたが、
それでも吹き続けていたら、なんと、また皆、戻ってきました。
最終的な武器は、気ですね、気合い!
他の曲は、野ばらの良さが出ていて、とても良かったと思いました。
野ばらは、今、まさに上昇機運に乗っているグループだと思います。
全てが目新しく、全てを吸収でき、気持ちが高揚している時期なのですよね。
本番が終わった途端、次の出演を決めたメンバーの顔は、キラキラ輝いていましたもの。

4日は、いよいよ大変な準備とハードな練習をし続けてきたコンソート青葉の演奏会。
なのに、朝起きたら、顔がっ、顔がぁぁあぁ〜、パンパンじゃないの。
どうやら疲労でむくんでしまったようなのです。
「ま、顔で吹くわけではないし」と気を取り直し、歯磨きを開始したら、ゲッ、洗顔剤の味・・
この時点で、いや〜な予感でしたが、予感的中。
まず最初に、受付で使うバスケットを忘れたことに気付き、次に財布を忘れてきたことに気付き、
究極は、なんと、ステージに立ってから、楽器を忘れたことに気付きました。
「全然動揺しないよねぇ、いつも。」・・と言われる私も、さすがに動揺。
イヤリングを落とすわ、隣のHさんの譜面台を倒すわの大騒ぎをしながら、控え室に取りに帰ったのです。
演奏自体は、そんなことがあったからこそ、かえって緊張せず、いつも通り楽しく吹けたし、
なんといっても、渡辺先生の独特の指揮を見るのが楽しかったのです。
出来れば、客席に向かって、指揮をして欲しかったくらい・・
そうそう、企画ものコーナーの缶笛合奏も、良いひとときでした!
飛び入りで、小学生のお嬢ちゃんと、元メンバーのWさんが出て下さったので、
さらに和んでよかったと思います。

というように、大ドジの私でさえこんなに楽しかったわけですから、他の皆さんはもっと楽しかったようで、
メンバー、先生とは、打ち上げ会場で、「良かったねー、皆、ノッていたよねー!」と喜び合っていたのです。
でも、今回の演奏会は、もしかしたら「自己満足度が高い」コンサートだったのかもしれません。
4時間半も皆でお互いを讃え合った後、迎えに来てくれた夫とネコさんの表情を見て、そう思いました。
前回、涙を流さんばかりに感動してくれた夫が、「うーん、・・」と首を傾げているのです。
職業柄、外れた意見は言わない人だからこそ、ちょっとショックでした。
「なぜだろう?」
ウェリントン卿にちなんだお店で(演奏会は、英国特集だったのでした!)
英国のお酒をご馳走になりながら考えてみましたが、その理由がわからないのです。
でも、家に帰り、ビデオを見たその瞬間、分かりました。
こうなったら困るなぁと心配していたことが、そのまま表れていました。
そして、打ち上げの時に先生が出された提案の理由も、よーーーく分かりました。
さて、メンバーの皆さんも、同じように感じるのかしら?
なんだか、今度はそれがとっても楽しみになってきました。
***
ご来場頂きました皆様、本当にありがとうございました。
よかったら、感想をお聞かせ下さいね。





1. November. 2001

コンソート野ばらの練習でした。
今日は、本番の曲順通りに、何回かリハ。
私は、真ん中辺りに混じって参加することにしたので、今日は、そこで皆さんと並んで吹いてみました。
対面で聴いている時と全然聴こえ方が違うので戸惑いましたが、仕上がりは、かなり良いと思いました。
結成2年弱のグループとは思えないほどまとまっているし、全員が漕いでいる感じ!
11月3日お昼過ぎ頃、緑区十日市場地区センターのお祭りで演奏しますので、
お近くの方は、是非いらして下さいませ。
さて、ナビのベッド・・の代用品。
こんなもので、こんな幸せな顔をする犬は、うちに来るべくして来た犬なのでしょうねぇ。


タライ・ナビ14世

ちなみに、たらいに入るサイズの犬ではなく、犬が入る大きさのたらい(直径75cm)ですからね!





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