24. December. 2001

「しあわせは、歩いてくるよ♪」の一年でした。
そして、それを象徴するかのようなクリスマスイブ・・
本来料理は好きなのですが、制作中は、全くやる気がしなくなるので、
「イブをどうやって過ごそうか」思案にくれていたところ、
斎藤ネコさんが、「うちに来ると七面鳥を食べられます」と声をかけて下さったので、「行くっ!」
しかも、プリンタを買い換えたので、A3プリンタを放出して下さるとのこと・・
うぅ、なんてラッキーな人生!(日頃の行いが良いからかな?!)

そういえば、ネコさん・・知り合った年のクリスマスは、我が家にミキサー卓を抱えて来て下さったっけ。
大きな卓を両手で抱え、口にCDをくわえて登場した姿は、まるで「サンタクロース」でした。
でも、それからネコさんにして頂いたことを思い起こすと、サンタさん以上でしたねぇ、かたじけない・・
さてさて、美味しいお料理、お酒を堪能させて頂き、フィドルなんかも弾かせて頂いちゃったりして楽しく過ごし、
危険因子の二人が並んで座っていたにもかかわらず、何事も起こらなかったので、
「よかったねー」なんて言いながら帰宅後、早速A3プリンタをつないでみたところ、
な、な、な、な、なにごと?マ、マ、マ、マックが・・
変な画面は出てくるし、ダブルクリックは出来なくなるし、メーラーまでもが大暴走。
あぁあぁぁあああ〜!!
でも「ネコさんってばっ!」と叫んだら、急に収まりました。ん?





22. December. 2001

癒し系の音楽制作は、大変なのです。
何が大変かって、自分が癒されて寝てしまう・・トホホ。
今朝も6時まで睡魔と戦いながら、作業を続けた筈だったのですが、
起きてから、シーケンサーを立ち上げてみると、・・・入っていないではないか!
夢と現実の間を彷徨って、結局、夢の中だけで完成させたのね、きっと。しくしく。
なのに、今日もコンサート。しかも、アルモニーアンティーク
古楽を今聴いたら寝てしまうだろうなぁ・・と思っていましたが、案の定、その通りでした。
そうそう、会場は、先日コンソート青葉が演奏会をさせて頂いた教会だったのですが、
観客になってみたら、「自己満足」のからくりがしっかり分かりました・・
うーむ、一筋縄ではいかない会場だったのですね。





21. December. 2001

そろそろ今月末締め切りの音楽を本腰を入れて仕上げなくては・・
と思い、今まで作っておいた音楽と映像を合わせてみたら、
がーん、全然合っていないじゃない!
ビデオを見ながら打ち込まなかったツケがまわってきてしまいました。
大慌てで「ごろにゃ〜ん」して、何とかお正月過ぎまで締め切りを延ばしてもらい、
ビデオを防音室に運び入れ、体勢を整え、そこで年を越す覚悟を決めました。
なのに、なのに、夜になったら、ムーンライダースのコンサートに行ってしまいました。
ま、おじさま達から元気をいっぱい頂いたから、良かったことにしようっと。
しかし、ムーンラーダースのように、同じメンバーで長年続いているグループの特色は、
何と言っても「気負っていないこと」ですね。実にナチュラル!
作為的なところもないし、理屈や講釈をダラダラいうような感じが全くない・・
憧れるなぁ。





19. December. 2001

Nクンが、嬉しい話を持ってやって来てくれました。
ロックとリコーダーサウンドのコンビネーションを一緒にやろうという、願ってもない話でした。
素材は、Nクンが最近プロデュースしているEちゃんの曲なのですが、
不思議な感じが私好みでしたし、確かに笛が入ったら良くなりそうな曲だったので、わくわく!
まず、一緒にゼロから作っていくのか、彼の作った基本形に私が足していくのかなどを相談したのですが、
今回は、彼が先に作ってくる何パターンかのアイデアに、
私が音を足したり引いたりして完成させていこうということになりました。
うぅ、楽しみ・・こんな日がやってくるのを心待ちしていたのよ〜!!

さて、相談の後は、音楽についての四方山話。
演奏の重要性が分かるのに何年かかったかとか、アンサンブルする時の優先順位とか、
機材を買ってから1年経つと、急に見えないものが見えてきたとか、
説得力のある人は、音楽でもその能力を発揮出来ているから、
逆に音楽で魅力を発揮出来ない人は、きっと他でもダメなんじゃないかとか、
珍しく彼がいろいろ語っていたので、今日は、聞き役に徹していたら、
横で聞いていた娘がブワハハァ・・と笑い出しました。
「お母さんと全く同じことを言うのね〜!」
そうなのです、自分の言ったことがコダマで聞こえてきたのではないかと、
実は私も思っていました・・





16. December. 2001

早朝、犬が激しく吠える声がしたので、何事かと思って起きてみると、Yちゃんが帰るところでした。
外はかなり寒く、荷物も沢山だったので、朦朧としたまま駅まで送っていきました。
その後、当然2度寝したわけですが、すぐに「電話ですよ〜」という声でまた起こされました。
「またまたこんな早朝に何事?」と思ったら、(実際は9時でした・・)
先月退団したコンソート青葉のクリスマスコンサートに出て欲しいとのこと。
なんでも、アクシデントがあって、メンバーが足りなくなってしまったのだそうです。
とにかく、「衣装を持って、10時からリハよ!」という声に「はい。」と答え、それから大急ぎで支度。
朝の苦手な私が、よくぞあそこまでテキパキ動けた・・と自分で感心してしまいましたが、
なんとかリハに間に合いました。でもでも、無謀にも初見の曲が7曲!ひえ〜。
でも、吹き始めると、かなり楽しいし、気持ちよい!
それに、わがまま言ってやめた私を、本当に嬉しそうに迎え入れて下さった皆さんの気持ちがとても嬉しくて、
演奏中、突然泣き出したくなってしまったのです。
青葉は、私にとって、とても大事な場所でした。
暖かくて優しくて癒される「ハイランド」のようなところでした。
でも、その暖かさに甘えてばかりいては、夢は叶えられないのです。
「だから、今、旅立つのよ。頑張れ!」と自分に言い聞かせ、必死で涙を堪えました。
思わぬ事件のおかげで、自分の気持ちをしっかり確認できたし、
やっと足を前に一歩踏み出せたような気がします。





15. December. 2001

ノンキー・プロジェクト、試聴会&パーティ。
結成2周年を迎え、録音した延べ曲数が20曲を越えたので、
そろそろ全部試聴して確認するのと、録り直し等を考える会を催したいと思っていました。
それに、マルチレコーディングを始めたら、皆で集う機会が少なくなってしまったので、
こういうチャンスに親交を深めましょう・・ということで、
「絶対に来てね!」とメンバー達に声をかけておきました。
すると、残念ながらお姉さまの結婚式で来られなかった清美さん以外、集結!
ゆりえさんも新幹線に乗って、大阪からやってきて下さいました。
試聴会後は、アートチームも合流・・ホームパーティへと発展したのですが、
ちえさんのお料理の美味しさに、皆、ご満悦のようでした!
「外での宴会もいいけれど、ホームパーティもいいでしょ?」と、幹事の私は、鼻高々・・でした。
また、今度、文章で参加してくださることになったKさん夫妻も来て下さったので、
計15人になったのかな?とにかく全員参加で執り行われた「プレゼント交換会」が、盛り上がりました。
「自分らしいもの、知恵、工夫を駆使し、不特定の人を喜ばせましょう!」をキーワードに、
それぞれ皆さんにプレゼントを考えてきて頂いたのですが、あ〜、おもしろかった!
最高にウケたのは、「ひつじの毛をこうして染色して、それから・・」と散々講釈を述べた後、
「でも、片方しか出来なかったの。」というゆりえさん作の毛糸の手袋。
「私とお食事デートしましょう券」のKunny-G賞が、妻である私に当たってしまったこともウケていました。
(勿論、すぐに千恵さんがゲットしたお手製小山田大カレンダーと交換して貰いましたが。)
選んだいきさつや思い出を語ってくれるのを聞くのも楽しかったです。
そんなこんなで、全てのプレゼントが喜ばれていました。皆さん、やるね〜!
この意気です!CD制作も、知恵と工夫を駆使して頑張りましょうね。
さて、宴は当然深夜まで続いたわけですが、
丑三つ時からセッション、そのまま泊まった者が3名、私が寝たのは、朝刊が届いた後・・
というと、凄まじさが伝わるかしらね?





13. December. 2001

コンソート野ばらの練習〜レッスンでした。
野ばらは、今年最後の練習ということで、練習はちょっと・・メインはお茶会でした。
リコーダーを吹いてお腹が空いたなぁと思う頃に、手作りケーキが登場してくるという幸せ!
それにプラス歓談の中で出てきた「最初はどうでもよかったけれど、今は、しがみついていきたい。」という言葉や、
「幸せな時間」「「見捨てないで下さいね!」という言葉・・
実を言うと、野ばらのお世話役は、頼まれてイヤイヤ始めたことでした。
あの時、確か、「リコーダーで幸せになる人が一人でも増えたら素敵でしょ?」と説得されたのでした。
でも、かえって私の方が幸せにされちゃって、申し訳ない!皆さん、ありがと。

レッスンは、バルサンティのソナタ、ハ長調。装飾がしっかり書き譜になっているAdagioからです。
書き譜になっているとはいえ、今までのように装飾を考えなくてもよい分、
装飾の中から重要なメロディを探っていく作業が必要になるので、かえって大変でしたね。
でも、正面から見ていた手品を、裏側から見るチャンスを頂いたような感覚で、
何かが見えてきそうな予感!
それにしても、コピー文化に抵抗し、自分の力で何かを生み出し続けたいと思って生きている私にとって、<
やはり渡辺先生は貴重な存在だと、今日も思いました。
「どうしてこうなるのか」「どうすれば、こういうことを思いつくのか」などを考えさせ、
時代背景、音楽理論を交えながら、一生懸命ヒントを出し続けて下さる。
確かに、CDや先生の模範演奏を聴いてコピーする方が、らくに体よく仕上がることを十分承知の上・・
プロセスを大事にして下さる先生に、本当に感謝、感激。





9. December. 2001

ひょんなことから私のページを訪れて下さったフィドル弾きのKさんが誘って下さったので、
フィドル奏者のジム・エディガーさんの誕生会セッションに潜入して参りました!
アイリッシュは、憧れて続けている音楽なので、いつかセッションに参加したいと思っていたのですが、
いくらなんでも見知らぬ方の「誕生会」に図々しく押し掛けることになるとは・・
でも、主役のジムさんは、「私もこの方にフィドルを習ってみたいわぁ」と思ったほど素敵な方で、
お目にかかれて大変光栄でしたし、「お目にかかれて光栄」といえば、
なにやら、ただものではない雰囲気の出席者達も・・
Kさんのホームページのセンスや、メールのやりとりでうすうす感じてはいたのですが、やはりそうでしたか。
彼らは、私のとーっても大好きな憧れの○○○を制作しているスタッフの方達だったのです。
いやー、さすがですね、エネルギッシュで、個性的で、独特の雰囲気を持っているクリエーター達!
う〜ん、久しぶりに、かなり触発されました!!特に、タータンチェックのブーツを履いていたTちゃん。
人の気を惹く話し方、言葉の選び方、表情、出で立ち・・ふふふ、最高!もう一回、会いたい!!
・・と、今日は、人物ウォッチングに夢中になってしまい、セッションデビューは果たせませんでしたが、
(本当のことを言うと、楽譜なんて広げている人はいませんでしたし、
2〜300曲、覚えていないとダメそうでしたから。とほほ。)
アイリッシュセッション・・とっても楽しそうなので、今後、ズブズブとはまってしまいそうな予感です。
チャンスを作って下さったKさんに感謝!
そうそう、ギネス後、バーでアイリッシュ〜スコッチ〜青リンゴ酒を堪能したのですが、
こちらも、ズブズブとはまってしまいそうで恐ろしい(?!)予感です。深い・・





8. December. 2001

劇団「湘南山猫」の「ブレーメンの音楽隊」を見に行ってきました。
湘南山猫はアマチュアの劇団なのですが、1日2回のホール公演を予約の段階で満席にしてしまう劇団らしいのです。
一体、どんな舞台を見せてくれるのか、初めて見に行く私は、道中、本当にわくわくドキドキでした。
で、その舞台を見た感想ですが・・
よく、《アマチュアとしては》という枕詞をつけて「良かったです!」と言わせて頂く時があるのですが、
今日は、枕詞はいりません!そんなことを抜きに、素晴らしい舞台でした。
「自分たちならではのことをしたい」と思い立っても、
それを実現するのは、本当に大変なことだと思います。
オリジナルを作り上げるのには、それだけ法外なエネルギーと情熱が必要なのです。
しかも、それを注ぎ込んだから、必ず出来る・・という類のものでもありませんしね。
でも、山猫の皆さんの演技も歌も曲も演奏も美術も演出も、
本当に良く考えられていたし、本当に良く仕上がっていました。
「魔法を使ったの?」と疑いたくなるほどでしたが、きっと、皆さんの情熱とお稽古のたまものなのでしょうね。
そうそう、今日は、観客の反応にもちょっとショックを受けました。
周りの子ども達の歓声、唸り、動揺、笑い、うなづき・・うーむ・・
湘南山猫に、今後、学ばせて頂きたいことが沢山です。





6. December. 2001

コンソート野ばらの練習。
今月から、皆さんのリクエストによる「大人のポップス」特集。
どうも、ジャージーなコード、シャッフル・・をお好みの方が多いようなのです。
「古楽をやりたい!」と言われたらどうしようと思っていたので、私としては、ホッとしていたのですが、
まず「Over the Rainbow」、それから「星に願いを」をやってみたところ、
遅い曲は、かえって縦が揃いにくかったし、楽譜通り4分音符を吹くから、シャッフルの4分音符にならない、
テンションが入ると、音程がますます取り難いらしく・・皆さん、真っ青になっていました。
でも、音には「ウラ」があることとか、他のパートの誘いに上手くのっかればいいこととか、
フレージングを合わせれば、自然にノリは出てくるとか・・そんなことを実践しながら勉強しました。
好きな曲は大事にしたいのかな?皆さん、頑張って善処していました。

その後帰宅してメールチェックをすると、「訃報」という文字。
ドキドキで開けたら、Tさんの愛犬が亡くなってしまったというお知らせでした。
Tさんは、よく、アレちゃん(ラブラドール)の写真を添付して、
何時間も並んでようやく手に入れたたい焼きを、ちょっとしたスキに全部食べられてしまった・・とかの
"食いしん坊犬"ならではの抱腹絶倒エピソードを送ってくれ、私を喜ばせてくれていました。
だから、実際には一度も会ったことのないアレちゃんでも、私にとってはとても大事な存在だったのです。
なんか、とーーーーーっても寂しい。
「亡くなる半月前から食べなくなり、でも、気高くて・・覚悟はしていたんだけれど、思っていた以上の空白感・・
彼女の存在の大きかった事、今さらながら思い知りました。」
なんて文字を見ていたら、とめどもなく涙が溢れ出てきました。
犬には、沢山の喜びを頂く代わりに、沢山の悲しみや苦しみも頂かなくてはいけないのね。





3. December. 2001

Nクン、Mクン、Mちゃんライブ@吉祥寺!
バンドを始めてからやめるまで、周りのメンバーが入れ替わろうと、時代が変わろうと、
Nクン、Mクンとは、ず〜っと一緒にやり続けていたのだから、よほど相性が良かったのでしょうね。
振り返ってみると、穏やかで、面白くて、天使的性格の2人には、公私共随分助けられてきました。
その彼らが別々のバンドで、初競演するというのですから、這ってでも行かないと!!
で、どうだったかというと、社会人になり、アマチュアバンドで頑張っているMクンは、笑いをとり、
プロのNクンは、相変わらず良い曲を沢山作っていたし、ベースの腕もあげたしで、最高のステージでした。
「くそぉ、私だけ置き去りにしやがったな、プン!(失礼!)」と言いたかった・・

でも、知り合ってから20年以上も経ち、3人とも全然違う道を歩いているのに、
久々に会っても違和感が無い・・というか、どうしてこんなに「一緒の感覚」なんだろうと思いました。
一緒に居たからそうなったのか、そうだったから一緒に居たのか?
Mちゃんも、彼らとは別のバンドで一緒だったのですが、これまた天使の性格。
世間では「バンドをやっている」というと白い眼で見るようですが、
私が活動してきた様々な場所で知り合った沢山の人々の中でも、
バンド仲間こそが飛び抜けて真面目で、繊細な心の持ち主だったかも・・と思う今日この頃です。
真面目で優しいから、要領よく生きていけないのかなぁ。
しかし、受験生の娘を連れていったら、「大丈夫なの〜、こんな所に連れてきちゃって?」と
真剣に心配してくれましたが、少なくとも「あなた達には言われたくない!」でした。ふふふ。




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