29. April. 2002

「私の能天気な生活は、家族の犠牲の上に成り立っている」
と思われているらしい節があるので、ここで声を大にして言っておきますが、
夫も娘も、私に勝るとも劣らぬ能天気な生活をしているのですよ。
今日も、娘はサッカーの試合、夫は、Zepp Tokyoでのライブ。
二人共、観る側ではなく、出る側で・・

そう、娘は、何を思ったのかサッカー部に入部したのです。
で、今日、一年生の分際で対外試合にスタメン出場(しかもFW)したそうですから、
「結構肝っ玉が大きいのねぇ。」と思われるかもしれませんが、
軽音楽部も兼部して、ギター担当にもなったというし、
頻繁に居眠り+乗り過ごし=遅刻ギリギリ登校をしているらしいので、
母譲り、いえ、母以上の能天気な性格だと思われます。

一方、夫は、小島麻由美さんというボーカリストのバックバンドで、
今日のお台場ライブだけでなく、全国ツアーにも行くらしいので、
「ねぇ、ねぇ、本業の方は大丈夫なの?」と尋ねると、
「大丈夫。ギャラは会社の収入にしてもらうことにしたから」って。
そういうことじゃなくて・・
「帰ってきたら、椅子がなくなっているんじゃないの?」と尋ね直すと、
「ん〜?そうそう、今日のはテレビで生中継するから見てね♪」
「・・・・・」 というエピソードを友人に話してから、
「やっぱり、夫が我が家の能天気チャンピオンだと思うよね〜?」
と同意を求めたところ、
「そういう話を嬉しそうにしているあなたが、ナンバーワンよ!」
と言われてしまいました。




25. April. 2002

吉祥寺までネコかるのライブを観に行ってきました。
今日は、詩人の工藤直子さんがゲストで、
ネコかる演奏をバックにナマで朗読を聞かせて下さるという贅沢な企画。
「これはノンキー物語のライブの参考になるかも。」と大いに期待して行ったのですが、
私達との力の差の大きさに、「これは、参考にならないわ。」
工藤さんは、本当に素敵な女性で、朗読も本当に本当に上手なのですよ。
それにね、朗読に合わせての即興演奏も、
実はノンキー・プロジェクトでも取り入れてみようと密かに画策していたのですが、
ネコかるの皆さんったら、上手過ぎ、素晴らし過ぎ、参考にならないじゃない!
すっかりやる気をなくしてしましたよ〜。

さて、「どんないきさつでこの詩を書いたか」を説明しながら朗読して下さったのですが、
そのエピソードに感動しちゃった!
例えば、動物園で熊を見るというシチュエーション・・
熊は、同じ動きを飽きもせず、やり続けていることが多いですよね。
私も、そういう熊の態度が好きで、釘付けになって見ていることが多いのですが、
「あはは、バカだねー、君は。」くらいのコメントで終わってしまいます。
しかし、工藤さんの場合は、ずーっとずーっと長いこと観察して、
ゆっくりじっくり分析し、あれこれ想像し、彼女なりの結論を出しているようなのです。
「熊は、家に帰りたいのではないか」などと・・

熊を見ながら、自分の人生や世の中のこと、誰かさんのことを思い巡らせ、
いろいろなことと結びつけながらゆっくり考えるから、奥深い詩が出来るのでしょうね。
ゆったり、大きく、おおらかな詩の雰囲気は、
ゆったり、大きく、おおらかな気持ちの「観察」から生まれるわけね。




24. April. 2002

コンソート野ばらの練習。
練習は朝10時からなのですが、起きた時から調子が悪く、
言いようのない無力感におそわれてしまい「困ったなぁ」と思っていたら、
どんどんひどくなり、ついに立ち上がることも大変になってしまいました。
でも、「とにかく行けばなんとかなる」と自分に言い聞かせ、気合いを入れて出発!

施設での演奏依頼があった野ばらでは、今、
「星に願いを」「ピーナッツベンダー」などのポピュラーなレパートリーを増やしています。
こういう曲は大抵、楽譜を見ながら演奏すると余計に難しく感じる曲なので、
今日は、口移し・・フレーズを吹いて聴かせて、覚えてもらうようにしてみました。
なかなか効果的だったと思います。
4声の簡単なコラールでは、「これ以上神経を使えません」というくらい、
1音1音を丁寧に吹く練習をしました。
やっている最中は、調子が悪いことをすっかり忘れていたので、
結局、いつも以上にハードな練習をしてしまいました。

が、その後、ますます悪化、今度は異常なほどの睡魔も襲ってきて、
お昼寝、夕寝、夜寝後本格的に就寝という、「寝ない族」の私の一日とは思えない日でした。
夫の話では、今流行中の風邪の症状らしいので、ホッ。
こんなのが、この先ずっと続いたらどうしよう・・と心配しちゃった!




22. April. 2002

レッスンでした。
差音を聴く練習後、すぐに発表会用の「忠実な羊飼い」。
とても素敵な曲ですが、4楽章が結構大変で、人前でやるのが恐ろしい曲です。

この数ヶ月間リコーダーの練習をほとんどしなかったので、ダブルタンギングがダメ、
しかも、タンギングをしないティンウィッスルにかまけていましたので、
タンギング時の舌の位置が悪くなってしまったようです。盛んに「舌を前に!」と言われました。
得意だったはずの息のコントロールも悪くなってしまったようで、とほほ。
ずーっと昔にアドバイスされたことを、今になってまた先生にアドバイスさせてしまいました。

でも、技術的に失ったことは多いけれど、得たことも膨大で、
少なくとも、自分で「こんな風に仕上げたい」という気持ちは、今しっかりあるし、
音楽を楽しんで演奏しようという姿勢も、以前よりずっとあるなぁと思います。
それから、笛を吹くことの快感も、また感じられるようになってきました。

全体合奏ではバスとソプラノのソロパートをやることになったし、
期間限定のグループでのアンサンブルにも参加するつもりなので、
これからしばらくは、「リコーダー命」の日々になりそうです。






21. April. 2002

Village Greenでのアイリッシュ・セッション!
月に一度の定期になったこのセッション、前回は出られなかったので2ヶ月ぶりです。
で、とーっても楽しみにしていたのですが・・もう、吃驚仰天!
「みんな、何したの?」と聞きたいくらい、上手になっていたのです。
ま、見た目でも十分若者達・・とは思っていましたが
お店のゲストブックの「生年月日」のところに、S47とかS46とか書かれてあって・・
「うぅ、若いと、やっぱり覚えが速いのね。」と思わざるを得ませんでした。
ま、それだけではなく、皆さん、かなり熱心でおデキになる方達なのでしょうけれど。
もう、練習する場というより、本格的にセッションする場に成長したと感じました。
うーむ、年寄りはがむばらねば落ちこぼれる〜。とほほ。

今日は、来週ライブがあるという即席バンドや、
お店のオーナーの米山さんのバンド、MAT HATTERのミニライブもあり、
居心地の良い楽しい時間を過ごさせて頂きました。

さて、Village Greenで、美味しいお料理とギネスを堪能した後は、吉祥寺でMEN'S 5のライブ!
歌詞が困った子ちゃんではありますが、とっても上手でとっても面白いバンドなので、
全盛期は会場内に入るのも大変な人気バンドだったのですが、
このところ、メンバーが病気になったりして、派手に活動出来ないでいたら、
先日のイベントにお客さんが集まらなかったそうなのです。
で、私はメンバーの一人に、
「大体さ、お笑い芸人も万といるわけだし、上手なバンドも沢山あるわけでしょ。
遙々出かけて、お金払って、ずっと立たされて、
『笑えた、上手いと思った』程度で終わらせられるとねー。世の人達は、飽きっぽいから。」
と、わざと冷たく発破をかけたところだったので、ドキドキしながらもクールに見ていました。
ところが、あんまり面白いので、すぐにお腹がよじれ、涙が出できて、
あんまり上手なので、「うわぁ」「げげっ」と思わず叫んでしまったのです。
まだまだ進化し続けていたメンバー達に、心底惚れ直しました。
勿論、他のお客さんも、大興奮。狂喜乱舞。やるねー。






20. April. 2002

Nクンご夫妻と、Eちゃんが来てくれました。
我が家は「横浜都民」の生息地と言われている青葉区の端にあるのですが、
この場所を目指して家を探したのではなく、たまたま縁があった家に引っ越してきたら、
こんなに都内から離れた家だった・・のです。
ですから、環境もよく、便利で住み心地の良い家なのですが、
さすがに、友人達に、気軽に「遊びに来てね!」とは誘えなくなってしまいました。
頻繁に友人達を招いてパーティをするのが当たり前化していたので、
それがちょっと残念でした。
ところがどっこい、まぁ、よく皆様、ここまで遊びに来て下さいます。感謝!
先日、夫と「ゲストブックを作っておけばよかったねぇ」なんて言い合ったのですが、
かなりいろいろな人達が、遙々来て下さったと思います。
友人が友人を呼んで、「ねぇ、あの人、誰の誰?」という時もあったし・・
家に遊びに来て頂くと、夫の友人、私の友人という境がなくなるのがいいなぁと思います。
Nクンも、元は私の同級生。
でも、娘には自分の友達のように「○○君」呼ばわりされ、
最近は、私より夫とよく話しているのよね。






18. April. 2002

新しいMacが、我が家にやってきました。
二人分の頭を使って働いてくれる賢い子なのだそうです。
で、今日は、オリエンテーション・・
とっても大変でしたが、良い関係になれそうなので、明日からの働きぶりが楽しみです。

お店のおじさんが、美しい化粧箱に入ったMacを渡してくれる際、
「音楽をやる人も、大分Windowsに移行しちゃったからねー。」と、
此の期及んで申し訳なさそうに言うのですよ。
確かにそういう話を聞いて、実は、私も移行を考えなくはなかったのです。
父が、調教済みのWindowsマシーンを買い換えの度に持ってきてくれるメリットもありますし、
Macのシェアが減ってきて、周辺機器やソフトを置いているお店が少なくなってしまったからです。
けど、それでもやっぱりマックを選んでしまったのには、理由があるのです。

Windowsは、確かに優秀で気が利くビジネスマン・・だと思います。
でもね、そのスマートな働きが、かえってサービス過剰、有り難迷惑に感じられる時もあるのですよ。
「計算」や「データベース作成」などのコマンドに対しては、
どんどん能率良くやってくれた方がいいと思うのですが、
音楽を作ったり、絵を描いている最中に、高率が良いことを求められたり、
「この色が最適です」「こういう風に出来ますが・・」とヒントを出されたり、
「縦が100ピクセルなら横は70ピクセルです」
「先程ラの音に#がついていたので今度もつけておきました」
なんて台詞がつきそうなおせっかいな態度をとられた時には、
「お願いだから放っておいて!」と叫びたくなります。
例えその方が仕上がりが良くても、「自分のセンスとは何ぞ???」になってしまうのですよね。
その点Macは、高い能力とセンスを持ちながら、
こちらが要求するまで、出しゃばってこない。
創作する人、指図されたくない人、マイペースな人に、ウケアイです。

それからもうひとつ、
魯山人がその昔貧乏だった頃、
見るのも食べるのもうんざりになったお豆腐を素敵な器に入れかえてみたら、
食欲をそそられ、とても美味しく食べられたとか。
その経験から、美味しそうに見えることにこだわって素敵な器を作り続けたそうですが、
そういう意味で、Macも、素敵な器だなぁと思います。
だって、退屈な作業も遊びに感じられ、楽しく出来るもの!
と言っても、OS・・・これは、お洒落版windowsですよ〜。






15. April. 2002

さえちゃんとデート。
さえ子は、その昔、プロダクションの人が
私のバンド強化のために連れてきて下さった素敵なドラマーです。
私は、会った瞬間に一目惚れ!
さえ子も、「運命的な出会い!」と感じてくれたそうなので、
そのプロダクションには結局お世話にならなかったのに、
裏でこっそり、バンドを一緒にやる約束をしてしまったのでした。(ひどい話ですね)
それが、バンド解散後は一緒に音楽をやることも、一緒に仕事をすることもなく・・
でも、とてもとても大切な友達として、20年以上離れることなく生きてきたのですから、
やっぱり二人の相性は抜群だったのでしょうね。
出会いって、本当に不思議です!

さて、今日もいつもと同じように美味しいものを頬張りながら、四方山話。
ところが、ふとした瞬間に「ビリビリビリ・・」
再び運命的な何かを感じてしまったのです。
私とさえ子、多分また一緒に何かを始めると思います。

そうそう、彼女の映画についてのコラム、お薦めです!






10. April. 2002

コンソート野ばらの練習。
(1)長いこと体調が悪くてお休みされていたTさんが、
ドキドキ顔で戻っていらっしゃいました。
(2)グループかけ持ちや遠く離れたご両親の介護で大変・・と悩んでいたKさんが、
吹っ切れたように「頑張っていきます」宣言をしました。
(3)バスリコ担当になったMさん、Kさんが、
自分専用のバスリコーダーを買いたいと言い出しました。

自分がプーと吹いたリコーダーの音が、仲間の音と合わさって「音楽」になっていく・・
それが、彼女達の人生を変えている!
アンサンブルって、凄いわ。素晴らしいわ。






8. April. 2002

私がやる気を出すとスゴイです。
昨夜は、酔った身体にむち打って、午前1時から4時まで練習し、今日のレッスンに備えたのでした。
の割には、全然吹けるようになりませんでしたが・・

レッスンを長いことお休みさせて頂いちゃったし、コンソート青葉もやめてしまったので、
先生に会うのも久しぶり・・今日は、二人して「感動の再会」。
一夜漬けで練習してきた「忠実な羊飼い」の吹き方のアドバイスを頂いた後は、
先生が、「聴いてみて」と恥ずかしそうにセットして下さったテープを聴かせて頂きました。
それは、先生がお気に入りのチェンバロ奏者の方と合わせて吹かれた「バルサンティのソナタC-Dur」
私が、悩みに悩んだあげく、「こんなに解釈で悩んでしまうような古楽をやり続けたら、
リコーダーも、音楽自体も嫌いになりそうだから、もうやりません」
宣言をしてしまった、例の曲です。

そうそう、あの後、ひどいことを先生に言ってしまった・・と反省して、
「疲れていることも原因だと思うので、少し待って頂けますか?」と連絡したにはしたのですが、
私が、ティンウィッスルで気分転換を図っている間に、
先生は、「この曲を、古楽を、リコーダーを嫌いになってしまったら残念・・」と、
ずっと気にかけて下さっていたようなのです。
先生の演奏は、そのことを訴えるように「私、この曲大好きよー、いい曲でしょう?」
と叫んでいるような演奏でした。

「わぁ、いい曲ですね。古楽だから・・という構えが全く見えません。
ありがとうございます!音楽は、やっぱり音楽なんですよね!」
と告げると、「良かった、良かった・・」と、しみじみ繰り返す先生。

好きなことを増やし、楽しく生きていきたいからこそ、いろいろなことにチャレンジしているのだもの、
壁にぶつかったら、ガンガン叩いて壊せばいいし、
広い自由な世界へ出ていくためには、山も谷も越えないといけないのでした。
技術だけではなく、大切なものを教えて下さる清美センセ、
私、また、頑張ってついていきます!






6-7. April. 2002

あっという間に4月の1週目が過ぎていました!
とにかくバタバタと忙しい一週間だった上、体調も悪く、
HPの更新もできず、メールのお返事も書けず、ネットサーフィンも全然出来ず、
あ〜ん、皆様、ごめんなさいでした。
その間に感動的な入学式もあったし、愛用マックが崩壊したりの大事件もありましたが・・
とりあえずそれは置いておいて、週末の楽しい宴会のことを。

土曜日は、KANAKのフィドラーKさんと我が家で人気沸騰中のYちゃんご夫妻が、
スティングチーフテンズが一緒に演奏しているビデオを持って遊びに来てくれました。
そこへ丁度帰国中の愛介さんも遊びにいらっしゃったので、リビングは、アイリッシュパブ・モード!
アイルランドについて語り合った後は、皆でギーコギーコ、セッションを楽しみました。
専門の楽器以外にも挑戦したがる好奇心旺盛なメンバー達に、
押入から出してきたギターが、大人気!そういえば、似た者同士が結集していたような・・
ピアノ伴奏で、美しいエアーも数曲合わせてみましたが、人と音を重ねるって、本当に楽しい!
やっぱり、音楽って、いいわぁ。

その翌日は、バンド仲間だったNくんご夫妻と、TSUKASAくん登場。
私と同世代だから、年齢的には立派な「おじさん」のはずですが、二人とも若いの!
ま、妻が若くて現役っていうことが、大いに関係するような気もしますが・・
冷めたこと、おやじ臭いこと、後ろ向きな発言、愚痴の類を、一切言わないのよね。
そのかわり、夢について、好きなことについて、楽しそうに、輝いた目で語るのです。
勿論、「あれ、あれ、何だっけ、ほら、あれ」なんていう会話も、
「ルーペ、あります?」なんていう発言も無かったとは言いませんが、
二人とも、悟りを開きつつ、少年の心も持ち続けつつ、とってもいいバランスで生きているのよね。
夢を捨てず、好きなことをやり続けているのがいいのかな?
私も、諦めないで、後ろ向きにならないで、生きていこうっと。
メラメラメラメラ・・・←俄然やる気。





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