27 February 2003 [Thu]

ノンキー組曲は、斎藤ネコさんがいなければ今頃、消滅していた・・
と言っても過言ではありません。
いろいろお手伝いして頂いたということもありますが、それより、
ネコさんの存在自体が、私にプレッシャーを与えてくれていたのです。
なので、組曲の最後の「旅立ち」のリプライズ(映画のエンドロール風に聴いて頂きたい)は、
是非、ネコさんに演奏して頂きたいと、ずっと思っていました。

が、スケジュールをお聞きすると、
ネコさんの大好きだった「ウェリントン」のマスターの告別式後しかないようでしたので、
そんな時に申し訳ないなぁとは思いつつも、
逆に気が紛れるかなぁと思い、お邪魔してしまいました。

私もマスターのことが大好きだったので、訃報を聞いてから、
何度も何度も思い出しては涙・・だったのですが、ネコさんの前では絶対に・・と思って、
なるべくそのことには触れないようにしていたのです。
が、ネコさんの身体全体から悲しみが伝わってきて、結構辛かった。
でも、さすがはネコさん、期待以上の素敵な演奏をして下さって、感謝感激でした。

今日の大失敗は、徹夜で頑張ってはみたものの、結局間に合わず、
仮のオケでネコさんに演奏させるという大変なことをしてしまったこと。
でも、嫌な顔をせずに(十分呆れていましたが)やって下さったので、
「父上、母上、心臓に毛をつけて生んでおいてくれてありがとう。
こんなこと出来るのは、私ぐらいです。」と心の中で感謝していると、
レコーディング後、丁度到着した凄いモノを観させて頂けた。ラッキ〜!
が、 観た途端パニック・・・毛の生えた心臓もパクパク・・
ネコさん、凄過ぎる。恐れ入りました。





26 February 2003 [Wed]

アルモニーアンティーク
の演奏会@大倉山記念館。

今日は、録音係だったので、リハ時間に伺うと、この間、チェンバロを弾いて下さった理恵子さんと、
一昨日ガンバを弾いて下さった西谷さんが、ニコニコ寄ってきて、
「この間は、ありがとうございました」って、それは、こっちの台詞なのに・・
でも、なんかいいよね、こういう優しい言葉のかけ合いや笑顔の交換!
バロック音楽の人達は、本当に優雅だわぁ。

今日の一番のヒットは、清美センセのエイクのソロかな。
清美センセのリコーダー、のびのびしてて、やっぱり好きだなぁ。
師匠だからとか、良い人だから・・ということを差し引いても素敵だなぁと思う。
舞台への階段を上がる時、ドレスの裾を踏んづけて立ち往生するようなところも
嫌いじゃないのよね!ふふふ。

さて、マイク(カメラじゃないよ!)を立てて録音していたら、
「テレビで流すの?」と聞いてきたオジサン、
「あの縦笛が、フラウトトラベルソだよ。」とお伴の方に説明するオジサン・・
???





24 February 2003 [Mon]

「『マージ』のバスパートは、ガンバを意識して作った。」
と私が言っていたことを覚えていて下さって、
清美さんが、Viola da gamba奏者の西谷尚己さんを連れてきて下さいました。

清美さんは、リコーダー奏者としても優れた人だと思いますが、
とても頭の良い方で、私が何も言わなくてもいろいろ察知し、
どんどん自発的に協力して下さるので、ほんとーに、助かっています。

さて、西谷さんは、演奏会などで拝見する度、「素敵な方だなぁ」と思っていたのですが、
演奏や容姿だけでなく、お人柄も良くて感激でした!
私の拙い曲をいろいろなパターンで、本当に一生懸命弾いて下さり、
他のパートのヴォイシングの相談にも、のって下さいました。

清美さんの曲「寂しい」の、かなり難しいバスパートも、急遽弾いて頂くことにしたのに、
リビングでちょこっと練習した後、一発OK!素晴らしい!!
ガンバ・・いいわ〜。清美さんも私も嬉しくてウルウルでした。
けど、録り方がいまいちわからず、
あまり上手に録れなかったのがねー、・・とほほです。

また、その最中、ちえさんがCDのおまけに付ける絵地図の原案を持って登場。
ちえさんも大忙しで、今日しか会える日がなかったので、
失礼を承知で録音の合間に来て頂き、
すご〜い早口で打ち合わせをさせてもらっちゃいました。

絵地図は、千恵さんの素敵な絵に、英語使いのいくこちゃんが言葉を加えていき、
デザイナーのわかえさんが、それに似合うオリジナルフォントを作って、
そのフォントを見ながら、千恵さんが手で文字を書き入れていく・・
それを今度は、鉄筆で、文房具屋20軒目にしてやっと見つけたろう原紙に刻み、
千恵さんが愛してやまなかった画家のお父様のお力も借りようと、
形見のガリ版印刷機を倉庫の奥から出してきたので、それで一枚一枚刷り上げるのです。
まさに愛の結晶です!みんな、私以上に寝ていないというのに・・

「商品ではなく作品を作りたい」という私のわがままに、
こんなに沢山の人達が賛同し、協力して下さるとは思っていませんでした。
お金ですませた方が、どれだけらくか・・・と、何度も挫けそうになりましたが、
「お金じゃ動かないよ。美織さんのその気持ちに動いているのだからね。」
そういう皆さんの愛、真心に支えられて、なんとかここまで頑張ってこられました。

今、私は「これ以上出来ません」 というギリギリ、
うん十年ぶりに、自分の限界を目の当たりにしています。
頭も目も耳も身体もボロボロです。
でも、不思議と全然辛くないの。

仲間と一緒に山を登るということは、素晴らしいことですよね。





22 February 2003 [Sat]

ロンドンの愛介さん、帰国(来日?)。
丁度、関西を中心に活躍しているアイリッシュバンドCraicのライブの日だったので、
ラウンドストーンで、 若さ溢れる演奏を楽しみながらお喋りをしました。

笛の基礎は端折ってしまわれたのかなぁ、力んで詰まった音ではあるのだけれど、
このバンドのフルート&ウィッスルのはたおさん、とってもアトラクティブな演奏をします。
「おぉ、すごい!」「いいぞ〜!」「やれやれ〜」いえ〜ぃ!」「ひゅ〜!」
観客を興奮させる魔力を持っていると思います。
それに、パーマネントのバンドは、やっぱりいいよねぇ。
セッションでは不可能ないろんな仕掛けが楽しいし、のりも気も合っているし・・
あー、私も少人数でパーマネントのバンドをやりたいな〜〜。

愛介さんは、先週もアイルランドに行って、セッションをしてきたとのこと。
嬉しそうに楽しそうに、その様子を話してくれた後、
「RIOちゃんが出国する時に、一緒にまた来ない?
今度はナビちゃんも一緒にアイルランドに行こうよ。」なんて言って下さるものだから、
「行く、行く!」と、二つ返事をしそうになりました。

あー、やりたいことが沢山!
早くノンキーCDを仕上げたい〜〜。
パソコンとAW4416と向き合うのは、もう飽きたよ〜〜。





20 February 2003 [Thu]

コンソート野ばらの練習〜録音会の打ち上げ。

今日は、まず、ディズニーの「Happy Birthday」の移調から。
全員にその場で「4度下げ」をやってもらいました。
「わー、頭痛い〜」とか、「フラットがつくと分らない〜」「あ〜、間違った」
と大騒ぎしながらも、結構、皆さん楽しそうでした。
ヘンデルの「La Paix」で、綺麗なスラーの練習などをしてから、打ち上げ会場へ。

美味しい地中海料理を食べながら、ペチャクチャペチャクチャ・・
揃いも揃って、おっとり、優しいメンバーばかりなので、
穏やかな時間がゆっくり、ゆっくり流れていきました。
メンバーの入れ代わりが全くなく、他のグループと掛持ちしている人も1人だけ、
そして、リーダーのほんわかキャラクタのおかげじゃないかなと思うのだけれど、
皆、やる気満々、デキる人達なのに、
頑張り過ぎない、張り切り過ぎない、高望みし過ぎないの。
一緒に居て楽です。

「なにか望みは?」に、
「今のまんまがいい。すごく楽しい。」
「録音の感想は?」、
「緊張して震えが止まらなかったけれど、すごく楽しかった。」

私の周りは、謳歌型人間だらけですね。





18 February 2003 [Tue]

やらねばならぬことが山ほどあるというのに、
最近、ちょこちょこホームページ(特に古いページ)を更新しています。
「そんな暇があるのだったら、私のお願いしたことを先にやってよね!!」と言われるのを覚悟です。
すみません。
でも、私にとってのHP更新は、何かを考え出す前に味わいたいアペリティフみたいなもので、
「ねばならぬ」ものの対極にある「オアシス」なのです。

何かを創り上げようとしている人が3時間集中するためには、
遊びの時間・無駄そうに感じる時間が、多分何百時間も必要なのだと思うのですが、
これがなかなか周りの人には理解されなくて・・ルーティンワークと一緒にされて、
「さぼっている」とか「早くやればいいのに」とか言われちゃうのよねー。

「○○さん、日記を書いている暇があるのだったら・・」と言われたらしくて、
素敵なクリエータ達によるお気に入りHPが、いくつか無くなってしまいました。残念です。

また「すみません、掲示板のお返事、遅くなります」「不義理しちゃって」
「更新、遅れていてごめんなさい」と書かれてあるのを見て、時々胸が痛くなります。
皆さん、えらいなー。
でも、頑張り過ぎて、重荷になって、やり続けることが出来なくなってしまったら、
本も子もないと、私は思うのだけどなぁ。

そんな中、視覚障害をお持ちのパッチムさんから、次のようなアドバイスを頂きました。

<私が作ったノンキー組曲の楽譜のテストページへの感想(掲載了解済み)です。>

音声パソコンでは、記号の読み上げがうるさく感じてしまいました。
MP3のページも含めてそうなんですが、できればリンクのところは「MP3」や●ではなく、そこに曲名を入れて、その下にパートや作曲者を入れていただくと分かりやすくなります。

私たちのブラウザでは、リンクだけを順に読み上げる機能があって、それでリンクを選択して曲を聴くことができます。お暇な時間にで構いませんが、例えばトップページのコンテンツのところでは「楽譜ダウンロード」とか、MP3試聴コーナー」としていただいて、そこのページ内でリンクから選べるようにしていただけますと分かりやすいです。

前にも多少、ご案内したことがあるかと思いますが、ちょっとだけ音声環境でのWEB作りで、注意していただきたい点を書いておきます。
 
(1)画像等にはALT属性を付け、簡単な説明を入れてください。
この場合、私個人は、新聞見出し風にすると分かりやすいのではないかと思います。
例:牧場で居眠りしているヒツジの画像
写真:牧場で居眠りしているヒツジ

(2)音声ブラウザでは、静止画や動画だけのページを作ったら、それに合わせてテキストで、その画像を説明したページも作ってください。

(3)フレームは多用しないでください。
私たちは片方ずつ音声で読み上げますので、感じとして、三つ以上のフレームは読むのが面倒に感じます。美織さんのところでは二つまでになっていてほとんど気にならないので、今のところはそれほど気になさることはありませんが、ひどいところでフレームが10個とか、16個なんていうサイトがあって、とてもとても読む気にはなれませんでした。これが広告画像だけだったりすることがあるのですよね。

(4)文字と文字の間は離さないでください。
文字検索でヒットしなかったり、変な読み上げをしたりして分かりにくいです。
悪い例:大 貫   妙 子 「ダイカンミョウコ」と読み上げます。

(5)画像だけのリンクは分かりにくいので、どこのページに行くかというタイトルを入れてください。



「視覚的センス」と「便利」、「楽しみ」と「社会性」・・
今、 ホームページに対して、いろいろ悶々と考え中です。
でも、とりあえず (1)(3)(4)(5)は、直しましたよ!
皆さんもこちらを参考に、是非〜。





16 February 2003 [Sun]

突然のお客さま日和。

まずは、「今から行っていい?」と、看護婦さんのTさん。
好奇心の強い人なので、様々な病院や介護施設などを転々としては、
その度に、生々しい病院の「現状」「実体」を報告しに来てくれるのですが、
なんと、今度の病院は、オバサン大喜びネタの核心と言える美容形成外科!
はぁ、面白〜い 。夢中で話を聞いてしまいました。
今度、Tさんを訪ねるふりをして、内部に潜入しちゃおうっと。

で、夕方からはK岡さんご夫妻が、これまた突然に。
K岡さん、今、関わっているプロジェクトが滅茶苦茶大変らしく、
「寝る間もない、正月もない」とお聞きしていたので、心配していたのですが、
ジョークを飛ばしまくるわ、笑いが止まらなくなるわ・・
大丈夫かなぁ、あのハイテンションぶり。きっと、相当壊れているよ。
私も疲れてくると、そんな感じになるから、よく分かるのよね。

なので、「次にアイルランドに行ったら・・」の「たられば話」で盛り上がり(余計空しくさせた?)、
飲ませて(余計疲れさせた?)、宿題も出しておきました(いじめ?)。
また懲りずに、羽を休めに来て下さいね。ふふふ・・

あー、今日も楽しかった!





13 February 2003 [Thu]

コンソート野ばらの練習。
先日の録音から少しお休みを頂いていたので、3週間ぶりかな。
今日は、ジャケットに使う絵を見てもらったり、録音の感想を言い合ったり。
そして、パート替えもしました。
コンソート青葉は、「グループの音」が優先順位の一番でパートを決めていましたが、
ノンキー・プロジェクトは作品完成度を最優先、野ばらは、個人の希望を最優先しています。
で、希望を聞いたら、面白い!
例えば、 ソプラノパートに対する思い・・
「とてもとても荷が重過ぎます。」と言う人と、「ソプラノしか出来ないので」という人がいるの!
そして、同じパートをじっくり長くやりたいと言う人もいれば、
いろいろなパートを経験することで勉強したいと言う人もいるの!
本当にいろいろな人が集まっているのね。なのに、丁度良い感じでおさまるから、すごい。
ソプラノ3人、アルト3人、テナー2人、バス2人+私のオプションで、決定!


さて、帰ってから、先週送って下さったいたネコさん作のDVDとCDを観賞。
師匠の作品をBGM的には鑑賞したくなかったので、
スピーカーの前にちゃんと座って鑑賞出来るようになるまで、とっておいたのです。

ネコさんは、最高級の知識や技術をお持ちの方なのに、
それだけに頼らず、心を込め、手間暇を惜しまないで作るところが凄いなぁといつも思っているのですが、
今回の相曽晴日さんの「しあわせになろう」は、もっともっとそれを極端にした形、
多分「人の気持ち」を、敢えて何も加えないで作品にしようとしたのじゃないかなぁと私は感じました。
豪華がいい、沢山がいい、最高の技術がいい・・と、世の中が「進歩、発展」を望んでいくうちに、
人がもとから持っている素敵な能力、豊かさを忘れてしまっているのかも。

ないものを欲しがってばかりではなく、あるものを大切にしますね。>師匠






12 February 2003 [Wed]

Emiちゃん宅へ。
彼女のウェブデザインをやらせて頂いているのですが、
我が家からレコード会社のサーバーに直接アップロードすることが出来ないので、
日記の更新などは、Emiちゃんにメールで原稿を送ってもらい、私がファイルを作り、
それを事務所の管理人さんに送って更新してもらっていました。

でも、私が忙しくて更新が遅れてしまうことが度々あったし、
日記部分をEmiちゃんが直接作った方が、ファンの方々は嬉しいだろうなと思っていたので、
日記ファイル作成の講習会をすることにしたのです。

Emiちゃんは、今、一人暮らしをしているのだけれど、
私も大学時代から結婚するまでずーっと一人暮らしをしていたから、なんだかとても懐かしかった!
自分の思い通りのセンス、誰にも邪魔されない空間・・
凛とした空気の中に、彼女らしいものが溢れている、とっても素敵な部屋でした。
ひとつひとつ、どんな小さいものにもこだわりを持って、
そのこだわりを突き進めていかれるエネルギー、私も昔はあったよな〜。
最近、「ま、いいか〜」が増えちゃって・・、いけない、いけない!

さて、彼女のHD"フランソワ"のお掃除から始めて、
Deamweaver、Photoshop、Illustratorの基本操作を説明したり、
ネット環境を整えたり・・
いっぺんにいろんなことを説明してしまったのですが、彼女、飲み込みがすごく早いの!
それに、その作業の間にずっと聴かせてもらっていた彼女のインストもの、素敵だった〜。
本当に高い能力を持った人だなぁと、改めて感じました。





10 February 2003 [Mon]

ノンキー・プロジェクトのレコーディング。
今日は、清美さん、再び。
「セレナーデ」のソプラニーノをお願いしていたのですが、
「これって、テナーパートの方が難しくない?」と言われたので、
「そーなのですよー、困っていたのですよー。」と答えながら、
これはチャンスとばかり、「テナーもアルトも入れて下さい」とお願いしちゃった!
が、お昼ご飯を食べてからすぐ・・のつもりが、
ご飯を食べながらついつい熱く語り合ってしまい、気付けば、もう3時。
あーあー、またまた取りこぼしてしまいました。

でも、昨日の疲れがとれていなかったので、実は助かりました。
録音作業は、その時も結構大変ですが、後処理も大変で、
ぼーっとしている時に取り扱うと、OKテイクを消してしまった・・
なんてことになってしまう可能性大ですから。

うぅ、実は、先日、編集し終わった曲のデータを、過って消してしまったのです。
胃がキリキリチクチク ・・それはそれは、ショックなのでした。





9 February 2003 [Sun]


夢猫さん関東遠征2日目。

9時半までゆっくり寝てすっきり!
朝食もゆっくり・・
あぁ、私は頑張った後に味わう、この「ゆっくり」が、本当に、本当〜に好き。
この時間の為に、頑張っていると言っても過言ではありません。

さて、朝食の時、「気を遣う」ことが話題にのぼったのですが、
ちょうど「いろいろな気の遣い方をする人がいるものだなぁ」と思っていたところだったので、
つい長話をしてしまいました。
私は、気を遣うという行為は、言い訳と似ているところがあるなぁと思っています。
ともすれば、自分を守るために遣ってしまうことがあるから。
本当は、相手に気を遣わせないように気を遣うのが理想的だと思うのですが、
それは、なかなかに難しい。

でも、「それをやってのけているのがkeiちゃんだ」と、momoさんが力説する、する。
その力説ぶりが優しくて可愛いの・・
それから空港でお別れするまでに、メンバー同士のそういう優しい労り合いを
何度となく見せつけられました。
うーん、レース編み状の音楽の綾は、これだから出来ていたわけね。
いいなぁ、うらやましいなぁ、仲良しの友達と作る音楽か・・

素敵な音楽だけではなく、温かいものをいっぱい残していってくれた夢猫の皆さん、
本当にいろいろとありがとうございました!
あっさり「じゃね!」と別れられたのは、もう、他人とは思えなかったからです。
これに懲りずに、また遊んで下さいね。





8 February 2003 [Sat]

夢猫さん(夢笛の4人)関東遠征1日目。

縦糸だけで成り立っていたり、糸が絡まってしまったりのグループが多い中、
和歌山の夢笛に出会った時、レース編み状のきれいな糸の綾が見えました。
それは、まさに私の理想とする音楽的な和だったので、
ずっと密かに(密かでもないか)注目してきたわけですが、
私のラブラブ光線が届いたらしく、ついに今日結婚することに・・
じゃなかった、夢笛からkeiさん、momoさん、cherryさん、myuさんが、
遠路遥々飛行機に乗って我が家に来て下さることになったのです。
そして、私の作った曲を演奏してくれる!!

***

睡魔と「ああ、もうすぐ飛行機が到着してしまう」という、ものすごいプレッシャーの中で、
朝8時5分、夢猫さん+私で演奏しようとしている曲が完成。
普段行動を共にしていないので、分からないことが多過ぎて難産でしたが、
メンバーの皆さん一人一人を思い浮かべることによって、
今まで自分に無かったものを引き出してもらえたので、一人で感動してしまった!

で、その楽譜を握りしめて、9時15分、待ち合わせ場所へ。
うさぎさん宅でお茶会をさせて頂いた後、
関東の夢笛ファンの皆さん、静岡からわざわざいらして下さった方達と合流、
総勢10名で食事会+夏に催す演奏会の相談。
が、食事が始まった途端、ほっとしたのか、徹夜の疲れがっ!
意識朦朧・・幹事だったのにぃ。皆さん、ごめんなさい。

その後、フィリアホールで歌ったり、吹いたり、お喋りしたり、笑ったりの大騒ぎ。
「4時間もある」と思っていたのに、あっという間の楽しい時間でした。
皆が楽しんでいる顔を見るとなかなかお別れを言い出せず、
結局、夢猫さんには、5時に初めて楽譜を配って、大急ぎで練習させる・・
という事態になってしまったことだけが心残り。
あーあー、昔からこういう集まりの仕切りは大の苦手だったけど、本当に向いてないよねぇ。

というわけで、早起きして空を飛んできた疲労困憊の人に、
かなり頑張って頂かなくてはいけなくなってしまったわけですが、(うぅ、本当に反省・・)
さすがだなぁ・・と感心したのが、
一緒に吹き始めると、魔法の絨毯に乗せられたようにどんどん運ばれていくこと。
そうなのです、このドライブ感こそ、素晴らしい夢笛の特長なのです。
一緒に演奏しながら体感することができ、本当に幸せでした。

***

5人で集中したら、結構良いテイクが録れたので、21時頃帰宅して、
皆の御自慢料理を1時間で作り、30分で平らげ(関西の味!美味しかった〜)、
フィリアでアンサンブル録音したものを基に、マルチレコーディング開始。
テキパキ、テキパキ。
宴会をするつもりだったらしい夫が、「えー、飲まないの〜?」と、寂しそうでした。

そうこうしているうちに、ディープな時間になってしまったので、
瀕死のメンバー達に「フィリアで録ったもので満足しているから、もうやめよう」と提案してみたのですが、
全員、首を縦に振らず。食い付いてきました。
びっくり!やっぱりタダモノじゃないね。
で、それからさらに頑張って・・、ついに午前4時完成。
楽譜を書き終えてから20時間、皆で一緒に吹き始めてからわずか11時間、
「夢の中で」は、まさに、夢の中で出来上がったような曲です。
そして臨場感のある録音、かなり気に入っています!!





6 February 2003 [Thu]

ノンキー・プロジェクトのレコーディング。

Hopiさん、Fujikoさん、Yoshieさんが来て下さって、「まきば」と「セレナーデ」を。
「まきば」は、8分の6の可愛くて簡単な曲なので、すぐに出来上がりましたが、
「セレナーデ」は、初のラブソングで、しかもリコーダーを吹かないパッチムさんの作編曲ということで、
難航するだろうなぁと予想していたのですが、案の定。
こういうゆっくり歌わなくてはいけないメロに、少しでも指の変わる音や汚い音が混じると、
急に、「その世界」から現実に引き戻されてしまう感じがするので、厳しくならざるを得ない・・
さらに、楽器が違えば大丈夫でも、同じ音色のリコーダーコンソートだと、
とても不自然に感じてしまう音の重なり方が何ケ所か。

皆さん、私の厳しい言葉を全て受け入れてくれ、一生懸命やって下さるのだけれど、
浮き世の世界と同じで、愛すればこそ、一生懸命やっちゃいけない時もあるのよねぇ。
うーん、難しい。





5 February 2003 [Wed]

Aさんから依頼された「物」を持って、例の「秘密基地」飲み屋へ。

そういえば私、 頼まれた物をお届けにあがる時、
必ず「飲み屋」に呼び出されているなぁ。事務所に届けたこと、一回も無いゾ。

で、その秘密基地(Aさんのお店なのですって)に行くと、
今日は、一人で飲みに来ている女性客ばかりで、 過激な赤裸々トーク中・・
よく聞けば非常に真面目で女性にとっては大事な内容だったのですが、
煙草を持つ手もサマになっていて、大人の雰囲気(私の方がずっと年上だけど・・)。
これぞテレビドラマや雑誌に登場する「キャリアウ〜マン」という感じでした。

ま、その後登場したYちゃんこそ、本物の「キャリア」なんだけど、
彼女は難しいことなど言わず、ガハハハ、笑ってばっか。
本物は、気負わないよね。

しかし、やったことがないことだった上、Aさんのこだわりや夢が半端じゃないので、
心臓パクパク・・ かなり苦労しました。
が、ひとまず喜んで頂けたみたいで、ほっ。





3 February 2003 [Mon]

ノンキー組曲「マージ」にチェンバロとビオラ・ダ・ガンバが入ることに!
で、今日は、チェンバロの録音をさせて頂きに、高橋理恵子さんのお宅へ。

レコーディング機材一式を広げていたら、「学級閉鎖になった」と中2の息子さんが帰宅。
機材に釘付けになった・・と思ったら、モーレツ質問攻め。
丁度彼の年頃に、お小遣いでテープデッキを購入した私の姿とダブって、ニヤリでした。
これがきっかけで、この道に入っちゃったりして・・

ででででで、やっぱり本物のチェンバロは、素晴らしい!
シンセで入れた似せものとは、大違い。
入れてもらってよかった〜。幸せ者だぁ〜。

ノンキー組曲は、趣旨が趣旨だけに、一流のプロの方達も、ノーギャラで参加して下さっています。
なので、録音の度、大変恐縮しているわけなのですが、
逆に皆さん、「楽しかった」「嬉しかった」と、大喜びして下さるのです。
心の底から音楽を愛していて、本当に演奏するのが好き・・という気持ちが、
ひしひしと伝わってきます。





2 February 2003 [Sun]

ボルダリングの大会@Stone Magic

フランス遠征メンバー全員と会えたので、うるるるる・・
生活を共にしたからなのか、 命を預けたからなのか、ただ単純に大好きだからなのか、
このメンバーに会う度別れる度、涙腺が緩んじゃうのよね。

Tadashiくんのトランス+VJによる映像+絵になる選手達の動き・・
クライミングは、視覚的に好きなスポーツですし、自然と向き合えるのもいいし、
良い仲間にも恵まれているし、誰かと戦うのではなく「自分との戦い」だからいいとも思うし、
一瞬で集中できる精神性、ドツボにはまらない柔らか頭にも憧れるので、
本格的にやりたいなぁと、ずっと思っているのですが、
高所恐怖症に加え、体重に問題があるからねー。
・・でも、思い切ってやっちゃおうかな・・

オブザベーション(下見)の時、選手全員が一斉に出てくるのだけれど、
素人の私でも、 誰が優勝候補か分かるの。
オーラ・・かな?





1 February 2003 [Sat]


TsukasaくんアニジャさんJINさんマツ夫妻と、待ちに待った新年会〜。

気兼ねなくのんびり楽しくやろうということで、 皆で料理をすることに。
メニューの相談から始まり、材料チェックシートを作って、全員で買い物に行って・・
ワイン選びや食材選びの段階で、まずはひと盛り上がり。

そして、それぞれの料理の担当者に、助っ人がついて、
抜群のチームワークで、見事なお料理を次々に仕上げていく。
うーん、さすが皆、サッカー、バレーなどのチーム経験者、且つ、気の合ったバンド仲間達!
協調性=100点、仕切り=100点、手際=100点、技術=100点、ノリ=150点
いちいち「うぉ〜!」と歓声をあげて感動するところも、
人を笑わせることに法外なエネルギーを注ぐところも、
それに反応してあげる優しさ(?)も、若い頃のまんまで、嬉しかったなー。

しかも、みんな、かなりの料理上手で、
アニジャさんの料理なんて、有名レストランのお料理よりずーっと美味しい!



途中から、さえ子ハルミちゃんを連れて登場。
買ってきたばかりのMassive Attackや、Sigur Rosのアルバムを聴いたり、
Billy Prestonが歌ってくれたというTsukasaくんの曲を聴いたりして、
気が付けば、宴会開始から12時間経過。
それでもまだまだ全然話し足りない、騒ぎ足りない・・
と思ったのは、私だけではなかった模様。これ、定例会にしよう!!




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