2006年
フランス・イギリス日記




2006_10/15 (sun)

フランスへ。

私達の予約していたブリティッシュエアウェイズは、
今、とてもセキュリティが厳しくて、
機内持ち込み荷物が小さめの一個に限定された上、液体類、化粧品類の持ち込みは一切禁止なのです。
セキュリティチェックの度、靴まで脱がされて、大変でした。





2006_10/15-2 (sun)

シャルルドゴール空港到着〜フォンテンブローへ。

空港に到着すると、なんと、荷物が一つ出てこない!
係の人に聞いてみると、どうやらロンドンで止まってしまったらしい。
明日の夕方、ジトに届けてくれるというのですが、本当なのかなぁ。

でも、虫の知らせだったのか、
今まで入ったこともない海外旅行保険に、飛行機に乗る直前に入っていたので、
3日以内に購入した必需品、10万円分までを保証してくれるらしいのです。
化粧品以外は、無くなっても良いようなものばかりだったので、
かえってラッキーだった‥のかな?

空港には、お忙しい中、大ちゃんチーム全員が迎えに来てくれました。
そして、2台に分乗し、非常に恐ろしいパリ高速道路を抜け、
なんとかフォンテンブローにたどり着きました。
帰りは自分で運転しなくちゃいけないかと思うと、ゾッとするようなところでした。





2006_10/16 (mon)

フランスのんびり生活のスタート!

まずはジト(別荘)を紹介しましょう。
広い庭に、広いリビング・キッチンに、専用の広い素敵なパティオ。
アウトドア用のいろいろも、洗濯乾燥機もアイロンもオーブンも電子レンジも食洗機もあります。
部屋は、ダブルベッドの部屋が二つとツインの部屋が二つ。洗面所は三つ。綺麗です。
しかも、私の部屋の中にシャワー・トイレがついていたので、非常にラクでした。
自動で開閉する門もあり、セキュリティも万全。
英語を話せるメイドさんが、いろいろとお世話もしてくれます。
なのに、なんと、1週間で6万円(家ごと。8人で使えます。)です。安いでしょ!


ジト1- ジト2- ジト3
ジト4- ジト5- ジト6





2006_10/17 (tue)

フォンテン・ル・ポー周辺をぐるぐると徘徊。

食料・化粧品類を調達しなければいけないので、どきどきしながら近所を徘徊してみました。

ヨーロッパのレンタカー屋さんはマニュアル車がほとんどで、オートマ車を探すのが大変。
なので、かなり早い段階で普通サイズのオートマ車を予約しておいたのですが、
なぜか「それはもう無い」と言われ、アメ車(クライスラー300C)を与えられてしまったのです。
そのルックスが、ゴージャスというかマフィア仕様というか、その前にでっか過ぎて、、、
かなりの高級車らしいけれど、田舎道には似合わないし、走りにくい。
さらに、妙な東洋人、それも変な組み合わせで乗っているので、
どこへ行っても奇異の目で見られたことは、言うまでもありません。
シトロエンに長年乗っていた身としては、やっぱりフランスではフランス車に乗りたかったな。
でも、5人で移動するのにはとてもラクでしたし、住めば都、乗れば愛車!

クライスラー-朝食-果物

パンもワインもチーズも野菜もハム類も肉も魚も美味しいし、
キッチンも包丁・まな板以外は使いやすいし、なんといっても石飛シェフを抱えているので、無敵です!
さあ、食いしん坊5人組の美味しい美味しい生活の始まりです。





2006_10/18 (wed)

エレファントでクライミング〜ミイ・ラ・フォーレ〜ラルシャン〜フォンテン・ブロー。

今日は、大ちゃんチームが、フォンテンブローで有名な岩場に連れていってくれました。
私達でも登れる岩場もあったので、皆、大はしゃぎです。
その中でも、「エレファント」という岩は、本当に象のようでびっくりでした。
白い砂の上にボコボコ岩が生えているようなところで、日本庭園のようでもあり、海底のようでもある。
とてもステキなところでした。

エレファント-クライミング〜

少し離れたミイ・ラ・フォーレという町でランチをとったのですが、
なぜかその町がとっても気に入ってしまいました。思わず不動産屋さんを覗き、
「私が行方不明になった時は、きっとこの町に居ると思うから。」と皆に伝えたほどです。
そしたら、その理由が後で分かりました。
ミイは、私の大好きなジャン・コクトーが生まれ育ち、眠っている町だったのですよ!
好きな人や物は必ずどこかで繋がっている‥という私の論理は、正しいかも。。。

ミリーのホテル-ラルシャンの教会-ブローの散歩道

ラルシャンは、前回のツアーの時、千恵さん達が滞在していた町です。
歴史を感じる教会は、郁子ちゃんの撮った素敵な写真の通り視覚的にはとても素敵でしたが、
実際に入ってみると、霊気を感じるような魔物が棲んでいるような、ちょっと怖い雰囲気でした。

この町に住むオスカーは、今回、かな〜り話題になった人物です。
突然話しかけられ、家に招待されたのですが、なかなかに興味深いツアーをアレンジしているようで‥。あはは。
面白いツアーに行きたい人には、丁度良いと思います。
そういうツアーに興味がない人も、ハッピーになること請け合いですので、ぜひ、ウェブサイトを覗いてみて下さい。

そして、最後に寄ったフォンテンブロー城は、私達の滞在している町の中心地にあります。
フォンテンブローは、広大で素敵なお城と、その周辺に広がる狩りをするために作った広大な森だけで構成されている
‥と言っても過言ではないような町です。

町ごとに全然色合いも雰囲気も住んでいる人も違うのが、とても面白い。





2006_10/19 (thu)

バルビゾンへ。

畑の真ん中にあるごくごく小さい可愛らしい村でした。
自然主義的な風景画を描いた画家たち、コロー、ミレー、ルソーなどが集った町として有名ですが、
ずーっと何もない田舎道を走っていったら、それが生まれた理由がよく分かりました。
多分、私だって、あの畑の真ん中に一日居たら、ああいう絵を描きたくなると思うもの。

ミレー美術館-間もなく戻ります

ミレー美術館2-標識
バルビゾンは、良い意味でも悪い意味でも、アートしている町ですね。
家も道もシャッターも壁も玄関も、アートしてました。
↑は、私が気に入った案内版。
地味で奥ゆかしい感じの素敵なホテルやレストランも目に入りました。
けど、観光地的なアートも多かったです。
自然との関わりで生まれたバルビゾン派の絵画の町なのだから、
そういう雰囲気に徹しておけば良かったのにねぇ。
しかも、駐車場で、惨状=結構な交通事故を見てしまったので、
実は、ちょっと印象が悪くなってしまったバルビゾンでした。




2006_10/20 (fri)

パリ在住のちばさん、ブノア、大ちゃんチームを迎えて、総勢11人でのパーティ。

朝から買い出し、料理、会場作りをして、終わったのが朝でしたから、長〜い一日でした。
ブノアは、さすが役者さんで、サービス精神も旺盛な上、観察力が鋭く、表情が豊かです。
食べている間も大いに笑わせてくれていたのですが、そのうち、お芝居ごっこまで仕切り始め、
全員、私が購入したマダムコートやロングスカートを着させられて‥の、大爆笑演技大会。
そしてその後は、ちばさんが持ってきて下さったキーボードを使ってのカラオケ大会。
後でチェックしたら、私のカメラの中は、超ハイテンション&大爆笑ネタの動画ばかりでした。
あはは。恐るべし、ブノア・パワー!

料理中-ブノア

終わった後、この日、宴会芸に徹することが出来なかったらしいしゅんすけ君が、
宴会芸と芸の違いや、どういう時にどういうサービスをしたらいいのかを聞いてきました。
いろいろな人がいろいろな意見を持っていると思いますが、
私は、音楽仲間とは、専門分野のことを熱く深く語り合ったりはするけど、
普段は、相手が喜んでくれる程度のサービスをするか、一緒に楽しむことに終始しているかな。
真剣にやる音楽と楽しむ音楽は、無意識のうちに線引きをしているような気がします。

その人の芸術や本や映画の趣向は、友人関係の趣向と似ているなぁと、いつも思います。
自分を磨く道具だと考える人、勉強になる、役に立つものを好む人、
楽しければOKという人、個性的なものに憧れるという人、精神的な支えになってくれるものを望む人、
質より量という人、皆が良いっていうから‥という人‥‥

音楽も、小説も、絵も、陶芸も、私には私なりのこだわりもあるし、楽しみ方があるけれど、
だからって、自分の趣味や考えを、他の人に薦めたり、強要したりはしたくないですね。
その人なりの考えや趣向で、やりたいようにやれば良いと思うので。
まあ、これは、あくまでも趣味の段階での話ですけど‥。





2006_10/21 (sat)

ミイ・ラ・フォーレ再び。

コクトーのギャラリーと生家を訪ねる。感無量です。
絵や音楽を鑑賞する時、どうしてこういう絵を描いたのか‥とか、
どういうところで、何を見て、何をしながら育ったらそうなったのか‥とか、
そういう作者の背景を知りたいと、いつも思っているので。

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サラサラサラっと一筆書きしたような絵は、
いらないものをどんどん削ぎ落としていった結果‥だそうですが、
それを表現する手段としては、リトグラフもサインペン画も鉛筆画も陶芸も壁画も、
なんでも用いています。そういう手段に関してのプライドが無いところが好き!

昔、やすのちゃんというモデルの女の子が、村の洋品店のようなところで、
中学生用のトレパンとおじさん御用達のハイネックを購入し、
それらをお洒落な小道具と見事に組み合わせて披露してくれました。
凄いなぁと思ったのが、そういう洋服を着ても、やすのはいつものお洒落なやすのだったこと。
その時、「センス溢れる高い洋服を買う前に、自分を磨こう!」と思ったものですが、
今日、その時のことを、ふと、思い出しました。
コクトーの世界は、どんなお道具を使っていても、どんな手段を使っていても、
どこにあっても、コクトーの世界だったからです。
大切なもの、描きたいテーマ、彼のセンスは、全くぶれてない。
「自分の世界・大事にしているもの」を素敵に持ち続けていた人なのでしょうね。

そして、絵皿を購入。
我が家のコレクションが、また増えました。むふふ。







2006_10/22 (sun)

まったり休息日。

フランスの日曜日は、本当の意味で「お休みの日」。
(フランス人に言わせると、パリはフランスではないらしいです。)
店も銀行も何もかもがお休みです。不便だけど、私は、このまったり感が最高に好きです。
休む時は、みんなで休めばいいと、心底思います。
日本も、ぜひ、そうして欲しいものです。静かな日曜日を、切望。。。
それからついでに言っちゃうと、上品、知性、センスを重要視し、
一生懸命働くことを嫌うフランス人は、まさに私のツボです。
信号が、道の隅っこに申し訳程度に存在し、消化器が、素敵な布の袋に包まれて置いてあるこの国の虜です。
のんびり万歳!美しいこと万歳!便利、合理的なことなんて、てやんでぃ!

さて、ジトでは、本を読んだり、散歩したり、寝たり、、、各々、好きなように過ごしています。
でも、一緒にリコーダーを吹いたり、歌ったり、料理したり、お話したりすることの方が多いなぁ。
とにかく、笑い死にしそうなくらい毎日盛り上がっております。

観光牧場の中にある千恵さん達の素朴なジトに遊びに行くのも、楽しみのひとつです。
google earthで位置関係を調べてから予約したジトなので、近いのですよ。↓
ちなみに、真ん中の川は、セーヌ川です。そして、左のほとんどを占めるのが、ブローの森。
Fontainbleauの文字下辺りの緑の部分が、フォンテンブロー宮殿です。






2006_10/23 (mon)

パリへ。

ちばさんが案内を申し出て下さったので、パリへ向かう。

今日は、「表パリ」=観光地巡り。
シテ島〜ルーブル美術館まで、ぶらぶらと歩き、ルーブルを堪能した後、オープンカフェでランチ。
そして、いよいよ、私の大好きなエッフェル塔です。

初めてパリに来たのは、18歳の時でした。
たった一人でイギリスから電車と船と電車を乗り継いで来たのですよ!昔は勇気があったのだなぁ。。。
そうそう、その時、最も衝撃を受けた場所が、ここ、エッフェル塔でした。
こういう鉄の塊を、こんなにお洒落に仕上げてしまうフランス人のセンスに、圧倒されたのです。
そして、塔の上から見たパリの町並みの美しさに感動したのです。
そのシーンは、ずっと私の脳裏から離れることがありませんでした。

今回もまた、徒歩で上って、謙虚にその大きさを受け止めてみました。
階段を上っている間中、私の胸がキュンとなっていました。エッフェル塔のオーラは健在!
そして、現代的な建物が増え、随分様変わりしていましたが、
それでもやっぱり眼下のパリの街は素敵でした。

エッフェル塔は、下から見ても素敵。離れて眺めると、さらに素敵。
どの景色にもさりげなくとけ込みつつ、静かに「ここはパリです。」と語っているエッフェル塔‥
その存在感は、本当に、本当にカッコ良い。
みやげ物のセンスの良さにも感動。。。
*この日の写真を全消失。素敵なエッフェル塔をお見せ出来ないのが、とても残念!

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2006_10/24 (tue)

ミイ・ラ・フォーレ再び。

私だけじゃなく、なぜか、全員、ミイの町が好きになってしまったようで、再々度、ミイへ行くことに‥
今日は、コクトーの眠る教会の壁画を楽しみにしていたのですが、、、お休みでした。残念。

でも、ミイの町は、歩いているだけで幸せを感じるところです。
作られた町‥という感じが全くないのに、綺麗にまとまっています。
文化が「暮らし」の中に根付いているのでしょうね。
看板やショーウィンドは勿論のこと、窓辺のカーテンや花の飾り方、玄関のセンスなどに、
知性のある暮らしぶりがうかがえます。

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2006_10/25 (wed)

フォンテンブロー宮殿〜大ちゃんチームとパーティ。

朝まで大笑い→熟睡→15時起床‥のせいで、世界遺産のフォンテンブロー城の中を見逃してしまいました。
仕方なく、見事なお庭で爆笑撮影大会。アホアホ軍団だわ。。。

フォンテンブロー城 フォンテンブロー城2
フォンテンブロー城3 フォンテンブロー城4 フォンテンブロー城5

夜は、大ちゃん達と最後の宴会。

本当は、パリじゃなくて、食べることじゃなくて、獲物を狙う大ちゃん達に触れたくてフランスに来た私です。
でも、今回は連れが多かったので、気が散るといけないと思い、
あえて岩場には近づかないようにしていました。
大ちゃんが全身全霊でプロジェクトに向き合っていることを知っているからです。
そのプロジェクトを完成させた昨日、私に第一報を送ってくれました。
毎日遊び惚けているようで、毎日ずっとプロジェクトの完成を願い続けていたことが、伝わっていたんだ‥
私の気持ちが伝わっていて、本当によかった。

プロジェクトを完成させるまで飲まなかった大ちゃんが、今日は、嬉しそうに飲んでいました。
そして、また、名言を吐いておりました。
「クリエイティブな能力を発揮するかしないか‥で、人生は変わる」と。
確かに人が作った道を、ラクに歩いている人に、私は惹かれていないなぁ。
そういう人は、イイ顔をしていないもの。「得する」生き方は出来ているかもしれないけれど。
ラクして得して満足しちゃうのは、本のあらすじだけ読むのと同じくらい馬鹿馬鹿しいと思う。

大ちゃんと話していたら、やっぱり自分が進む道は、最後まで自分自身で模索し、開拓し、創造し、
自分を信じ、困難に負けず、進み続けてゆきたい、と思えました。
これが、この度のフランス・ツアーで得た収穫のナンバーワンかも。
やっぱり小山田大は、凄い!凄く凄く魅力的な人だ。





2006_10/26 (thu)

裏パリ with ちばさん〜ピカソ美術館。

大ちゃんツアーに同行させてもらう醍醐味の一つに、「素敵な人に出会えること」があります。
大ちゃんや千恵さんの周りには、素敵な人が沢山集まってくるからです。
ちばさんもその中のひとりで、優しくてスマートで、パリがとても似合う人です。

今日は、そのちばさんが観光地ではないパリを案内して下さいました。
マルシェ、運河、公園、中庭、モンマルトル、歓楽街‥
パリで暮らしている人の目線でパリを歩く。
まさに「アメリ」の世界!
パリの標準的な朝食や夕食はこんな感じなのだよ‥とか、
このチーズはこんな風に食べるのだよ‥とか、
公園(弾力のある柔らかいコンクリートになっていたので、感動!)に多く居たお父さんの説明とか、
どうしてパリのカフェやレストランは座るスペースが狭いか‥とか、
実際に見ながらいろいろ教えて頂いたことの全てが新鮮で、本当に貴重な体験でした。深謝!

ちばさんのお宅は、ピカソ美術館のすぐ傍のお洒落なショップが立ち並ぶ地域にあり、
才色兼備のフランス人キャリアウーマンの奥様と可愛い息子さんと、絵に描いたような素敵なパリ暮らし。
でも、ちばさんは、日本の良さをしっかり息子に伝えていきたいからと、
和食を作り、日本語で日本のいろいろを教えているのだそうです。
自分が大切だと思うものを、ちゃんと大事にしている、本当に素敵な方でした。

パリらしい景色- ちばさん親子- ストリート演奏家
運河のスケッチ- マルシェ-オーラパンアジル
そして、ピカソ美術館
ピカソは、最も私が憧れている美術家です。 (コクトーと仲良しだったのですよー)
有名な言葉 "I wanted to be a painter, and I became Picasso" は、
若い頃、いろいろ迷いがあった私の目から鱗を落としてくれました。
夢も職業も自分を表す言葉も、プロセスや形容でしかない。
私は、私の完成形になればいいのだ‥と。
彼の作品の変遷も、私にとっては、とても刺激的かつ重要なことでした。
人は、いろいろな刺激を受けて、変わっていくものなのだなぁと思ったら、
どんな苦労も愛おしくなったし、もっと言えば、生きるのがとても楽しくなったからです。
今でも、私は自分の可能性を常に信じながら生きています。ピカソのおかげです。

ピカソ-ピカソ-ピカソのお道具

ピカソ美術館へ入ったら、今回も、彼の言葉が、まず、目に入りました。
姿形ではなく、「その人が思っていること」を見つめ、観察し、見い出し、表現しているのだ‥
というような内容でした。
もしも、二つ顔があったり左右対称ではない顔の描写を見て「変だ」と思っていらっしゃる方がいたとしたら、
その言葉や他の言葉(箱根彫刻の森のカフェにもいっぱい書いてありますよ!)を胸に、
ぜひピカソの作品を見直してみて下さいませ。

ピカソと同じ時を生きてみたかったなー。話してみたかったなー。
描いている姿を覗いてみたかったなー。





2006_10/27 (fri)

パリ〜ロンドン。

2時就寝、4時起床、5時出発。
真っ暗な上、霧で視界10mの中、悪名高きパリ高速に突入です。心拍数急上昇。
だって、アクセルを床まで踏み込んでいるのに、巨体と5人と5鞄で重い過ぎるのか、
110km/hまでしか出ない上、ガタガタと揺れるわ、ハンドルをとられるわ‥だもの。
しかも、みんな130km/hで追ってくるし。心拍数、さらに上昇です。
いつも乗っているレガシーが、いかに思う通りに動く車だったか‥を思い知らさせました。

そして、標識もシステムも、聞きしに勝る不親切さで、斜線変更を短い距離で頻繁にしなければならない。
心拍数と反比例して、体温が落ちていくのが分かりました。
生まれて初めて、運転することに恐怖を覚えました。
無事空港に到着した時は、徹夜3日目と同じ位のぐったり度でした。

なのに、大好きなロンドンに着いたら、つい、はしゃいでしまい、
うろうろ動き回るわ、観劇前にインド料理を堪能しちゃうわ。
時差で時計を1時間遅めたわけだから、起床から16時間経って満腹の状態で、
「レ・ミゼラブル」を観劇したことになります。当然、完熟睡です。
わざわざ予約して行ったのに、何も覚えてません。嗚呼。

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ロンドンは、やっぱりエネルギーを感じる町ですね。居るだけで、テンションが上がるところ。
そうそう、リージェントストリートにアップルストアが出来ていたのですが、
エクステリアは、重厚な伝統ある建物なのに、インテリアは、 超モダンで、
そのミスマッチが、とても素敵でした。
歴史や古いモノを大事にしつつ、新しいスタイルもどんどん取り入れていく
イギリスを象徴しているようでした。
それは、私の目指している生き方でもあります。
歳を重ねていくことも、新しいモノを取り入れていくことも、両方大事にしていきたい。




2006_10/28 (sat)

ウィンザー、イートン〜ロンドン。

イギリスに着いたら、とびびも私も、昔留学していた場所に行くと決めていました。
「あの頃」の気持ちに戻りたい‥し、感謝の気持ちを伝えたくて‥。

私は、ウィンザー城の近くのテムズ川とイートン校辺りが自分のテリトリーだったので、
そこに行こうとしていたら、しゅんすけ君も礼位ちゃんも美由紀ちゃんも
「一緒に行ってみたい!」というので、結局、皆でツアーすることになりました。
道中、私の留学時代に出会った人について話したら、みんな輝く目で私の話に聞き入っていました。
それもそのはず、イギリスで出会った人から学んだこと、その人達のおかげで経験したことが、
「私の全てです」と言っても過言ではないくらい素敵な出来事ばかりだったからです。
語っても語っても語り尽くせないほどの思い出……

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*音楽活動をさせてもらっていたイートン校。私の学校のグランドも芝生で、周囲が散歩道になっていて、素敵でした。


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左*私の住んでいた部屋から、こんなふうにウィンザー城が見えていました。本当に良いところでした。
右*友達とここでぼーっとテムズ川を眺めるのが好きでした。そして、「流れていれば、いずれ大海に辿り着く」ということを発見しました。

文化の香りがする郊外の田舎町は、最高に素敵だと思う。
ゆったりとした気分でアフタヌンティーを堪能したり、のんびり散歩したり‥で、良い日だったなー。

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左*フランスは石造りが多かったですが、イギリスではレンガの家が目につきます。
中*ウィンザー・イートンには、ロイヤルファミリー御用達ショップが多いです。
右*二階建てバスも電話ボックスもポストもロイヤルレッド。


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左*犬の散歩に磨かれた革靴!子連れのパパも赤ちゃんもお洒落でしょう。イギリス男性は、やっぱり世界一素敵です!
右*ロールスロイスが、さりげなく日常の中に登場しちゃうのも素敵だと思う。


ロンドンに帰ってからは、美由紀ちゃん、俊輔君と一緒に、私のお薦めロンドン・ツアー。
最後は、とびびと合流し、パブで乾杯して締めくくり。
宿は、この2週間助け合ってきた5人の最後の日に相応しいBBの5人部屋。
楽しかった日々を思い出しながら、語り合いながら、就寝。





2006_10/29 (sun)

ロンドン〜東京。

今日から冬時間‥ということを知らずに、早起きして、空港へ行って‥
「あの時計、壊れてるね。」ときっぱり言い切っていた私達です。
夏時間になる時じゃなくて、本当に良かったです。
しかも、3日中25時間の日が2日だったってことです!なんだか得した気分。

だがしかし、その得した2時間分、どころか、3時間も失う事件が待ち受けていたとは。

乗り込んだ途端、飛行機の無線が故障してしまった‥というアナウンスがあったのです。
なんでも、機器を取り替え、全ての電気を全部消した上で、オールリセットするとか。
おかげで、2時間後に出発するはずだった次の便の方が先に出発しちゃいましたよぉ。
うるうる。せっかく早起きしたのに。(早起きさせられた時の恨みが一番恐ろしいのです、私の場合)

日本→フランスは荷物遅延、フランス→イギリスは霧で遅延、イギリス→日本は、機器故障で遅延。。。
一筋縄ではいかないメンバー構成でしたから、まあ、仕方ないですね。
それに、最後の最後まで笑い死にしそうなくらい楽しかったし、ばっちり充電できたし、
無事帰国出来たので、よしとしましょう!
with miori tour ... (with oscar tourに対抗して)さて、今度はどこにしようかな。





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