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2009_07/08 (mon)

俊輔君の誕生日〜シニフィアン・シニフィエ発売日。

俊輔君が私のところに「歌を教えて欲しい」と言ってきたのは、19歳の時でした。
そうか、あれから6年かぁ。(遠い目)
当時、お世辞にも歌が上手とは言えなかった彼を見て、
「才能がない人には才能がないと言ってあげる方が親切だと思う。
そしたら、彼は、早くに他の道を選べるでしょう。」と助言してくれた人がいました。
でも、「こういう練習をしたらいいと思う」と言うと必ずやってくるし、
喉が渇いても我慢するほど節約しているのに、私が「良いよ」と薦めたら、
どんなに高額なコンサートやライブにも、100%スケジュールを空けてやってくる。
私がライブに出る時は、「勉強になるから」と、ローディーを買って出てくれる。
私が友人を紹介すると、誠心誠意、その人達にも尽くそうとする。
そういう人に、希望は無いのでしょうか?
努力や人間性は、音楽の世界には通用しないのでしょうか?
その答えがもし「通用しない」であったとしても、私はそれを覆えしてやる!
そう思った私は、彼に「皆の希望の星になってよ」と頼み、milly la foretを結成しました。

「ノンキー組曲」は、リコーダーという単純な楽器で豊かな音楽を作ること、
小さい力を集めれば大きな力になる…という希望を持って作りましたが、
シニフィアン・シニフィエには、、、そうなのです、亀だって、頑張れば、
険しく長い道のりを制し、ゴールへたどり着くことが出来る…という「夢」が込められていたのでした。
(勿論、アルバム自体のテーマは、別のところにありますが。)
その期待を裏切ることなく、彼は、歌の練習だけではなく、プログラミングや楽器の練習、
そして、作詞作曲も、意欲的に頑張ってやってきました。
挑戦は、それだけではありません。
音楽の専門教育は受けていないし、子育て期間のブランクがある私自身も、
今回、様々な希望を抱いて、いろいろなことに挑戦してみました。
中でも、歌を歌ったこと、DAWソフトを使いこなせたことは、
50歳以上の女性達に対して、明るい未来を築けたと自負しています。
さらに、ホームスタジオだけでどこまでのことが出来るのか、
楽器で出来ない部分を、どこまでプログラミングで補えるのか、
限られた予算の内で、どこまで豊かなサウンドを作り上げることが出来るのか、
努力だけで、どれだけ自分達のパワーや技術を引き上げることが出来るのか・・ などにも挑戦してみました。

いやー、頑張った。継続は力なりですね。
亀の歩みで努力し続けたら、思い描いていた通りのアルバムが完成しましたよ〜。
そして、その音源をレコード会社に持っていったら、
「うちに持ってきて下さって、本当にありがとうございました。」と頭を下げられましたよ〜。

私達、ひょっとして、奇跡を起こせたかしら?
昔の俊輔君の歌を知っている人は、「別人みたい!」と感心してくれたし、
打ち込み、ソフトシンセ、生活音を多用しているにも関わらず、
「心地良い、よく眠れる」と、多くの方に言って頂けました。
多くの常識を覆せて、嬉しい。。。うるうる。
頑張った甲斐があったわー。

発売日がたまたま彼の誕生日だったのは、神様からのプレゼントかしらね。
今日、二人でささやかな祝宴を張り、諦めないで頑張り続けたことを讃え合いました。
そして、長い間、文句の一つも言わず、見守り続け、応援し続けて下さった俊輔君のご家族、我が家族、
そして、支援し続けてくれた友人達に、心から感謝したのでした。

もしも、希望を失いかけている人がいたら、ぜひ、シニフィアン・シニフィエを聴いてみて下さい!!!
きっと、感じるものがある…と信じています。



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2009_07/07 (tue)

milly la foret のおまけCDの仕上げ〜CD発送〜練習。

明日の発売日を前に、ねばならないことが多い。息が切れそう。
が、良い知らせが来ました。
紀伊国屋劇場で行われているスタジオライフの公演で先行販売させて頂いているのですが、
かなーり沢山のお客様が購入して下さり、評判も良いとのこと!
それを証明するように、感想メールやライブへの申し込みメールが、続々と入ってきました。
こういう「反応」は、本当に励みになります。次へと繋げてゆくための力になります。
有り難いです。
チャンスを作ってくれた青木君や石飛さんに、感謝、感謝です。


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2009_07/06 (mon)

河津友遊の練習。

友遊のメンバーと、伊豆演奏旅行の打ち上げ食事会をした後、
友遊のメンバーとコンソート野ばらのメンバーで、録音会を催す。
先日演奏した曲を、どんどん録音してゆくだけのことなのですが、
伊豆の風景や、皆の笑顔が浮かんできて、あー楽しい。
一緒に旅すると、結束が増しますね、やはり。

音楽を演奏し始めると、頭の中がリセットされ、真っ白になる。
疲れも悩みもいらいらも、どこかへ飛んで行ってしまうから、やめられない。



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2009_07/03 (fri)

milly la foret のおまけCDの制作の続き〜ライブの練習。

CD発売記念ライブの会場を決めました。
東京には、立派で便利なライブハウスが星の数ほどあるけれど、
あえて再開発地域に佇む「小屋」のような新宿村ライブを選んでみました。
PAも照明も受付もドリンク販売も全部、自分達でやらなければならなくて、非常に面倒です。
そして、費用も、実は、ライブハウスを借り切るよりかかってしまいます。
けど、既にシステムが組まれていて、どのバンドが出ても、同じような音と光になる
ライブハウスにはない良さが、ここにはあると思います。
自分達らしさを大事に出来るところ、
自分達のセンスと腕とパワーの見せ所です。

出演者は、次の通り。(敬称略)
TSUKASA (drums, percussion)
Rob Mayo (drums, percussion)
Keith Pinney (fretless bass)
中村"JIZO"敬治 (guitars)
斎藤ネコ (violin)
国吉静治 (flute)
石飛幸治 (voice&acting)
イル (voice&acting)
冨士亮太 (voice&acting)
堀内美由紀 (voice)
七川礼位 (voice)
国吉理応 (keyboard, voice)
アンサンブル・プラネタ (voice)
リコーダーアンサンブル夢笛 (recorders &guitar)
片岡正博
荒井俊輔
国吉美織

というわけで、ありえない豪華さです。
照明もPAも受付も、我らが信頼している方々に引き受けて頂けました。
こんな素敵なメンバー達を集めてやれることは、もうないでしょう。
なので、夫々のゲスト達の良さを引き出せるような企画をいろいろ考え中です。
CDとはまた違った世界を堪能出来るようにしたいと思います。
これを見逃したら、後悔しますよん。ぜひぜひ、いらして下さいね。
詳細はこちらで。
人のパワー、技、底力を体感して貰えるようなライブ、
嫌なことを全部忘れて楽しめるようなライブに、必ずしてみせます!!!



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2009_07/02 (thu)

浜松へ日帰り。

父の病院へ付き添う。
先生とやりとりしたことの要約をメールで伝えてあげると、大きい字にして読めるし、
何度も読み返して復習出来るのでとても助かるらしい。
それより何より、私が行くことで、精神的にすごくラクになるらしく、
「ありがとう、ありがとう」と何度も何度も感謝してくれる。
けど、病気を抱えた老人ですし、痛いし、気持ちも悪いので、わがままも時には言います。
そして、相変わらず、私の前にも母の前にもレールを敷いて、そこを歩かせようとします。
全て、自分の思い通りにならないと気が済まないのは、この世代の男の人の特徴ですかねぇ。
今日も、「うーん、それは叶えてあげられないかもなぁ」と思うことを言われました。
けど、体調や精神状態を考えると、とりあえず「うん、うん」
と肯定しておいた方が良いかなと思ってそうしたのですが、これが、後に大きな問題になってしまいました。
アメリカから帰国した直球勝負タイプの姉が、この話を聞き、真っ向から反論し、父と大喧嘩したらしい。
そして、私も「出来そうもないことを出来ると言うな」と叱られてしまった。

でも、そうなのかなぁ。
私は、失ってはいけないものも、奪ってはいけないものも「希望」だと思っている。
可能性が低くても、希望があれば、前向きに生きていかれる。
それに、夢は叶えられないにしても、理想に近づけることは出来ると思う。
結果を出すことが大事なのじゃなくて、望みを持って生きることに意味があると思うけどなぁ。


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