venus

2014_11/11 updated

幸福な関係

ここ数年、某エコ車に乗っておりました。
「機材・楽器を載せるのに便利、燃費が良い」という観点で選んだ車なのですが、
確かに機能的で合理的で、文句のつけようがない車でした。
でも、その車に乗るようになってから、あんなに好きだった「ドライブ」に出かけることはなくなりました。
乗るのは必要に迫られた時だけ。
「それでいいのですよ。車はそういうものですよ。」
と言われれば、そうだなぁと思えるようにもなりました。
でも、朝起きた時に綺麗な青空だったら「今日は海まで行っちゃえ!」
と車に乗り込んだあのテンションが自分から消えてしまったことは、とても寂しいことでした。

「幸福な関係」とは、走る喜びに重きをおいた車のカタログに書かれてあった言葉なのですが、
その言葉を見た瞬間、「ああ、こんな生き方をしていたら、私が私でなくなる!」と思えたのです。
「まあいいか」「こんなくらいで」を言い始めたら、何もかもがどうでもよくなり、
生活がどんどんつまらなくなり、ついには生きる喜びを失ってしまうかもしれません。
何かをやってもやらなくても変わらず淡々と走り続けてくれる車に乗っていたら、
運転が好きでなくなってしまったように、
お手軽に音楽を奏でていたら、音楽もどうでもよくなるかもしれないし、
刺激のない優しいごはんばかりを食べていたら、食べることにも興味がなくなるかもしれません。
必要以上の贅沢は避けるべきかもしれませんが、
「面白がれる」「深みにハマれる」こそが、私の人生にとってとても重要なこと。
やっぱり自分の情熱に応えてくれるモノや人と生きていくべきなのかもしれません。

などと考えていたら、その思いがお天道さまに届いたのでしょうか。
この秋は「幸福な出会い」に沢山恵まれました。

まずは、世界的アーティスト、Zaine Griffさん。
初来日ライブで、キーボードを担当させて頂く幸運に恵まれたのですが、
これが、本当に刺激的でした。生きてきたなかで3本の指に入るほど素晴らしい経験でした。


留学したことも、パソコンを習得したことも、鍵盤楽器が弾けるようになったことも、
バンドやユニットを組んできたことも、機材や楽器を頑張ってひとつひとつ揃えてきたことも、
本を読んだり絵を見たりファッションに興味を持ったことも、
料理も、運転も、あれもこれも・・・
すべてZaineとこうして出会うために必要だったことのように思えました。

Zaineは、美意識のとても高い人で、非常に鋭い洞察力で些細なこともきちっと拾い上げてくれるので、
全てのことに対して「やった甲斐があった」「やって良かった」と思えるし「次はもっと頑張ろう!」と思えるのです。
結果、精神も能力もどんどん高められていく・・・。
一緒にいると、ワクワクドキドキしっぱなしでした。

そのZaineが私のことを「True」と言って下さったことも、テンションが上がった要因でした。
なんとなくぼんやり持っていた「憧れ・目標」を言葉で表すとしたら、まさにTrueだからです。
私がどこを目指しているか、何を大切にしているかも、ちゃんと見てくれていたのです。
信頼関係は、お互いがお互いのことを把握してこそ生まれるもの。
ココ、意外と大事なところかもしれません。

もうひとつ、とても面白かった経験の中に、ZaineやバンドメンバーのHughと、
音楽を創る時の話や、芸術、文化など様々な話をじっくり話せたことがあります。
拙い英語で短期間にどうやってあんなに深い話をしたのだろう・・・と、後でとても不思議に思ったのですが、
音楽を聴いた時や絵を見た時の感覚と同じで、
心に響くものがあれば、言葉などなくても分り合えるってことでしょうね。
むしろ、言葉に頼らなかったからこそ「真髄」に触れられたのかもしれません。
便利なものを使わず、奥の奥にある大切なモノを浮き上がらせる作業をしてこそ
幸福な関係に辿り着けるのかもしれません。

というわけで、ZaineやHughと意気投合した私達(ベース西嶋さん、ドラムス吉原さんも!)は、
これからも一緒に音楽をやっていく約束を交わしたのでした。
そして、もうすでに次が始まっております。
おかげで、しばらくワクワクドキドキできそうです。

9月は、同じくNZ人のStephen Smallさんも、喜多郎さんバンドで来日しました。
長野県大町までそのコンサートを観に行ったのですが、それもとても刺激的でした。
大町は結構高い山に囲まれた町で、都心から行くのは大変でしたが、行った甲斐のあるコンサートでした。
周辺の景色と喜多郎さんの音楽がぴったりあっていたからです。
彼の音楽は彼の人生そのものなのだろうなぁと思わせられました。
クリエーターとしては、そういう環境・状況を作っていけるパワーを非常に羨ましいと思います。
オーケストラを指揮しながらピアノも弾いていたStephenもとてもとても素敵だったので、
それもいつかやってみたいことのひとつになりました。
でも、確固たる「憧れの存在」が出来ると、自分のふがいなさが今まで以上に気になります。
うーん、もっともっと上手になりたい!センス良くなりたい!パワフルになりたい!
と、だいぶ触発された旅でした。

旅といえば、今秋は、和歌山・奈良ツアー、茨城ツアーなどもあったのですが、
どの演奏会も、素敵な仲間が素敵な仲間を紹介してくれ、またその仲間が素敵な仲間を・・・
という良い連鎖を作って下さったおかげで出来たことでした。

milly@tenku
milly la foret @奈良高野山を望む「天空アトリエ 」

Zaineが「Mioriの周りは良い人ばっかり」と言って下さったのですが、本当にそうだなぁと思います。
お天道さまにも、友にも、友の友にも、友の友の友にも心から感謝します!!

でも、私の「不幸な関係は作らない」という強い意思も、良い働きをしてくれているような気がします。
疑問に思ったことや、どうしても受け入れられないことは、頑張って理由も一緒に伝えてみる!が、私の信念。
改善に向けて動いて下さる方とは、必ず「幸福な関係」を育てていける確信があるからです。

「幸福な関係」で忘れてはならないのがmilly la foretのお客様達のことです。
この秋、10回目の牧草ライブ(通算22回めのライブ)を終えたのですが、
ライブをやってきたなかで1番良かったことは、お客様とギブ&テイクが出来るようになったことです。
私達も、お客様の気持ちや状況を出来るだけ感じ取ろうとしているし、
お客様も、私達が、何を思い何をやろうとしているかを一所懸命感じ取って下さいます。
(感想メール・お手紙に、毎度泣いてしまってます)
そして、それが私のいろいろを育ててくれています。
それに対してまた感謝すると、また何かが進化し、、、と、おかげで無限ループ中です。
ギブ&テイクも、「幸福な関係」を深めてくれるものですね。

「幸福な関係」といえば、娘も、とても良きパートナーに恵まれ、
来年5月16日(まさかの私の誕生日!)に結婚することになりました。
結婚が決まったことは、子育てしてきたなかで最も嬉しかったことです。
人に愛されて生きていくのが一番ですものね。

姉の家で暮らすようになって一年経った母も、姉夫妻のおかげで、とても幸せそうにしていましたし、
駄犬と私の関係は、言わずもがな、双方なくてはならない存在になりつつあります。
そうそう、気掛かりだった車問題も、私の情熱にばっちり応えてくれるレヴォーグがやって参りました。

レヴォーグ

うっとり。
これで海・山・父のお墓に行く回数がぐーんと増えそうです。
来年こそは、かねてから計画している北海道への車一人旅も敢行したい!

というわけで、全てが上手く回っている今日この頃・・・
夢なのかなぁ?夢じゃないといいなぁぁぁ。


-----------

さて、今後の予定ですが、
11月30日(日)の午後、
milly la foret が「レガートな一日」と題した3部構成のコンサートを開きます。
現時点で私の理想としているライブ&ワークショップになると思います。

レガートな一日

2014_11/30 (sun) open 13:00 start 13:30

ミイ・ラ・フォーレ@横浜イギリス館
[みなとみらい線 元町中華街5番出口 徒歩7分]
1章「milly la foret LIVE」(13:30- )1000yen
2章「Christmas Concert」(15:00- 茶菓付き)1000yen
3章「Workshop」(16:00-17:30)1000yen

「とにかく音楽のある生活、緩める時間を広めていきたい」と思っているので、
経費を出来る限り削減し、行きやすいコンサートを企画してみました。
場所は横浜の異人館「イギリス館」のお庭が見える場所。
ちょっと都心から遠いのですが、周辺には観光スポットや美味しいお店がいっぱい!
ひとつひとつ独立しているので、1つだけ参加して、後は散策するのもいいと思います。
外の景色を眺めながら音楽に触れ、ゆるりとした時間を過ごせば、
きっときっと幸せな気持ちで帰れると思います。

1部はmilly la foretのオリジナル曲のコンサート。これはぜひ「庭を眺めながら」聞いて頂きたい!
2部は、ひと足早いクリスマス曲を全曲milly la foretアレンジでお届けします。
アレンジを、今必死に頑張ってます。この際、クリスマスアルバムも作っちゃおうかなと思っているところです。
3部は、「荒野の果てに」を題材に、アレンジ〜練習〜完成までのワークショップです。
結構リクエストの多い「コードの付け方」などもやってみつつ、皆で音楽を楽しみたいと思っています。
ぜひぜひお出で下さいませ。

詳細・予約先はこちらです。
http://millylaforet.com/live024.html

このライブ後は、アルバム制作に専念したいと思っています。
やりたいこと、書きたい曲が溜まりに溜まっています。
それから、今は自分のことに専念したいので、夢幻華紋は卒業させて頂きました。


2014年8月の日記へ / HOME