2004_12/30 (thu)
俊輔君のレコーディング。
2004年を締めくくるに相応しいレコーディングでした。
「リビングで楽しく過ごした時間があったから、頑張れた」と、俊輔君。
確かに、合理的なレッスンだけしてきていたとしたら、
今日の歌は生まれなかっただろうなぁと思います。
80%出来ているのに 100%にすることが出来ない・・という人、結構多いと思います。
プライドが、ゼロに戻ることを拒否するからなのでしょうね。
100%に出来ないということは、道が間違っているか、やり方が合ってないからで、
ゼロに戻ってやり直した方が早いのに。
(道に迷った時の鉄則ですよね)
そう、今回も、道先案内人としては、「信じて着いて来て!」って言うのは簡単だけど、
そうしてもらうのは大変なことだと思いました。
「信じて着いて行きます」って言うのは簡単、そうすることが難しいように・・
けど、私達、頑張ったと思います。精神的にも肉体的にも。
一年半かかって、二人とも、やっとゼロ地点に戻れたのじゃないかな。
さあ、新春になったら、胸を張って駆け上がろうねー!
2004_12/28 (tue)
K岡さん、yasuyoさんと「ひつじや」へ。
思えば2004年は、K岡夫妻と一緒に迎えたのでした。
お引越しもあったりしたので、あまり会えなっちゃうのかなぁ・・と思いきや、
結局、いろいろなシーンでご一緒させて頂き幸せでした。
さて、「ひつじや」は、その名の通り、羊肉を食べさせてくれるお店で、
ずっと前から「一緒に行きたいですねー!」と話していたところなのですが、
異国情緒豊かな雰囲気の店構えで、従業員も全員外国人、
生活臭のしない異空間が好みの私にとっては、とても居心地が良いところでした。
飲み物も各国の各種いろいろ、食べ物も各国の各種いろいろで、
どんなものが出てくるのか分からず、頼む時はドキドキだったのですが、
どれも期待を裏切らない美味しいものばかりでした。
K岡さんご夫妻とのおしゃべりも、相変わらず楽しくて・・大満足!
あ、そうそう、今回も待ち合わせ前に時間を潰そうと入ったお店でバッタリ。
思考回路が、本当に似ているようですね。
そうだ、持ち物も同じでしたしねー。
iPod、iPod photo、iPod mini、勢揃い。
2004_12/27 (mon)
俊輔君のボーカル・トレーニング。
お互いに、よく弱音を吐かないなぁと思う。
時々「どうして、私はこんなことをしているのだろう?」と考え込んでしまうし、
やめてしまいたくもなるけど。
粗探しをし、指摘し、認めさせて、矯正させているのだもの、
こんな辛いことはないですよ。
でも、確実に進歩している。
そして、私の言うことを必死で理解しようとしてくれている人がいるのだ。
信念を持ってやっていれば、必ず結果が出ると信じよう。
そして、本当にやる気がある人は、
どんな辛い言葉も修行も苦労も受け入れてくれる・・・と信じよう。
2004_12/26 (sun)
小山田大ちゃん、若江さん、千恵さん、郁子ちゃん、俊輔君とパーティ。
またまたスイス・フランスで偉業を達成してきた大ちゃん!
国内でも良い成果をあげられたそうで、すっきりした顔でした。
一緒に居るだけで、パワーを頂けるような気がするオーラ・・有難や〜。
で、千恵さん、郁子ちゃんが、お土産に
現地調達のワインや食材で、美味しいものを作ってご馳走して下さった。
もうもうもうもう、食いしん坊の私としては、これ以上の幸せはないです!
重いのに、私達のために担いできてくれたワイン・・・
重いのに、私達のために持ち帰ってくれたホロホロ鳥に、涙が・・・。うるうる。
若江さんチョイスのチーズ各種も美味しかったし、
北陸から送ってくれたカニやら、キッシュやら、ポトフやら、、、
あー、もう書ききれない!
でも、 これらの美味しいものにも感動したけれど、
それ以上に、このメンバー達の魅力に、改めて感動したかな。
何かを共有する時、例えば、一緒に同じものを食べている時とか、飲んでいる時とか、
何かについて語り合っている時に、その人の本性が見えてきますよね。
魂胆などまるでない、素で素敵な人達なのよねー、揃いも揃って。
2004_12/25 (sat)
俊輔君のボーカル・トレーニング。
世の中はクリスマス一色・・
せめて食事はクリスマスらしくしてみたのですが、
いつもなら喜んで飲むはずの俊輔君・・飲まず、
娘が二人の暗重い空気を察知して、
ケーキを買ってきたり、面白い話をあれこれしてくれたのだけど、
いつもなら笑い上戸の私も・・笑わず。
けど、大きな何かを生み出せたと思える、良いクリスマスでした。
「誕生日」・・・だものね、クリスマスは。って、あまり関係ないか。
時々、テレパシーの存在を信じざるをえないことが起こります。
実は、朝、ちょっと嬉しいことがあって・・・
そのおかげで、気弱にならずに済みました。
素敵なクリスマスプレゼント=テレパシーを送ってくれた「あなた」に、
ここで、ありがとう。
2004_12/24 (fri)
野ばらの皆さんとリコーダーフェア。
沢山のリコーダーを自由に試奏できる年に一度のこのイベント、
野ばらのメンバーが、「背中を押して欲しい」と仰るので、同行しました。
実際に吹いてみると、メーカー差も大きいし、個体差も大きいですね。
けど、人間同士の付き合いと同じで、条件より相性の方が大事じゃないかなぁと思うので、
まずは、ビビビときたものを何本か選んでもらい、
その上で、私が感じた特徴を言うようにしてみました。
育てていく楽しみがあるような笛、手のかからない優等生的な笛、個性的な音色の笛・・・
笛の個性もいろいろでしたが、選び方もいろいろで面白かったです。
それからクリスマス用のお買い物。
春頃だったかな、夢に「今日のこと」が出てきたので、イルくんに話したら、
大喜びしてくれて、「正夢になるといいなあ」って、何回も言っていたのよね。
私も「そうなるといいなあ」と思っていたので、必要以上にうろつき回ってみたのですが、
有線放送から「棺桶。」は、流れてきませんでした。残念。
なので、せめて記念に「命日。」制作雑記その3、その4を記しておきます。
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3... 「糸きり鋏。」・・・キーワードは、情熱。
女の執念を出しつつ、それがいやらしくないように・・と言われたのですが、
確かに一歩間違うとド歌謡曲になりそうな曲だったので、ちょっと苦労しました。
愛する人に会いたいがために放火しちゃったという「八百屋お七」の物語がベースにあるので、
スネアを「カン」という高い音にして火事を想像させるような遊び心を出してみたり、
テンション音を多用して少し大人びたオケに仕立ててみたり、
アルペジエーターを多用することで、 クールダウンさせてみました。
間奏の部分・・・レコーダーから直のスピーカーで聴くと地響きがするので、
「ゴジラ」と名づけてくれたのですが、
CDでは限度があって、それを体感してもらえないのがとても残念です。
プログラミングと言っても、
手弾きのニュアンスをそのまま使うことが多いのですが、
ギターのカッティングだけは、そのまま使うとギターには聴こえないので、
シーケンサのあらゆる機能を駆使して作り込んでいます。
特にこの曲のギターは、かなりの時間と労力をかけた渾身作、私の一番の自信作です。
4... 「棺桶。」・・・キーワードは、お葬式。
「どの曲が一番好きですか?」 と聞かれて、「どの曲が好きなの?」と反対に聞きかえすと、
「そんなぁ、10曲とも自分の子供のようなもの、どれも同じ位好きですよ。」
と答えるイルくん。
でも、私は、気づいていました、この曲に特別な思いがあることを。
(だから、順番も大好きな4番目なのです)
「詩は、考えて書いているのではなく、自然と降りてくるのです。」と言っていたのに、
(本当に、アレンジが1曲出来るうちに、何個も詩が生まれているようでした。)
「だけど 死は容赦なく私を......................運転して下さい。」部分は、何度も何度も書き直して、
もう間に合わないよ・・という日まで考え続けていました。
よほど、この詩に思い入れがあったのでしょう。
そして、歌い方も、いろいろ試しつつ、工夫に工夫を重ねていました。
この曲のバイオリンは、私が自由に弾かせてもらった最初のパートです。
それまでは、全て「こんな感じで。」と指定されたり、
「そうじゃないです。」と否定されたりでしたが、
「バイオリンは、お任せします。」と言われてびっくり。
どういう心境の変化なのか・・・とにかく、裏切らないように頑張ろうと思いました。
歌入れの時、「バイオリンが出てくる度、泣けてくる。」と言ってくれ、
その後、いろいろを任せてくれるようになったので、
「自分の世界」になんとか私を受け入れようと努力してくれていたのだなぁと、
後で悟りました。
私にとっても特別な曲=私がイルの一部に初めてなれた曲・・と言えるかな?
2004_12/23 (thu)
斎藤ネコさんのレコーディング〜ブルガリアン・ボイスのコンサート。
新国立劇場に籠って、一月公演のカフカ「城」の音楽を制作しているネコさん。
陣中見舞いがてら、リコーダーを吹かせてもらってきました。
劇に合わせて作っているので、「マイナーばっかりで、気が滅入る〜。」
「全部蒲○行進曲に聴こえるよ。」なんて言っていたネコさんですが、
聴いてみれば、どこが蒲○行進曲なんじゃ?!
単純なようで複雑、裏切られるような進行なのにナチュラル、
暗いのにほんのり光が見えるような、
ヨーローッパのあの重たい空気を思い出すような、素敵な曲ばかり。
ミュージシャン達の、力の抜けたイイ味の演奏もしっかり確保してて、
改めて、そのセンス、天才ぶりに驚嘆でした。
ネコさん、すごいなぁ、すごいなぁ、すごいなぁ、すごいなぁ、すごいなぁ..............尊敬〜。
なかなか見られない、役者さんがお稽古しているところを見学したり、
要塞のような劇場の奥の奥も探検できて、楽しかったです。
しかも、お土産に、今日やった曲のスコア譜を頂いちゃいました。
ネコさんは、私の見たいもの、欲しいものを、しっかりお見通しなのです。
その後、ブルガリアン・ボイスを聴きにいってきました。
地声であんなにハモれるのは、イイ身体をしているからでしょうかね。
生声は、やっぱりいいですね。
東京タワーのクリスマス・バージョンが綺麗でした。
2004_12/22 (wed)
リコーダーアンサンブル・ステラの演奏会・・の録音。
家からそんなに遠くない会場だったのに、ひどい渋滞でなかなか進まない。
その上、間違ったマイクケーブルを持ってきてしまったことに気づき、焦る、焦る。。。
さらに、引き返すより現地調達の方が安全かな・・と思って探したのだけど、
モノがモノだけに、なかなか見つけられない!
結局、リハ終了10分前のギリギリで到着。寿命がまた縮まっちゃいましたよ。
そ、そ、それにしても、あの、その、
そ、その手の施設の駐車場の入り方とか、手続きの仕方とか、
非常に非合理的なので、毎度びっくりしてしまうのですが、
今日は、そういうオバサンのグループ2つが別々に仕切ってて、さらに。
なんというか、いや〜、私も、人のことなど言えない立派なオバサン年齢ですけれどね、
あ、いや、その、、、ああいう風にはならないように、
もっともっと気をつけようと、思ったのでした。
噂の「ごしきひわ」リコーダーアンサンブル版、素敵でした!
ようやく聴くことができて、幸せ。
心が洗われるようなクリスマスの曲にも、満足。
やっぱりプロは、色々な意味で上手いねー。
2004_12/21 (tue)
マーブルの練習〜俊輔君のボーカル・トレーニング。
久しぶりにリコーダーを思う存分吹きました。
空を舞う鳥のような気分〜。
何をするにも、相手の立場になってみることが大事だろうなと思っているので、
裏方スタッフになってみたり、アンサンブルの一員になってみたり、
ソロで演奏してみたり、指揮をしてみたり、伴奏をしてみたり、etc・・、
いろいろな立場に立ってみる努力をしているのですが、
自分がメインで演奏する(歌う)喜びに勝るものはないですね、やっぱり。
裏方や支え側を経験してみたら、さらに強く感じるようになりました。
自分自身は、支える側の方が合っている・・とは思いますが、
こういう時間も必要だと思うので、
マーブルは、頑張って長続きさせたいなー。
俊輔君とは、辛い辛い修行の続き。
メジャーデビューするためのオーデションに受かれば、
周りの人も環境もやり方も、今までとはガラッと変わるでしょう。
やりたいことをやるのではなく、 ニーズに応えていかなければならなくなるでしょう。
だから、今やっているのは、その実力をつけておくための練習。
でも、私の生き方に反するやり方なので、正直、非常に辛いです。
が、俊輔君の立場になってみると、きっとこれが最良だと思うので、
もう少し頑張ってみます。
「人のための仕事は、人を単純に喜ばせればいい」と言う人、
仕事をする時は、感情を殺し、道具になることを目指している」と言う人・・
プロだなぁと思います。
でもね、私には無理みたい。
2004_12/19 (sun)
アンサンブル・プラネタの皆さんとパーティ。
12月にお誕生日を迎える人が、マネージャを含めて4人居るとのこと、
で、なぜか皆さんのご希望で、我が家で誕生パーティを催すことになりました。
都心から1時間近くかかってしまう我が家に、
皆さん、はるばるわざわざよく来る気になって下さいますよねぇ。
恐縮です。
でも、「また来させて下さいね!!」「いつ、来ていいですか?」
「今度は、○○を作りますね!」と口々に仰って下さった・・ということは、
その不便さを上回る楽しさがあったと解釈していいのかな?
いや〜嬉しいなぁ。私も、とーっても楽しかったです。
万歳!(残念!・・に対抗して流行らせようと思っているのですが)
それにしても、リビングが、どんどんサロン化していくような。。。
一日中セッションしたり、お喋りしていたら、
皆さんのキャラが大体分かってきたのですが、見事、5人5様なのね。
そう認識してからよく聴けば、綺麗にぴったり合ってはいますが、
歌う時も、それぞれの役割りや色がある。
そして、ちゃんとそれを殺さない組み合わせになっているのねー。
(我が家のリビングで、歌ってもらっちゃった!いいでしょ〜。)
そういえば、これって・・・
悦ちゃんが作ってくれた韓国料理のチャプチェと同じじゃない!
「これね、面倒だからといって、全部一緒に味付けしちゃうとだめなの。
それぞれの材料を別々に味付けしておいてから、最後に合わせると、
美味しくなるみたいですよ。」
なるほど〜。素敵な作り方ですよね。
料理をする度、ハーモニーについてよく考えるのだけど、
主従の関係や、組み合わせ方にばかり気がいっていたかもしれません。
まずは持ち味を殺さない、持ち味を生かすこと・・ですね。
2004_12/18 (sat)
怠惰犬ナビ(♂10歳)の近況。
クッションを奪い、アイロン台を奪い・・・
2004_12/17 (fri)
Robと。
ニュージランド人の友人Robが赴任先のシンガポールから、
またまたやってきました。
早口で、絶え間なく喋るのだけど、
サービス精神が旺盛なので、どの話も本当に面白いの!
しかも、とても心が綺麗な人、とても好奇心が強い人なので、
見方、感じ方に、共感したり、ほっとしたり、励まされたり、吃驚したり・・
今日も、心を動かされっぱなしでした。
穏やかなのにエネルギッシュ、成熟した大人なのに少年の眼差し、
知的且つユーモラス、濃そうで涼しげなキャラクタ・・
同世代の大人として見習いたいことが沢山です。
写真は、Robと、電子手帳と電話がドッキングしたモバイル。
スタイラスで操作できるの!
勿論、bluetoothもカメラも付いてます。
どーして日本にはこれが無いの?
これ、欲しい〜!
そうそう、観月という旅館を見学してきました。
世の中には、いろいろなものが存在するのですね。
2004_12/16 (thu)
コンソート野ばらの練習〜俊輔君のボーカル・トレーニング。
野ばらでは、ホルボーンの「リコーダーのための組曲」を中心に、
2月〜4月にかけて行われる第2回レコーディングの準備。
1人づつの曲も含めると、7〜8曲かな。
野ばらは1曲を長い期間かけて丁寧に深く掘り下げて練習しているグループなので、
かなり良い仕上がりになると思います。楽しみです。
年内の練習はこれで終わりですが、
来週行われる銀座ヤマハでのリコーダーフェアに繰り出すことになりました。
皆さん、リコーダーにどっぷりハマッてしまったご様子・・うふふ。
俊輔君は、一体何時間歌っていたのでしょう?
正味7時間以上かな。
歌う方も勿論大変だったでしょうが、それをじっと耳を澄まして聴き、
修正箇所を指摘する私も、めちゃくちゃ大変でした。
野ばらで熱弁揮った後でしたしね。
リコーダーと歌の基本は同じ・・とよく言われていますが、
本当にそうだなぁと思います。
吹く(歌う)のではなく、吐く・・
これがね、なかなかに難しい。
身体を使わないで、口だけの働きになってしまう。
どうして口だけの動きになるか・・
それは、多分、頭から指令を出して「動かしている」からでしょうね。
音楽が鳴り始めたら、それに反応して思わず動き出していた・・とか、
「こういう音を作りたい」と思ったら、自然とそういう動きになっていた・・とか、
結果的に身体全体を使っていた・・っていうのが理想です。
作為的な動きは、美しくないし、良い結果が出ないもの。
2004_12/15 (wed)
ライトアップ!
2004_12/14 (tue)
俊輔君のボーカル・トレーニング。
「今月中に、デモテープを仕上げないと!!」と焦りつつ、
「寒いねぇ」と丸くなりつつ、「ああ美味しい」とお茶を飲みつつ、
「早く始めようよ」と言いつつ、やっぱり今日もまったり。
でも、始まると、スゴイ集中力なのですよ、私達。
で、前回は声色の研究をしたので、今日は母音子音の発音研究です。
音楽の中で唯一歌だけが持つ武器=言葉を味方にしなくちゃね。
発音で、印象が、本当に全く嘘のように(というような形容詞を沢山使いたい)変わるのですよ。
そして、深夜、泳ぎに行きました。
水泳、10月から再開したのですが、ノンストップで1000mいけるようになりました。
一日の終わりでこのペースなら、なかなかに順調な回復ぶりと言えましょう。
指をぴったりくっつけずに、ほんの少し開くと、そこに水の膜が出来て、
水を掻く面積が広くなり、速度が速くなるので、
その開け具合・曲げ具合を工夫しつつ無心に泳いでいて、、、
気づきました。
無心・・といっても、進歩無き繰り返しではなく、
どうしたら改善出来るかを分析、研究した後没頭する時の無心・・が好きなのね。
だから「ただ○○をやってくれるだけでいいですから。」と言われると、
やる気が出ないのだわ。
2004_12/12 (sun)
無心。
この頃、悩み相談の来訪、悩み相談の電話が、後を絶ちません。
いやー、下界は大変じゃのう。いろいろあるのう・・と思います。
(長いこと夢中で制作していたもので、浦島太郎状態なのです)
皆さん、そんなに悩むほど好きな人や欲しいものがあって羨ましいです、本当に。
そうは言いながら、実は、私も毎日ニヤニヤしながら過ごしているのですけどね。
今日も、 古いワックスを剥がして、新しいワックスを床にヌリヌリしながら、
「くー、こういう作業、大好き!どんどん綺麗になっていく。気持ちイイ〜!」
と幸せを噛みしめておりました。
でも、ふと、考えてみたのですが、どうして、こんなことが好きなのでしょうねぇ?
一体、私は、何が好きで何を望んで何を楽しみに生きているのでしょう?
何をしている時に、幸せ・・と感じているのでしょう?
実は、昨日まで、自分は快楽主義者だと思っていたのです。
でも、ワックス塗りが好きな快楽主義者は居ない・・と思うのよね。
それに、苦行も大好きですし。
でも、マゾではない、
出世欲があるわけでも金欲や物欲があるわけでもない。
うーむ、うーむ、うーむ・・
で、分析すること2時間、ついに解明しました!
(この間も幸せを感じていました)
私は、「無心になる」ことを、こよなく愛しているのですよ、きっと。
モノを作っている時、お風呂に入っている時、泳いでいる時 ・・etc
無我夢中、もしくは、何も考えてない時に、私は幸せを感じているのでした。
無心は涅槃の城なり〜。
あらゆる煩悩を忘れられる安らぎの境地なり〜。
2004_12/09 (thu)
コンソート野ばらの練習〜俊輔君と制作。
野ばらでは、相変わらず「カノン」を。
こんなに長期間やり続けていても飽きないのは、
まだまだ、もっともっと、工夫したいことがあるからでしょうね。
そして、最初の頃、「無理!」と仰る方が多かった速いパッセージも、
やっているうちにしっかり出来るようになっているじゃない!
全員、もうバッチリですよ。
で、今日は、まず、自分で残響をつけていく練習を。
ブチッと切れていた箇所が、綺麗に繋がるようになりました。
そして、どこで混ざればいいか、どこで目立てばいいか、などの確認。
それから、いつものように、音を立体的に組み立てていく練習。
一つ一つの音を球体、それが繋がったフレーズはラインの動体と捉えていきます。
そうすると、びっくりするほど「動き」が出てきて、
退屈な感じがなくなるのですよ。
デリカシー=魔法・・だと、つくづく思います。
俊輔君とは、子守歌風の曲(題名をなかなかつけられないらしい)の続き。
金太郎飴のように、どこの箇所も同じ声色で歌うのは悲しいので、
今、声色の工夫をしているところなのですが、
私が、この曲の初め部分で出してもらいたい声色を、
「どう説明したらいいのかなぁ」と困惑しつつ、しどろもどろで説明し始めたところ、
「こんな感じ?」と言って、まさにその声色で歌ってくれました。
前から「私達は、結構似ているかも。」と言ってきましたが、
最近、全く同時に同じことを言い始めてしまったり、
同じ格好をしていたり(家族によく笑われます)で、その度数が上がっているような気がします。
こういう場面で、こんな風に、言いたいことが言う前に伝わるのは嬉しいですけれどね、
同じようなこと考えているのかもしれない・・と思うと、
ちょっと恐しい。
2004_12/08 (wed)
一目惚れしてしまったクリスマスツリー。
林雄三さんのワイヤーワークス、
私が「これ、お願いします。」と言おうとした瞬間、
隣に居た人が〜あぁ・・〜ん。
けど、あきらめきれなかったので、潤目で懇願して作ってもらっちゃいました。
林さん、とーーーっても素敵な方でした。
2004_12/07 (tue)
俊輔君と制作+夫の誕生日+RIOの合格祝い。
今日も、子守歌風の曲の練習。
詩の持つ世界観を、醸し出す工夫・・・オリジナルは、ここが難しいなと思うし、
ここでその曲の運命が変わると、私は思っています。
焦らず、丁寧に紡いでいきましょう。
しかし、本当にこの曲、俊輔君にぴったりです。乞うご期待。
さて、今日は夫の誕生日だったのですが、
その良きプレゼントとなってくれたのが、娘の大学合格の通知。
ずっと「RIOにぴったりな学校」と言っていたので、夫は大喜び。
私は、これで心置きなく母親業を廃業できることが、むしろ嬉しい〜。
・・って、世間のお母さんらしいことは全然してきませんでしたけれど。
多分、私は「勉強しなさい」という言葉は、言ったことがないと思います。
勉強をみてあげることも皆無でした。
勉強は、自分の意思でやらなければ意味がないと思っていますし、
人に言われなければ動かない人にはなってもらいたくなかったからです。
中学高校とも、「何もしてくれない」という評判の公立に入れながらそんな風でしたし、
勿論受験塾には、ほとんど通わせませんでしたので、
(高校受験=週1回5ヶ月、大学受験=週2日3ヶ月のみでした)
近所のお母様方に呆れられていたのは、言うまでもありません。
けどね、実は、自信がありました。
悪いところを直すより、良いところを引き出してあげていれば、必ず何とかなる・・と。
だって、一つちゃんと出来るようになれば、習得方法と自信が手に入るでしょ、
そうすれば、その応用で、次々にいろいろなことが出来るようになっていくもの。
反対に、弱点克服系勉強は、ストレスが溜まるし、自信は喪失するし、
なかなか達成感を感じるに到らないし・・・
結果、応用力もなかなか育たない。
やっぱり、好きなこと、得意なことをやりながら育つ方が、ずっといいですよ!
そして、何事も「量」ではなく「質」だと思う。
・・・とここまで書いて読み返して、爆笑してしまいました。
やっぱり私(夫もですが)、相当能天気ですよね。
↓の河川敷の羊のように、
「あれま、大好きな草を食んでいたら、人生上手くいっちゃってたよ〜」ってなことになると、
信じているわけですからね。あはは。
ま、いいさ〜、そういう確率、無きにしも非ずだもの。
いや、やっぱり、確率、かなり高いと思いますよ。
だから、みんな、もっと楽しく生きましょうよ〜〜〜!
2004_12/06 (mon)
TSUKASAくんと。
いつも超多忙なクリエーター、TSUKASAくんがふらりと遊びに来てくれたので、
童心にかえって外遊びをしてみたり、
いろいろ音楽や人生について語り合ってみたり。
もう20年以上前からの知り合いなのですが、
そういえば、あまりじっくりお話はしたことがなかったので、
「へぇ、そうだったの。」ということが多かったのですが、
その反面、「私も同じ!」と叫んでしまうことも多くて・・
やっぱり似たようなことをやっている人とは、共通点があるものだなぁと感心してしまいました。
私はノリが良く、覇気があって、夢を持っている人が好きなので、
気づくと、自分よりずっと若い人達を周りに集めてしまっているのですが、
同世代でも、こんなにやる気満々で前向きで夢を持ち続けている人が居てくれたこと、
とても嬉しかったです。
私も、まだまだ頑張りますよ!
で、「ギターで作る曲とキーボードで作る曲は、やっぱり違うよ。練習しなよ。」
と言われて、決意しました。
ギター、弾いてみせます!
よしっ、明日から特訓開始。
2004_12/04 (sat)
やっぱり羊はいい!やっぱりカードはいい!
今朝の朝刊に「草ボウボウの河川敷で、試しに羊を二頭飼ってみたら、
羊が草を食べてくれたおかげで、年間40万円の除草費用が浮いた上、
空き缶、吸い殻を捨てる人も激減した。」という記事がありました。
こういう話、大好きです!
自分の好きなことを無心にやっていたら、
費用も削減出来てて、周りの環境も人々の心も美化できていた・・なんて。
いいなぁ、私もそういう人生を送りたいなぁ。
さて、羊といえば、「ノンキー組曲」は、おかげさまで海外からもお問い合わせ頂いております。
先日は、ニューヨークにお住まいのIさんが注文して下さったのですが、
海外の珍しいカードを集めている私にとっては、またとないチャンスでしたし、
元々「物々交換」的なやりとりが好きなので、
「代金の代わりに何か面白いカードを送ってもらえませんか?」と、頼んでみたのです。
そしたら、期待通り、Iさんのアイデア&趣味が見事反映された
とっても素敵なカードを送って下さいましたので、紹介させて下さい。
とかく良い人というのは目立たないので、
niceness badgeを作って貼ろうという発想!うふふ。
「ノンキーに貼ってあげたい。」そうです。
Iさんの所属するコロンビア大学のtheatre。
ここで演奏出来るチャンスを夢見て、
ノンキー組曲第二弾、頑張ります!
なんと100歳用のバースデー・カード。
年間、何枚需要があるのでしょうね?
こういうマイノリティを愛するセンス、いいですよね。
Iさんのお好きなオードリー。
自分の好きなもの、大切にしているものを
嬉しそうに紹介して下さる方、大好きです!
カードは、やっぱり素敵。
センス、ウィット、思いやり、励まし、感謝・・・etc、いろいろ詰まっています。
そして、物々交換も、やっぱり私は好き。
数字には置き換えられないプラスアルファこそ、尊いもののような気がするので。
I さん、お手数をおかけしてしまいましたが、わがままを言わせてもらって良かったです。
新しい宝物ができました。ありがとうございました。
2004_12/02 (thu)
俊輔君と制作〜「パサジェルカ」観劇〜イルと久しぶりに会う。
木曜日は俊輔くんとの「じっくり制作日」にしているのですが、
なかなかじっくりできない今日この頃。
ドタバタドタバタ・・時間との戦いでしたが、まぁ課題にしていたことが出来たので、ほっ。
12月中に、「子守歌風の曲」を完成させねば!
けど、野暮用が多くて、なかなか集中できない。
ああ、焦る。
それから急いで劇団スタジオライフの「パサジェルカ」へ。
今日はその初日でもあり、
イルが青木隆敏として一年半ぶりに劇団に復帰する日でもあり、
そして、「命日。」発売日でもあり、
イルくんの24歳の誕生日・・・
素晴しい内容の劇でしたし、精悍な顔になったイルくんと久しぶりに会えて、
大満足のひとときでした。
男優集団スタジオライフの劇を初めて観たのですが、
役者さん達も写真やHPの情報よりずっとずっと素敵でしたし、
台本、美術、照明、音楽等、どれにも丁寧さ・真面目さを感じ、好感が持てました。
イルくんが「心で演技するところ」と言っていたのも、よく分かりました。
あれは何度も観たくなるのが分かりますね。はまりそうです。
初日の乾杯に混ぜてもらって歓談していたら、「あれ〜?」
なんと衣装を担当していたのが、古くからの友人でした。
そういえば、友人の陣さんが出る演劇の衣装担当も、私の古い友人だそうで・・
縁がある人には、時が経っても縁がありますよね。
イルくん・・じゃなくて青木君は、
活気ある場所で、活気ある役者さんやスタッフに囲まれて、イイ顔をしてました。
最近感じていることをいろいろ話してくれたのですが、やっぱりイイ奴だわ。
イイ人達ばかりに出会えて、私、本当に幸せ者です。
そうそう、彼と一緒にある役者さんのプロデュースを企てていたのですが、
ついに二人でご本人に猛烈ラブコールしちゃいました。
実現させたいなぁ。ビビビときているので。
さて、「命日。」が、発売になりました。
合わせて「暮れた月。」「糸きり鋏。」「逝く星★来る星。」という私のお気に入りの3曲の
試聴が出来るようになりました。
皆様、どうぞ聴いて下さいね!!
ではでは、記念日なので、「命日。」制作雑記その2を。
--
2... 「暮れた月。」・・・キーワードは、激痛。
一緒に制作し始めた頃から、「どうやって説明したらいいのか、
見当がつかない大変な曲がある」ことは聞かせれていました。
構成も組曲風で、歌が入るところも所々なので説明し難く、そして「狂っている曲」だと。
けれど、ついにこの曲をアレンジすることになった日、
私は、心穏やかに「大丈夫。任せてちょうだい。」と言えたのです。
実は、この頃(2004年初夏)はもう、彼の頭の中を読み取る能力を身につけていたからです。
最初にアレンジした2曲「兎。」「遺体。」では、イルが説明してくれる通りに作り、
まずは彼の特徴を探ることに専念しました。
そして、次の「灰から芽生えた御線香。」「棺桶。」から、
「こういう音が鳴っているのでは?」と思える音をこちらからも提示するようにしてみました。
そうして試行錯誤しているうちに、キーワードや詩や構成を聞くだけで、
イルの頭の中の音を、かなり正確に想像出来るようになっていたというわけです。
なので、最初の部分のイメージと、使いたい楽器や音色を聞いた上で
(この頃は、イルも楽器や音色名をばっちり把握していました)、
仮歌を歌ってもらってからすぐにプログラミングに入りました。
で、少し出来たところで「どう?」と聞いてみたら、
「おぉ、素晴しい!」と言いながら、スタンディング・オベーションでした!
ちなみに中間の「和風」な部分は「ここはかぐや姫で。」、
「リストカット!」の後は、「ドロドロ、混沌、意識が遠くなる感じで。」
と言われて作ったのですが、その世界観、出ていますでしょうか?
「息を吸うと」の前で、息を吸うような「ズッ」という音が入っているのですが、
あれは、シンバルの音を反対にして縮めたもの、
「黙れ!」の後の「シクシクシクシク」という音は、
そのリバースシンバルを細かく刻んだもの。
そういう効果音を考え、そして、作るのがとても上手なイル、
他の曲にもそういう音が沢山入っていますので、楽しみにしていて下さい。
基本形はプログラムしたギターですが、「これは本物の楽器でなければ出来ないでしょう。」
ということを、ギタリストの石崎光さんに加えてもらい、装飾&破壊して頂きました。
この曲の世界を見事凝縮したような「狂ったギター音」に、
イルが大感激したことは、言うまでもありません。
歌は、グルーヴが出るように、裏を取る練習はしましたが、
あとはお任せして、「この曲を作った危ない心境の頃に戻って」歌ってもらいました。
歌い終わった後は放心状態・・口も開くことが出来ない様子でした。
聴いている方も心拍数の上がる曲なので、
生々しくミックスダウンをすると、聴く人は辛いだろうなと思い、
目の前の世界・・ではなく、のぞき穴の中から見ているあっちの世界・・
になるように、故意に「だんご状態」にしてみました。
狂った曲のわりには、聴きやすくなっていると思います。
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