さて、前回日記を書いてから何が起こっていたかと言いますと、
10月30日は、奈良の天然記念物の大ムクのある足立邸のコンサートに出させて頂きました。
音楽、写真、笑顔、犬たち、台風を寄せ付けずに待っていてくれた奈良の空、
美味しい空気、上品で優しい足立家の人々、誠意の塊のような夢笛のメンバー達、
遠路遥々集まって下さった方達の澄んだ目、
全てのものや全ての人々の根っこに優しさを感じることが出来た、「心の洗濯」のようなコンサートでした。
足立家から、生きる美学・・のようなものも学ばせて頂きました。
「木を1000年生かすことが出来る精神性」は、一日にして成らず。
代々受け継いでいくこと、遺していくことの素晴らしさを体感し、
上っ面がどうであれ、根っこに愛が注がれていれば、
必ず良い方向に向かっていくということを学ばせて頂きました。
そうそう、このコンサートの為に作った「二見の大ムク」という曲、
地元の小学校で郷土愛を養うために歌って頂けるようです。嬉しいな。
ノンキーのように、いろいろな人に愛して貰えますように・・
ライブ出演はもう一つ、11月29日に「イルの羽化」ライブがありました。
milly la foretの初プロデュース・ライブということで、
音楽だけではなく、アートワークも小道具作りも映像制作もチケットの予約受付も(笑)、
とにかく、ライブをやるために必要な準備の全てを、二人だけでやりました。
前日の真夜中は、こんな状態から(綺麗になったステージの写真も載せようと思ったら、手元に無かったです。後ほど)
6時間かけてステージを組んで、システムを組んで、サウンドチェックして、リハしました。
で、朝方独りで運転して帰ってきて、数時間横になってすぐまた運転して会場に行って、リハして本番という強行軍。
ありえない。。。
毎度「大変だった」と言っているような気がしますが、今回は本当にしどかったです。
物理的なしんどさは、まあいつも通りのことなので、耐えられましたが、
何が耐えられなかったかというと、「綱引きをする相手」が居なかったことです。
「さ~頑張るぞ!挑むぞ!」とやる気満々でポジションについたのに、
相手が引っ張ってくれない、というより、来なかった、という感じでしょうか。
「あれ、私達、何しにここに来たんだっけ?」みたいな。
それでも、イルを刺激し、イルの力を引き出すことが、結果、イルが無事羽化出来ることに繋がると信じ、
俊輔君と掛声をかけつつ、精一杯引っ張り続けてみました。
その結果は、、、うーん、どうだったかなぁ?
ライブ自体は上手くいったと思うし、本当に沢山の方々から
「感動した」「良かった」という高評価の感想を頂けたのですが、、、
私は正直、未だすっきりしない心境から開放されていません。
ひょっとしたら、これこそがよく言われる「花嫁の父の心境」なのかもしれません。
観る方は、
この世で最も憧れている女性、Charlotte Gainsbourgの東京公演、
それから今、はまりにはまっているアーティスト、Jonsiの名古屋・東京公演が、
独特の世界観で、想像以上の素晴らしさでした。
アート、音楽、演技・・・いろいろな才能を十二分に生かしたステージは、
こだわりの塊で、バックメンバーの配し方も独特。
CharlotteもJonsiも、お洒落で多才な上、とても美しく、本当に素敵でした。
フランス熱、アイスランド熱が、どんどん高まっていく・・・。
シバノ・ジョシアのアイスランドの写真展や、
ずっとずっと観たかったLucie Rie展にも行ってきました。
ビビビビビと感じたモノには、やはりそれなりの理由があるものですねぇ。
他人からの評価や儲けに左右されず、「自分らしさ」を守るひたむきな姿勢、
そして、周りの人にも自分にも、自分のやっていることにも注がれる愛、が、
どうやら私のツボのようです。
「自分らしさ」といえば、10月25日に銀婚式を迎えました。
子育てと家事には、世間の波に飲まれることなく、誰が何と言おうと、
自分のスタイルを守り抜いてきた自信があります。
(まだまだ音楽には出し切れてないのですが。とほほ)
結果、所謂世間で言うところの理想の家とはかけ離れていますが、
私の目標であった「旅立つところ、帰るところ」という意味では、
いい感じの家を築けたと思います。
↑は、娘がよく買ってきてくれるSadaharu Aokiのケーキですが、
小さい中にいろいろが凝縮されて入っていて、甘さと酸味と苦味のバランスが良いのです。
形も装飾も独特。で、全てが控えめ。
頂きながら、いつも「こういうまとまりがいいな」と思うのです。
母のところへは、一ヶ月に一度、行っているのですが、
認知症は少しづつ進行しているものの、とても穏やかに暮らしております。
この間行った時は、ピンポンを鳴らすと、「今ね、歌を歌ってたところー。」
と笑顔で飛び出してきて、私達を招き入れた後、美空ひばりの歌を歌ってくれました。
温泉では嬉しそうにいろいろなところを見てまわり、
「私、昔から好奇心が強いのよー。」と終始ニコニコ。
さっき何をしたかはきれいさっぱり忘れていくのに、
古い写真に写っている人の名前は、全て言える母を見て、
脳の不思議を感じざるを得ません。
人様にご迷惑やご面倒をおかけしてはいますが、
悪いことは全部忘れてしまい、人を頼り、人に感謝しながら生きる母を見ていると、
これで良かったのかもと思います。
最後に、お知らせです。
ついに、やっと、ようやく、milly la foretのバンドライブをやれることになりました!やったー!!!
1月29日(土)の昼、12時半から下北沢440で、です。
めちゃめちゃ楽しみです!
CharlotteにもJonsiにも負けないくらい素敵なライブにしようと、今から意気込んでおりますので、
ぜひぜひいらして下さいませ。詳細は決り次第NEWSのページに載せさせて頂きますが、
とりあえず、2011年のスケジュール帳に、まず「milly la foret LIVE」とぜひご記入下さい!
そして、その次の日1月30日(日)には、アンサンブル友遊とコンソート野ばらの
合同コンサートがあります。懐かしの横須賀ソレイユの丘で。
大丈夫か、私?
その他、制作系も複数同時進行中です。恒例の「年末年始、ドロドロ状態」に陥りそうです。
そうそう、修理代126000円と言われたMacBookProは、
五州貿易の腕利きエンジニアが、その3分の1以下の値段で修理して下さいました。
最近のMacの液晶は強力な両面テープを使っているので、appleは、パネルごと廃棄してしまうのだそうです。
それを少しづつ丁寧にはがし、使えるものは使いましょうという方法で。
Mac、すごく好きなのですが、最近のサポートにはちょっと閉口気味です。
物を大事にすることは、エコに繋がるだけではなく、自分の技術を磨くことにもなるし、
人の信頼も得られるのにぃ。
↓こんなふうに言われてますが・・・。