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2013_06/12

2013_09/26 updated

織る

「美織」という名前は、曽祖父が絹織物をやっていたことから付けたそうです。
もう一つ「美絹(みきぬ)」という候補もあったそうで、
私は字面が綺麗な「美絹の方が良かったのになぁ」と若い頃は思っていたのですが、
「織るは、動詞だ!」と気付いてからは、「美織」こそが、私にぴったりな名前だと思うようになりました。
表に出ては裏に回るという動作を地道に繰り返しながら、
経糸と緯糸をしっくり絡ませて、自分らしいモノを織り上げていく・・・
「織る」とは、まさに私の目指す生き方そのものなのです。

織っていると、「美しいとはどういうことだろう?」と考えるようになります。
こういうところも「織る」が好きになった理由の一つです。
裏が綺麗に仕上がってない時は、表も綺麗に仕上がっていない。
きちっと正しい形になったものが美しく魅力的、ということではない。
奇抜なものは飽きがくるし、工夫のないものは深みがない。
質感は大事だが、高級な素材=魅力的というわけではない。
すぐに破れるような弱いものは、論外。
機能性と与える印象のバランスも難しい。
着心地、居心地も大事。・・・etc
表に出ては「うーむ」、裏に回っては「うーむ」・・・。
深みにハマり、「あれまあ、考えているうちに一日が終わってしまった!」
なんて日もあるくらい没頭してしまいます。

でも、とどのつまり「熟練した手技で丁寧に作られた簡素なモノが私の理想」に落ち着くのですよね。
私にとっての「美しい」は、モノがまとう表面的な風景のことではなく、
長く愛していきたいと思えるもの、作り手の愛を感じるもの、
使えば使うほど風合いが増していくもの、なのです。

そして、もう一つ大事なことは「堅牢」であること。
最近、「強い優しさ」「強い美しさ」にとても惹かれます。
世の中に軟弱系が溢れてきたからでしょうか?(笑)
よく「自分は弱いので・・」とか「繊細なので・・」と言う人がいますが、
そういう人達にも「織る」をお薦めしたいです。
糸と糸の組み合わせが布になっていくように、
様々な経験を重ねていくことで、必ず強くなれると思うからです。

それから、単純な作業の繰り返しなのに、出来上がるものは唯一無二!
というところも素敵ですよね。
織ることで、自分のなかの創造力が育っているような気がします。
ただ、今は「織る」と言っても、実際に紡いでいるのは、音楽や人、自分自身であって、本当の機織りは未経験。
「織るということは、こういうことかな?」と想像して例えているだけなので、
いつか本物の機織りをやってみたいなぁと思う今日この頃です。


さて、ここからは御報告を。(相当古い話からで恐縮ですが)
8/6のmilly la foret「葉月の牧草」ライブは、牧草ライブ史上最も予約の入らなかったライブだったのですが、
いつものリハや準備に加え、初トライのダンスの練習、インストの練習も頑張った私達。
終わってみれば、ほっこりとっても幸せな気持ちになれたライブでした。
ライブ後お客様とお話していたら、よしっ、次に繋げていこう!という気持ちにもなれましたし。
深謝です。

milly la fore^t

次の牧草ライブは、12月8日(日)午後の予定です。
その前に、11月15日(金)和歌山の幼稚園、11月16日(土)奈良五條大ムクの前で演奏させて頂きます。
どちらもとても楽しみ。


9/14の夢幻華紋の京都「東寺音舞台」は、
盆地のじめっとした37度、エアコンも冷蔵庫も無い世界で、体力を奪われました。
しかも、リハの時、ステージで使うパソコンが暑さで止まるというアクシデントがあったので、
本番が終了するまで胃がキリキリと痛かったのですが、
それでも、世界遺産の歴史的建造物や国宝の前で演奏出来たことは、本当に得難い素晴らしい経験でした。

東寺

ライトアップされた景色や建造物の美しさは言うまでもなく、
何百人ものスタッフが心を一つにして動く様も、とても素敵でした。
3泊4日の旅だったので、毎晩飲み歩き、メンバーの皆さんと親交を深められたことも嬉しかったことです。
このコンサートの模様は、
10月14日(月・祝)TBS・毎日放送系で放映されるそうですので、良かったらご覧下さいね。
各局の放送時間と詳細は、
http://www.mbs.jp/oto/


介護付き老人ホームにお世話になっていた母は、
姉がどうしても面倒をみたいと言い出し、姉宅に引き取られていきました。
認知症は、これからが大変だと思うし、姉は忍耐力がないので、
将来のことを考えると、それが母にとって最良の方法とは思えず、最初は反対したのですが、
姉の意思が固く、しかも、愛があって言い出したことが伝わってきたので、折れました。
母は会った人を幸せな気持ちにさせてくれる人なので、
実は、我が家族全員、日帰りで、母と温泉に行ったり、ドライブしたり、食事したりするのを楽しみにしていました。
今までの頻度と気楽さで会いにいけなくなるのが、ちょっと残念です。
でも、今日届いた母の写真は、幸せそうな満面笑みの顔だったので、まずは、ほっ。


それから、我が家の新入り、ベーヌスは、
最初の頃はビビりで、非常におとなしい犬だったのですが、
いつのまにか、ドドドドドドドっと狂ったように走り回る超ハイテンション・超マイペース・
超能天気犬になってしまいました。やはり飼い主に似てくるのでしょうか???

べー1 べー2

それでもラブラドールのナビと比べるとおとなしく、世話もラクです。
愛玩犬らしい甘え上手なところがまだ慣れないのですが(たぶん私の苦手分野)、
それでも、破壊犬ナビとは経験出来なかったショッピングモール・デビューを果たし、
まだチビっ子なので「可愛い、可愛い」と人が集まってくるのを、鼻を膨らませながら堪能している私です。
しかし、ある朝、夫がべーを健康診断に連れていった後起きた私は、
プリプリと尻尾を振って出迎えてくれるはずのヤツがいない空のケージの前で、
涙ぐんでしまい、、、先が思い遣られます。






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