「ひらめき」には、常に誠実に向き合っています。
思いついたこと、思いついたメロディ、思いついたレシピは即メモし、必ず実行に移していますし、
その時は「こんなことをやってどうするの?」と思えることにも、
やってもやっても結果が出ないことにも、
5年、10年、いや、数十年向き合い続けています。
「無かったことにした」ことは、一度もありません。
そこから学ぶこと、得ることが甚大ということもあるけれど、
ひらめきには何か不思議なパワーがあると感じるからです。
私の好きなバーナード・ショーの言葉に、
「人生とは自分を見つけることではない。人生とは自分を創ることである」
というのがあるのですが、
「ひらめき」に誠実に向き合っていると、自分に合った学習方略が分かってくるし、
私の後ろに私らしい道が出来ていくような気がします。
そして、頭も身体も心も知らず知らずのうちに強くなっていく。。。
要するに、「ひらめき」に誠実に向き合ってさえすれば、人生安泰!
と感じるのです。
友達や仲間にもビビビ人間が多いのですが、
考え抜いて人生を送っている人より、ビビビ人間の方が圧倒的に魅力的という事実も、
私の背中を押しているかもしれません。
「小学校の図書室の推薦図書の表紙の写真を見てビビビときて、
人生を賭けようと思った」という発言には、好感を持てます。笑
そこに、邪念や魂胆や計算がないってことですもの。
「ひらめき」といえば、やっぱりこのエピソードを紹介せねばです。
これらは、35年前の「流行通信」という雑誌の切り抜きです。
ヒット商品を次々に生み出し、世界の流行を牽引した秋山道男さんの企画なのですが、
勿論、photoshop等で作られたものではありませんよー。
楽譜は金属と宝石で丁寧に作られています。
波のかぶる場所に作った角砂糖のお城とか、
燃える海の前で撮った写真とか、覚悟が半端ない。
きっとスタッフはハラハラドキドキ、だけどもわくわくしてただろうなー。
・・・などと思っていたら、私もこの企画に参加したくなり、
その日のうちにこの宝石で作られた曲をアレンジ・録音して、ビビビ仲間の制作部長のところに持っていき、
「レコードを作らせて下さい!」とお願いしました。
で、出来たのが、これです。
沢山衣装を集めたのに、ブツ撮り用に借りてきた大変高価な珍しい植物を
もぎ取って使うよう指示した秋山氏は、
究極の「ひらめき」人間でした。
何事にも瞬時に決断を下していくのですが、それがなぜだか説得力がありました。
拘りの巨匠達、細野晴臣さんも仲條正義さんも異論なし。
歌い手は、「電車の中でビビビときた子」を連れてきたのですが、
その電車の中で名刺を渡されたという女の子安野ともこちゃんも、
彼のビビビにひとつの文句も言わずに、裸になって撮影に臨み、
その後、大女優さんや映画にひっぱりだこの超人気スタイリストになり、
浅田真央ちゃんの衣装デザインやアクセサリーデザインでも頭角を表したのですから、
秋山さんの閃光の鋭さったら!
実は、私も、この企画が始まる数週間前、その頃はまだ見知らぬ男だった秋山さんに
声をかけられていたのでした。
なぜだか道端で林檎を「差し上げます」と渡されたのですよー。笑
林檎を渡された私とて、それが見知らぬ林檎男の企画とも知らず、
必死で曲をアレンジして部長に持っていってレコードを作り上げたのですから、
おそるべし、彼のビビビですよね。
そうそう、その安野ともこちゃんも負けず劣らずひらめきに対して忠実な人物なのですが、
先日、「理想の下着を作り上げた」と言って自慢の下着をプレゼントしてくれました。
これが、言葉に違わず、彼女の優しさとセンスと知性と細やかな気遣いと
人に対しての愛などなどが詰まった最高傑作だったので、
ニヤニヤしてしまいました。
その人が、どれだけ誠実であるかは、その人の作品を見ればすぐ分かります。
どんな人生を送ってきたかも、分かります。
その人の性格も、分かります。
そう確信させて頂きました。
ひらめきに誠実な人は、人にも誠実であることも。
今、milly la foret3枚目のアルバム(なんと6年ぶり!)を必死で作っているところなのですが、
私達も自分達の人生やひととなりと等しい作品を作りたいと強く強く思っています。
だからこそ、些細な「ひらめき」にも忠実でなければ。
いやーーーー、でも、言うは易く行うは難し。
やることが法外に多くなってしまい、5分、10分も惜しい!
疲弊具合もすごくて、毎夜、寝るときに吐きそうになっています。
肘もあがらなくなってきています。
でも、なんなのだ、この幸福感は???
なんなのだ、このエネルギーは???
一晩寝れば、やるぞーーーーーっと、ハイテンションで起き上がってしまいます。笑
相当良い感じになってきていると思います。
とにかく、私史上最高のアルバムが出来そうですので、期待していて下さいね。
ビビビとひらめいて作り始めた映像も、同時に制作しておりますが、
こちらはまだまだ暗中模索中。
が、どうして映像を作らなければならないのか、という自問への答えが
ある高原でビビビと閃いたので、手がかりは掴めています。
これは青空市8の時の映像ですが、今はもっともっと良くなっています。
どこかに行ったついでに撮るのではなく、
わざわざ曲に合わせた映像を撮影しに行くようにしたので、
映像の質も、音楽との一体感も、格段に良くなってきています。
アルバム完成後、ドドドドンっとネットで動画を公開する予定ですので、
楽しみにしていて下さいね。
そして、2019年2月2日には、久しぶりのライブも行います。
テーマは「歴史」で、横浜山手芸術祭参加ライブです。
ご厚意で100歳のピアノを使わせて頂くことになっています。
100歳ピアノで演奏する機会はなかなかないことですので、
ぜひぜひお出で下さいませ。
2018年後半は、準備、準備、アレンジ、レコーディング・・・
と、水面下での活動ばかりでしたし、
制作中は、音楽で全てを表現しようとしているせいか、
言葉を発したいという気持ちになれず、日記もだいぶお休みしてしまいましたが、
2019年春からは、あれこれ全てをアウトプットの年にしたいと思います。
がんばります。
ではでは皆様、どうぞ良いお年をお迎え下さいませ。
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2019.02.02(sat) 17:30開場 18:00開演
@横浜山手西洋館「ブラフ18番館」
横浜市中区山手町16
【電車】 JR「石川町」駅、元町口から徒歩5分
【バス】 JR「桜木町」駅から、神奈川中央交通バス11系統で「イタリア山庭園前」下車徒歩1分
¥2,000
詳細・ご予約はこちら
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