31 March 2003 [Mon]

昨日、信州飯田で祖母の告別式に参列した後、浜松の実家へ。
この忙しい日々の中で知らせを受け取った時は、不謹慎にも「えー、こっちも死んでしまう」
なんて思ってしまったけれど、故人が懐かしい人々を引き合わせてくれるのよね、
皆さんとお話したり、父母の優しさに触れたり、
また、田舎の人の人情に改めて感心したりして、 大切なものを取り戻せた感じ・・
おばあちゃん、ありがとう!

夕方5時に入稿の約束をしていたのですが、
あれこれサービスしてくれている父母になかなかそれを言い出せず、結局大遅刻。
私はキャリアウーマンにはなれないよねぇ、やっぱり。

でも、夫と美術チームの皆さんのおかげで、入稿は無事完了してました。
で、 ちえさん、いくこちゃん、大ちゃん、若江さんと乾杯!
明日のマスタリングに備えて私は飲めなかったのだけれど、
もうどうしようもなく 嬉しくて嬉しくて、
素面のまま、かな〜〜りはしゃいでしまいました!

素敵なジャケットが出来たことは勿論ですが、
こんなに才能溢れる素敵な人達が集まってきてくれたこと・・奇跡だと思っています。
ノンキーくん、ありがとう!!!





29 March 2003 [Sat]

ビオラ・ダ・ガンバの録音〜ネコかるのライブ。

ノイズが入っていたので、西谷尚己さんにまた来て頂いて、録音のし直し。
私の録り方が悪かったせいなので、悪いことしちゃったなぁ。
でも、お昼御飯を食べながら、清美さんと西谷さんと
よい話をいっぱいすることが出来たので、かえって良かったかな。
・・なんて言っちゃいけないのだけれど・・

でもでも、頷き合うことが多くて、やっぱりとても嬉しかったです。
なかでも、「決められたことを上手にきちっと演奏するのはそんなに大変なことではないけれど、
『反応する』ことは難しい。でも、反応し合わないと面白くないから、
反応出来る人と演奏するチャンスを得るために、
そして、奥深い演奏を見抜き、より多くの感動を得るために、
もっともっと上手になりたい 。」という話は、
このところ、私もずーーーーっと思っていたことだったので、しびれたわ〜。

夜は、お馴染みネコかるライブへ。
今日は、和歌山のkeiさんとゆりりさんがいらっしゃっていたので、
一緒に観たのですが、ネコかる初心者には分かり難い内容だったのかな・・
keiさんもゆりりさんも、呆気にとられていたようでした。

例えば山登りをする時、
計画通り破綻無く、確実に頂上を目指し制覇した時にこそ喜びを感じる人もいれば、
後ろを振り返ってキラキラ輝く海に「わぁ」と感動したり、
足下に咲く野の花を見つけたり、途中でお弁当を広げておにぎりをほお張ったり、
滑って転んだばっかりに、連れの優しさや厳しさに触れた・・
なんてことを楽しむ人もいると思うのですが、私はまさに後者型なので、
沢山のお宝や感動の起爆剤がそこかしこに隠れているネコかるライブで、
今回はいくつ発見できるか・・を楽しみに、毎度通っているわけです。

今日は、まさに昼間西谷さん達と話していた「反応し合う喜び」が溢れたライブでしたし、
若きアーティスト達の弱点をいち早く察知し、
そこを突き、思いっきり突き落とすネコさんらしい愛のムチにも感動したなぁ。
善人ぶったお手軽な優しさが溢れるこの世・・
あんな風に本物の優しさを提供してくれる人、少なくなっちゃったものね。





27 March 2003 [Thu]

コンソート野ばらの練習。
最初は、前回配ったCDの話でもちきり。
家族に聴かせたら、とても褒めてくれたそうですし、自分でも惚れ惚れしたとか・・
それが一番!良かった、良かった。

その後、「Pied en L'air」「ララル−」「La Paix」の楽譜を使って、
歌う練習をしたのですが、私は「その方法は自分で考えて!」を貫ぬいています。
そこはこんな風に・・と言ってしまえば、早くまとまるし、聞きばえも良くなるでしょう。
でも、自分で考える力は、失われていく・・
言われたことをきちっとやるのは、機械に任せて、
アクティブにいきましょう!
人間は、考える葦だもの。




26 March 2003 [Wed]

久しぶりに、映像プロデューサーTさんとお会いしました。
この間音楽をやらせてもらった「野鳥」シリーズが出来上がったのですが、
それは、日本に生息している618種類もの野鳥を、
ひとりのアマチュア愛好家が十年以上かかって撮りためた大変貴重な映像だそうで、
編集して短くしても全十巻! ライフワークなのでしょうね。

野鳥には、興味を持ったことがなかったけれど、
Tさんの説明を聞いたり、映像を見たりしていたら、自然と興味がわいてきました。
凝り性の私のことだから、一ヶ月後は、野鳥博士かな!?





25 March 2003 [Tue]

CDデザインの最終打ち合わせなどを、メールとファックスと電話で。
本当に便利な世の中になりましたよね。
身体がボロボロで動けなかったので、助かりました〜。

メールやファックスででも、真剣にやり取りすれば、
「この場で一緒に作っている」っていう感覚になるのね!ちょっと吃驚。
といっても、それだけの下地が出来ている関係の場合に限るのでしょうけれど。

若江さんとのデザインの打ち合わせも、もう完璧。
ちえさんが「美織さんに絶対合う!」と太鼓判を押してくれただけあって、
若江さんのデザインも、若江さんもしっくりきています!
巡り合えて、良かったな。

ネコさんに入れて頂いたバイオリン8本のミックスは
メールで不安を訴えたら、ネコさんが電話でいろいろ指導して下さいました。
毎度のことながら、分かりやすい説明と優しさには、ホント、頭が下がります。

そうそう、「私だけの故郷」という曲も、K岡さんと、
メールと電話だけで何度も何度も相談しながら作り上げたのですが、
「一緒に同じ場所で作った感」、強いのよねー。

さてさて、何かを作る時、細かい作業、目立たない作業にこそ、
専門的知識が必要だったり、大変なことが多いのですよね。
面倒臭いけど、あと、ひと踏ん張り!





24 March 2003 [Mon]

困った時は「神頼み」ではなく「JINさん頼み」。
今日も、おかげさまで様々な問題と疑問をクリア!!

初めて出会ったのは、確か大学の入学式の日だったから、十代だったのよね。
数十年後、私にこき使われていることなど、想像もつかなかったでしょうに。
でも、信頼しているからこそなのだ、許してもらおう!

さて、ノンキーが終わって間もない・・というか、
たった一日しか経っていない・・というか、
まだ、マスタリングも入稿も済ませてないというのに、
「今度はこれをやろう」と思い始めていたことを、打ち明けてしまった。
そしたら、当たり前のようにのってくれた。
うぉ〜、燃えてきた〜!




23 March 2003 [Sun]

「ノンキー組曲」試聴会+ミーティング。

一週間で、多分7〜8時間の睡眠をとっただけ、一昨日からはゼロ・・

「寝ない自慢」をしているのではありません。
私が、いかに「一曲一曲を大切に思ってきたか」を言いたいのです。

ここ数日、「自分は死んでもいい、お腹の中の赤ちゃんを助けて!」と叫ぶ母の心境でした。
曲を守るためには、メンバー達が懸命に頑張ったアレンジや演奏も没にしなければならなかったし、
睡魔と戦い、腰痛と戦い、吐き気と戦い、禁酒し(関係ないか・・)、
気が狂いそうでした。

でもでも、2003年3月23日、
なんとか 「ノンキー組曲」を無事出産することが出来ました。
言葉に出来ないほどの感動を覚えています。

こんな所で頑張っていました

試聴会+ミーティングは、ほぼ全てのメンバーが集まって行われました。
8/9(土)に行われるイベントのこともほとんど決めたし、試聴もしたし、乾杯もしたし、
・・が、意識朦朧としていて、よく覚えてません。
CDのこと、イベントのことは、近日中にお知らせ致しますね。
とにかく、ほっ。




21 March 2003 [Fri]

一昨年までお世話になっていたコンソート青葉の定期演奏会へ。
「見に行くね!」と皆に言っておいたのに、いざ行こうとしたら、フラフラ・・
そうでした、 昨夜も睡眠時間ゼロだったのでした。
でも、少しだけでも・・

人数も倍になり、リコーダーオーケストラになった新生青葉。
練習熱心との噂通り、とても上手になっていて、ビシッと決まっていました。
「日本の曲」を集めてのプログラムも、よく考えられていて、
素晴らしい構成だなぁと思いました。

が、この一年半で、私と青葉は正反対の方向に進んでいったなぁと実感。
何人かの人に「客席で見ているの、不思議じゃない?」と声をかけられましたが、
あの中に私が居たと思う方が、不思議な感じでした。





20 March 2003 [Thu]

「私、一体、何をやっているのだろう?」
「この一音にこんなに手間暇かけて、誰か気づいてくれるの?」
「こんなことにこだわって、どんな意味があるの?」

そろそろ疲れのピークかなぁ。
私の持久力や集中力を奪っていく 「悪魔のささやき」が
沢山聞こえるようになってきてしまいました。

無心、無心、無心、、、無心、無心、無心。

やっとのことで頭の中を空っぽに。

すると、今度は涙。
痛いも悲しいもないのに、ダーダー流れ落ちてきて、前が見えない・・
「困ったなぁ」と思っていたら、Oさんが突然現れました。

Oさんは、私が落ち込んでいる時、困っている時、必ず、本当に必ず、現れるの!!
不思議!テレパシーが通じているのかな?
それに、彼女の癒しのパワーったら・・凄いのよ。

玄関先で沢山の本と美味しいパンを手渡してくれて、
そのまますぐに帰ってしまわれたのですが、
おかげさまで、 一瞬のうちに元気を取り戻せ、身体が羽が生えたように軽くなりました。

沢山の本

で、その本をぱらぱらっと捲っていて気がついたのですが、
頭の中が空っぽだから、涙が出てくるのよね、きっと。
充電しなくちゃ。




18 March 2003 [Tue]

清美さんが、家の床柱で作って頂いたという
悲願の「ルネッサンスリコーダーセット」を持って、登場。
お茶も飲まずに、ひたすらレコーディング!

床柱リコーダー・・見かけも素晴らしいですが、音も本当に素敵です。
もともとノンキー組曲は、ルネッサンスリコーダーセットで録音したかったのですが、
なかなか技術的にも身体のサイズ的にも難しいものがあって、仕方なく諦めた経緯があるので、
最後の最後にご登場願えて、とても嬉しかったです。
セットは、音程も音色もよく合うし、
ルネッサンスの素朴な音色は、やっぱりノンキーの世界にぴったりだと思う。

さて、MP3のページに、私の洞穴隠り生活の成果を何曲か載せました。
パソコン+MP3で聴いて頂くのは本望ではありませんが、
CDの予告編として、どうぞ聴いて下さいね。




13 March 2003 [Thu]

コンソート野ばらの練習〜税務署やらあれやこれや・・。

3日続けてほとんど寝ないで作業していたら、ついに腰に激痛。
そこへ、「それはないでしょ」と思うメイルを送ってきた人がいて、がっくり。
吐き気と痛みで、気を失いそうでした。
それでも、明日配るCDのジャケットの仕上げもしなくては・・とやっていたら、
つーっと涙が・・ そろそろ限界だなぁ。
どうしてこんなになるまで頑張っちゃうのかなぁ。
「 愛する」から、暴走し、止まらなくなっちゃうのかなぁ。

深夜帰宅した夫が、「今日は、もう寝た方がいいよ。」と、
カッターと定規を持ってきて、手伝ってくれたので、
夫らしいプレッシャーを有り難く受け取り、寝ることにしました。
が、ベッドに入っても、ああした方がいいかも・・などと考えてしまう・・

**

そして、今日、その愛を込めたCDを配ったら、
野ばらの皆さんが嬉しそうに細部まで丁寧に見てくれて、労ってくれて、
大事そうに抱えながら大喜びしてくれました。嬉しかったなー。

愛は、いつも無償でなければならないと思っているし、
相手に負担をかけない存在であるべきと思っているので、
それを受け取ってもらえなくても当たり前だと思っています。
けど、こうして受け取ってもらえた時の快感は、筆舌につくし難し!
だから、また頑張れるのよね、きっと。
ということは、結局、私がナルシシストってことだけど・・。とほほ。

ま、いいや、とにかく「ノンキー組曲」完成予定の23日まであと10日、
メンバー達のために、お手伝い下さった方々のために、
応援して下さっている方々のために、これから聴いて下さる方々のために、
そして私のために、力の限り、愛を込めて、頑張らねば。




9 March 2003 [Sun]

あまり詳しいことを知らないでやっていたことが、
実は、今凄い人気の「コンボイ・ショウ」の仕事だったと気付いたのは、
テレビスポットや新聞でガンガン宣伝し始めてから・・という世間知らずです。とほほ。
で、焦って調べてみたのですが、
出演者に有名人がいるわけでもなく、特別な仕掛けがあるわけでもなさそう・・
ただの「ショー」みたいなのですよねー。
「なのに一体この集客力は・・?」と疑問に思ったので、尋ねてみたら、
今日のレアチケット、しかも特等席を用意して下さったので、行って参りました。

感想は「凄い。」「もう一回大金を払っても見たい。」です。
人間の持てる力を駆使したものを、久しぶりに観せて頂きました。
今まで様々なコンサート、劇、ミュージカル、歌舞伎などを見てきましたが、
「こんなにサービスして頂きまして、ありがとうございました。」
という気持ちになったのは初めてです。
笑いあり、涙ありの究極のエンターテイメント!お薦めです。

今村ねずみさん、44才・・
自分で書き、演出し、踊り、演じ、とても美しい上に、
頭も気も回っていて、自炊もしているという。 天才ですね。




7 March 2003 [Fri]

よく「どうしてクライマーの大ちゃんと友達なの?」と聞かれますが、
やっていることが違っても、私達のバイオリズム、とてもとても似ているのですよ。

ひとことでは言い表わし難いのですが、普段は目を開けたまま寝ているっていうのかなぁ、
自分の部屋に入ったまま、わいわいガヤガヤの中に居るっていうのかなぁ、
どうも『気』だけ、どこかにワープしているらしいのです。
まぁ、そう皆に言われても、自覚症状はなかったのですが・・
でも、大ちゃんと会った時「あ〜、これだ」と分かってしまった!

友人の分析によると、大ちゃんも私も、エネルギーを温存しておき、
ここぞという時に、一気に放出するタイプらしいです。
まぁ、平たく言えば、普段は脳天気でマイペースってことですかね。
だがしかし、その一気に放出する時になると、ひじょ〜にストイックになり、
周囲に「恐くて近づけない」と言わせてしまうほどの、克己の鬼となるのです。

勿論、世界一を狙う大ちゃんとはレベルが全然違いますが、
その周期と行動パターンはかなり似ていて、お互いに吃驚するほど・・
だから、背中を押すべきタイミングや一番良く効く励まし方が分かるのです。
というわけで、今日もナイス・タイミングで背中を押して頂きました〜。

さて、克己の鬼になっている時、何を思い、どのように克服しているかを、
大ちゃんが「Rock&Snow」No.19の中の「ヨーロッパの成果」で書いています。
いくら練習しても鍛えても成果が上がらないという方、
精神的に弱くて挫けてしまうという方、
ひとりではゼロから考えられないという方、
参考になりますよ!




6 March 2003 [Thu]

ノンキー組曲お披露大イベントの舞台に考えている会場物色から、
ノンキー・プロジェクトの練習〜レコーディング。

早起きして、まずはFujikoさん、Yoshieさんとイギリス館の申し込みへ。
係の人が、可愛い孫の自慢でもするように、興奮気味で案内して下さいました。
でも、本当に愛されるのがわかる館だなぁ・・と改めて思いました。
立派な厨房付き、倉庫も使ってよい、ピクチャーレールも使って良いとのことなので、
かなり楽しいことが出来そう。
周辺の施設で興味のあったところも、全てリサーチをすませんたので、
後は、この溢れるように浮かんでくるアイデアを整理して、募って、申し込んで・・と。
やりますよー、ノンキー完成披露の大イベントを!!


その後、"演奏に対してNGを出していた" Hopiさんの曲を、
Hopiさん、Fujikoさん、Yoshieさんと一緒にみっちり練習してから、再録音。

ノンキー組曲は完全オリジナルですから、「吹き方のお手本」があるわけではありません。
さらに、私が「上手、下手」でOKやNGを出しているのではなく、
その曲の持ち味を出せているかどうか、
そして、「こういう風に演奏して欲しい」というメッセージが
しっかり 伝えられているかどうかで出しているので、
メンバー達が困惑してしまうことが、数多くありました。
「マニュアルに沿って」「教えられて」「真似して」
の存在しない世界で、
演奏者達も、十分生みの苦しみを味わったというわけです。

今日、皆の目指す方向がぴったり一致した時、
「あー、3年間、諦めないで主張し続けてきて良かったなぁ」と思いました。
根気よくおつき合い下さいまして、
メンバーの皆さま、本当にありがとうございました。

メンバー、および、趣旨に賛同して参加して下さった方々を、
初公開させて頂きます。深謝!




5 March 2003 [Wed]

ノンキーCDを3/23に仕上げる宣言をしてしまいました。
プレッシャーに押し潰されそうです。
かなりの集中力が必要なので、しばらく、他のことは考えないでおかないと・・。

ということで、やってしまえることは、今のうちにやってしまおうということになり、
まずは、録音してあった様々な音源の編集とミックスダウン。
それをCDに焼き、同時にジャケットデザインをして、
表1、表4、裏、ラベルを作り、印刷、カット、組み立て・・
すごい・・3日間で数十枚のCDを私一人の手で完成させちゃった!

私ねー、大雑把に見えるかもしれないけれど、結構緻密派なのですよ〜。
なかなかの出来映えに、ニコニコニコ・・




3 March 2003 [Mon]

毎年一段づつ減って、一日づつ遅くなって、ついに今年は・・
それでもおひなさまは、「幸せ」を届けてくれました。

**

洗濯乾燥機が届く。朝の苦手な私に、夫から。

奨学金選抜の最終選考に、娘が残ったという知らせ。
ほとんど無料同然で留学出来るかも?!

同じく娘のオンボロ電子辞書、修理に出したら、 代わりに新品が。

ノンキー夏のイベント会場の一つとして狙っていたイギリス館、
最後まで諦めなかったFujikoさん、予約成功。

欲しかったライブのレアチケット、Kさんが手に入れてくれたらしい!




裏庭のクリスマスローズ、全然面倒を見てあげてなかったのに・・

すべてに感謝。




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