30 September 2003 [Tue]

イルと制作。

まず話を聞いて欲しいと言うので、何だろうと思ったら、
「今まで、美織さんを待たせたら悪いなぁと思って、
早く『生もう生もう』と頑張ってしまっていたけれど、
やっぱりひとつひとつ、自然に生まれてくるのを待ちながら進めていきたい。」
と打ち明けられました。
無駄な時間があってこそ、良いものが生まれると私も思うから、勿論賛成!

というわけで、私も「提供する」スタンスではなく、
「待ち」のスタンスに変えてみました。
そしたら、 いろいろ見えてきたのです。

彼は、映画監督のようで、
まず、詩(台本)を作り、それを伝える主役(歌う人)に演じさせる。
で、一番それが映える背景を作り、
脇を固める役者(裏メロ)を必要に応じて挿していくのですが、
背景の中にほんのちょっとでもその歌の世界の邪魔になるものがあれば、カット、
脇の役者も、ばっさり切っていきます。
たとえそれが何時間もかけて一生懸命作ったものでも・・
そして、曲想も、これぞ「ドラマティック」という感じなのです。

そしたら、やっぱり!
もともと映画監督になるつもりでその勉強をしていたそうです。
でも、役者が思い通りに動いてくれなかったから、自分で演じ始めたとか。

と書くと、高飛車な人に思われてしまうかもしれませんが、
むしろ逆で、とっても気を遣ってくれるし、待ってくれるし、
感動したり、 労ってくれる、優しい人です。

だからこそ、私の能力の無さがもどかしくてたまらないのよねー。
20才若がえって、ギターを弾けるようになりた〜い!





29 September 2003 [Mon]

俊輔君、歌入れ。

来た時、ちょっと様子がおかしいなと思っていたら、
朝、学校へ向かっている時、
路肩駐車していた車のオジサンがドアをいきなり開けたので、
接触→バイクごと転倒→頭の上1cmのところを後続の車が走っていったそうです。
「数cm落下地点がずれていたら、今頃、ICUに入っていたかも。」
と言うではないか。ひぃ〜。
「大丈夫?怪我は?」と聞くと、
肉がちょっとえぐれ、血が滲んだ手の平を差し出すのだもの。ひぃー。
それで済んで良かったとも言えるのでしょうが、やっぱり、かなり痛そう・・

というわけで、今日は歌入れは無理かなと思ったのですが、
「歌います!」ときっぱり言うので、一応やってみると、まぁ、びっくり。
先週とは別人!あれから、いろいろ考えたり、工夫したんだろうなぁ。
私のアドバイスを受け止めてくれて、ありがとう。うるうる・・

けど、何回も経験して、慣れてこそクリア出来るハードルも沢山あるし、
俊輔君には、もっともっと素敵に歌える能力があると思うので、
さらに、皆が「何度も聴きたい」と思ってくれるようなサウンドを目指そうね!





27 September 2003 [Sat]

約一ヶ月前にイギリスへ旅立っていった娘のRIOから、
分厚い手紙と写真が届きました。

出発当日、実は搭乗ゲートで大泣きしたこと、
カルチャーショックを受けたこと、
いろいろな面で面喰らったり不安になったこと、
町並みの美しさや教育システムの素晴らしさに感動したこと、
そして、ホストファミリーや友人達が、どんなに助けてくれているか、
自分がこの一ヶ月で、どんな風にどれだけ変わったか、
などが、びっしり書かれてありました。
そして、「イギリスに来て、本当に良かった」とも。

一人で異国に行き、一年間、他人のお世話になりながら生活することが、
どんなに心細くどんなに大変か、私も経験したから百も承知でした。
でも、だからこそ、そのことを黙って見送り、
電話がかかってきても冷たくあしらっていました。

RIOが、それに耐えてくれたことが、本当に嬉しい・・

もう、大丈夫でしょう。彼女は、この先、
どんな逆境にも負けないで生きていけると思います。

母になって、私も、強くなったなぁ。





25 September 2003 [Thu]

コンソート野ばら
の練習〜イルと制作。

徹夜明けで朝ご飯を食べていたら、睡魔が襲ってきたので、
「ちょっとだけ」のつもりで、座ったまま、うとうとしてしまいました。
で、気付いたら、もう10時過ぎじゃない!ぎゃ〜〜〜!!
というわけで、野ばらの練習に大遅刻してしまいました。ごめんなさ〜い。

今日は、落ち葉のワルツ、遠き地平線、浮遊、風の子守歌、まきば、叶わぬ思い、
を各チーム毎に前に出て演奏してもらったのですが、
緊張する人続出だったので、こういう練習、いいかもしれませんねぇ。
人前で緊張しない訓練も、必要だものね!

--

その後、イルがやってきて、一緒に制作。
私も↑そんなわけでボロボロだったのですが、
イルも完全徹夜後トレーニングを受けた後とのことで、二人して最初からぐったり。
なのに、なのに、12時間も頑張って、一番のオケを完成させてしまいました〜!
うるうるうる・・
二人三脚の競走中、ふとした瞬間に息がぴったり合って、
それから急に速く走れるようになる時がありますよね?
今日は、そのような感じでした。もう大丈夫。上手くやっていかれそうです。
でも、あと41曲もあるって〜っ?!
どきどき、ぱくぱく。(動悸息切れではありません!胸の高鳴りです)

いやー、それにしても、話を聞けば聞くほどに尊敬しちゃう。
パワーのある人間の裏には、それなりの経験や考えがしっかりあるのよねー。
今日の彼のどきっとした発言・・

「やる」ではなく「やりたい」と言う人は、結局出来ないと思う。

--

さてさて、ずっと頑張っていた小山田大ちゃんのホームページ、本日オープンです!
ノンキー・アートチームのメンバー+私、で作り上げました。
これからどんどん育てていきますので、是非「お気に入り」に加えて下さいね !

KOYAMADA Dai @daihold.com





23 September 2003 [Tue]

のらねこ合奏団のライブ。

青空市の時、結局全然見られなかったのでリハからお邪魔するつもりが、大渋滞で・・
でも、客入れ時も演奏しているという妙なスタイルもなかなかで、
(18時になった途端照明が入り、皆さんの顔つきも変わったのよ!)
期待通りの楽しいライブでした。
ネコさんは、
「(学生の合奏団なので)卒業・就職でメンバーが入れ代わっちゃうのが、
予想外だった〜。」と嘆いておりましたが、
いやいや、かなり斎藤ネコ色が色濃く出ていましたよ〜。うふふ。
それにネコさん編曲の「ファイナルファンタジー」は、本当に素敵!!
良い曲+良い編曲だと、やっぱり演奏する人達も楽しいのでしょうねぇ、
こちらに伝わってくるものが、とても大きかったです。
改めて、ネコさんに指導してもらっている彼らを羨ましいなと思いました。

そして今日のもうひとつのヒットは、ゲストの新沢としひこさんとのお喋り。
ライブ中も、打ち上げも、ずっと御一緒させて頂いちゃったのですが、
ほんとーに面白くて楽しい方!人生謳歌型よね。好きだわぁ。





22 September 2003 [Mon]

俊輔君、レッスン。

歌の練習は何度もしてきましたが、真剣録音モードは今回が初めて。
その大変さもあるでしょうけれど、
自分の曲ですし、青空市でも歌った歌なので油断していたのかな?
私が期待していた10分の1も歌えていませんでした。

でも、歌って聴いて補正して、歌って聴いて補正して・・
を何度か繰り返したら、なんとか。
若いしスポーツマンだから、すぐに結果を出せるのはいいね!

が、リコーダーもそうですが、声はもっと「耐久時間」との戦いなのです。
あっという間に疲れて、使い物にならない声になってしまうのよー。

というわけで「レコーディングが始ってからの練習はタブー!」ということを、
じとっ、じとっ、じとっと意地悪婆さんになって説明した挙げ句、
なぜか、今日は、心配性オババになってしまい、
「世の中には、悪い人もいっぱいいるのだから」話やら、
「世間は、厳しいのよぉ」話を、じとっ、じとっ、じとっ。

それに対して真摯に応えつつ、自分の夢もしっかり語る俊輔君・・
そんなに純粋で、そんなに無垢で、そんなに素直で、そんなに良い人だから、
私がオババに変身してしまうのだよ、ったく。
(いつもだったりして・・)

でも、話を聞いていると、荒れ狂う海でも、
楽しそうに嬉しそうに泳いでいかれるタイプのようだから、
心配して、損しちゃった!


そうそう、朝、Apple Storeに注文しておいたモニタが夕方届きました。ルン♪
でも、暇だからこんなに速いのかなぁ。ちょっと心配。
Apple、頑張って〜!

apple monitor




19 September 2003 [Fri]

イルと制作。

彼の頭の中で鳴っている音やメロディを、歌うことと話すことで伝えてもらい、
それを一つづつ私が聴き取って、音色を選び、形にしていく・・
5時間で16小節のペースです。(ABCABCのような単純な曲ではないのです)
ふぅ。
でも、彼の頭の中にはちゃんとイメージが出来上がっていて、全く迷わないので、
今のところ、 私の聴音能力不足とボケが足を引っ張っている以外は、順調です。
あぁ、でも、彼のイメージに近づけるためには、ギターがどうしてもいるなぁ。
練習してみようかなぁ。無理かなぁ。

イントロ〜Aメロ部分までなんとか出来たので、
「歌ってみる?」と聞いてみると、
まるで演技をしているように両手を使いながら歌ってくれました。
背中の毛が全部立ち、身体が震えて、
不覚にも横で泣き出しそうになったくらい、 素敵でした。

先日、役者仲間のひとりに初めて自分の歌を聴いてもらったら、
「その人が泣いてくれた」と言っていたのですが、なるほど・・

「タイヘン」な人に出会ってしまったようです。





18 September 2003 [Thu]

俊輔君のレッスン。

まずは、新曲の詩とメロを披露してもらいました。
サラッとしてて、薄い色合いで、ちょっとインパクトに欠けるかな。
けど、ただ単に膜がかかっているだけのようにも感じたので、
「時のメロディーって何?」「星って何?」と聞いてみると・・

・時計の時を刻む速度と、自分の時計の時を刻む速度は違う・・と言う。
この曲には「時の音」をモティーフとして使うつもりらしいのだけれど、
それはクリックのような単一的なものじゃダメなんですって。
そうよね、確かに自分の時計は、 楽しい時は速く辛い時は遅く動くものねぇ。

・お爺ちゃんは、物理的には死んでしまっているけれど、
いつも思い出しているから、自分の中では死んでいない・・と言う。
そっか〜、お爺ちゃんは丁度「星」のようにいつも天に居てくれて、
空を見上げれば、出会える存在・・というわけね?

俊輔君の描く「世界」は、本当に素敵です。
でも、それを音楽で伝えるのは大変なのよー。
「手段」「技術」が必要なのよー。ガンバレ!

で、今日からレッスンの記録を残していくことにしました。
本人が「皆さんの感想を聞いてみたい」というので、
制作中の曲も公開することにしました。
どうぞ聴いてやって下さい。
そして、御意見御感想を掲示板に書き込んであげると、狂喜乱舞する・・
そうですので、どうぞ宜しくお願い致します。

あらいしゅんすけ奮闘記





16 September 2003 [Tue]

イルと一緒に制作開始〜イエスのコンサート

レッスンのつもりが、一緒に作っていきたいと言われて制作することに。
まぁ、制作することの方が教えることより100倍好きなので、
それは嬉しいことではあるのだけれど、
一緒に作るとなると、かなりのエネルギーを注がなくちゃいけないし、
趣味の違いや相性の問題もあるので、
「気に入らなかったり、私とやるのは無理だなと思ったら、すぐに言ってね」と言うと、
「最初に会った時、この人だ!と思いました。
ずっと会いたい、毎日会いたいと思い続けていたから、絶対に大丈夫。」と言い切り、
何よりも優先してここに来るようにするから私の都合・ペースでやってくれと言う・・
何も言い返せませんでした。期待に応えられるように頑張らなくちゃ。

でも、私にもやりたいことがあるし、大切に温めているものもあるので、
それは死守しないといけないなぁ・・
なんて思いながら、彼が一番最初に書いたという曲から、
じっくり、本当にじっくり話し合いながら、少しづつ形にしていく作業をしていたら、
幸せいっぱいになってしまいました。

この快感は何?
与える喜び?
コラボレートの魅力?
いや、違うなぁ。彼から出ているオーラですね。
人を喜ばせる才能を持っている「選ばれた」人なのでしょう。
彼の才能に完敗です。

「私の音楽」は、もういいや。
切り刻んで、部品にして、全部使ってもらっちゃおう。


その後、黄金期のメンバーが戻った"Yes"のコンサートへ。

いや〜〜〜〜、素晴らしいっっっっっっっっ!!
どーして、どーして、どーーーーーーして、
あんなファンタジックなサウンドが
たった5人で、
しかも、全部ナマで出来てしまうのでしょうか?
どーして、トシを重ねても、サウンドは老けないのでしょうか?
どーして、あんな綺麗で高い声が出るのでしょうか?
どーして、2人しか歌っていないところも10人コーラスに感じてしまうのでしょうか?
どーしたら、あんなに上手になれるのでしょうか?

久しぶりの100点満点コンサートに、いえぃ!

tsukasaクンアニジャさんもかなり感動してて、
「 Round Aboutを、Failsworthでやろう!」って。
うんうん、やろうやろう!演ってハイになろう!





15 September 2003 [Mon]

アルモニーアンティークの演奏会・・の録音係。

会場の藤が丘教会は、天井の形のせいか、場所によって聞こえ方が随分違うので、
リハの時に、あちらこちらに立って自分の耳で聴いてみた後、
ヘッドフォンから聞こえる音も参考にしたりして、
マイク位置とセッティングを決めました。むふふ、試し聴きしたら、良い感じ!

演奏会は、テレマン特集でした。
解説も素敵でしたし、衣装も素敵でしたし、
演奏技術も内容も相変わらず安定していて、格調高い演奏会でした。
まぁ、その格調の高さがどうかな・・という話が、打ち上げの時に出ていましたが。
古楽をもっと身近に感じてもらいたいという気持ちも、確かに分かるのよね。
でも、私は「非日常」「近寄り難い存在」があってもいいと思うな。
音楽は、夢の世界へ誘ってくれたり、タイムマシーンになってくれたりするものですもの!

タイムマシーンに乗り、テレマンの時代にさかのぼり、
静かでほの暗い宮廷の一室に辿り着き、
普段絶対に吸えないような空気を吸い、
少なくとも私はその気(どの気だ?)になっていましたよ〜。





14 September 2003 [Sun]

Failsworth、8時間に及ぶミーティング。

今後、どういう形態でどんな活動をしていくか、をじっくり。
大人になると、自分ひとりのことだけ考えて動くわけにはいかず、
全員、「 家族のことも仕事も大事にしなくちゃいけない。
でも、このバンドに対する思入れもすごくある。」ようでした。
ざっくばらんに自分の置かれている状況や心境を語っていったメンバーの面々の話を聞きながら、
皆、本当にまじめで、本当に優しい人達だなと思いました。
けど、創造は、満たされた世界では生まれないものだもの、
逆境を上手く利用し、良い感じでやっていきたいよね!

ただ、超忙しい人達ばかりで、運営に関われる人がいないのは問題かなぁ。
いつもだったら「雑務は私がやります!」と言うのだけれど、
私も、最近抱えていることが多くて、軽々しく言えないのよねぇ。とほほ。

とりあえず、平日昼間に動けるメンバー4人で核になるものを作っていって、
ある程度形が出来てきたら、皆で集まって合わせようということに落ち着き、ほっ。





13 September 2003 [Sat]

夫と一緒に楽器屋さんに行って、いろいろ購入。
アクセサリーもいらない、バッグもいらない、食器も買わなくなって、
「最近、物欲が無くなっている?!」
と思いきや、楽器店とパソコンショップに入った途端、燃えてしまうのよねぇ。
そして、一緒に話す話題も、音楽について、録音について、社会についてなど。
が旅立ってから2週間経ち、母親業をしなくなったら、
ますます私の中の「男度」が上がってしまっているような気がします。

そんな中、知人から「夫が私を女として見てくれない」と相談された話が登場〜。
そうか、女は、そういう風に悩まなくちゃいけなかったのね。
ありゃ・・





10 September 2003 [Wed]

イルの音楽活動について、打ち合わせ。

入ってすぐ吃驚したのが、全員の机上の大福Macちゃん!
何十台も並んでいると、可愛いというよりも壮観ですね。いいな〜。
いろいろ考えてみたのですが 、やっぱり私に出来ることしかしてあげられないので、
「こんな感じのことなら出来ますが・・」と説明すると、
「それこそズバリ、こちらが望んでいたことでした。」と仰って頂け、ほっ。
来週から、我が家に通ってきてもらって、レッスンと制作開始です。

演技を観た時は、その強烈な個性に圧倒されてしまい、
一緒に曲を作っていかれるかどうか、ちょっと心配だったのですが、
料理も洗濯も得意、まじめで、そばに居ても全く邪魔にならないタイプ・・
らしいので、気がラクになりました。
というより、とても楽しみになってきました。
料理上手な人、大好きだもの〜。





9 September 2003 [Tue]

Daiholdホームページ会議、再び。

今日は、大ちゃんちのパソコンを調教してから、ホームページ作成講座。
そうなのです、大ちゃん自ら書くページも、結構多いのですよ〜。
「挑む時の心理状態」なども折り込まれるはずですから、貴重なページになると思います。
遠征から戻る9月25日にオープン予定だそうです!
・・って、私の頑張り次第なのですがね。
うぉ〜! ←発憤興起。

というわけで、今日は大ちゃんからも「美織先生」と呼ばれてしまいました。
やだなー、もぅ、私もよく分かってないのにぃ。
あ、でも、ふと気づけば、大ちゃん、俊輔君、イルと、
3人のイイ男達の先生になっちゃっていたのね、私ったら。
あらま。





8 September 2003 [Mon]

俊輔君レッスン〜Emiちゃんライブ@吉祥寺

自分で弾いたキーボードがどうしても 気に入らない様子だったので、
「お望みなら、弾いてあげましょうか。」 と声をかけました。
「利用出来るものは利用する」ことも大切なのよね。
自分で全て解決しようとしてドツボにはまってしまうこと、多いですから。

で、どう弾こうかなぁとヴォイシングを考えていると、
「寝坊して11時頃起きたら、もう外が眩しくて・・
というような感じでお願いします」と、宣ふ。
そして、そーっと作業をのぞきに行けば、
「ちゃんと知恵、使っていますから」と微笑み、
「どんどん新曲もやっていかないと。」と急かせば、
「なんか、悔しい。もっともっと一曲を追求して、
限りなく"世界"に近づけたい。」と返してくる。
つくづく面白い子だ。


それから、Emiちゃん新譜発売記念ライブへ。

Emiちゃんは、「スタッフに良くしてもらっていることに感謝している」と言い、
ウルウル目で、一生懸命、本当に一生懸命歌っていました。
優しい子なのよねぇ。でも、
こんなにしてもらっているのだから頑張って売らなくちゃとか、
お返ししなくちゃとか、
そういう気持ちが見えると、かえって痛々しいのよん。
Emiちゃんの為に一生懸命やることで、
周りのスタッフも幸せになっているに違いないから、
どーんと胸を張って、「Emi's World」だけを見せてね!

でも、その気迫が十二分伝わってきたパワフルな歌・・素敵でしたよ。

今日は、撮影係でした。私は便利屋か?!

Emi LIVE photo





5 September 2003 [Fri]

従妹のYちゃんが建築家になるための研修で東京に来ているので、
今日は、叔母さんのMさんとYちゃんと一緒に横浜観光〜!

Yちゃんの高校時代の名物先生の話が面白かったので、
ここで紹介しちゃいます。

その先生ね、教室工事のためプレハブ教室に移った時、あまりの暑さに、
エアコンを付けてくれなかった校長に
「あなた、ここで一度授業をやってみなさいよ!」と言い捨て、
廃品のエアコンを拾ってきて自分で取り付けちゃったり、
東大に多数の生徒が合格したのを自慢していた校長に、
「あなたが自慢することではない。生徒達が頑張っただけだ。」
と言ったりしていたらしいの。
あはは〜、確かに現場のことを何も知らないくせに、
良いことは自分の功績に、面倒なことは見ないようにする人、多いですよね。
でも、そうなのです!誰もがそれを見ていて、しっかり評価していて、
こうして、こんなところでも噂にしちゃっているのよん!
そういうことはしない方が賢明ですよね。

さて、今日は愛犬ナビの9歳の誕生日。
でも、私が疲れ果てて帰ってきた姿をみたら、散歩は要求しないで、
ひとりでタライの中に入り、水浴びをしながら微笑んでくれました。
本当に脳天気で優しくて明るくていい奴なのですよ〜、ナビは。
ア、アレでも・・ネ。ふふふ。





4 September 2003 [Thu]

コンソート野ばらの練習〜横浜市リコーダーコンクール〜映像プロデューサTさんと。

野ばらの練習は、「叶わぬ思い」「風の子守歌」「まきば」
をひとり1パートバージョンで。
野ばらは計12名のグループなのですが、
「グループをみる」のではなく、なるべく個々をじっくり観察し、
それぞれの良いところをすくい、悪いところを補正していくように心掛けているので、
ひとり1パートの小アンサンブル曲も多く取り入れています。

私自身が、括られたり、その他大勢にされたり、個を無視されるのを好まないから、
勝手にそうさせてもらっちゃっているのですが、
結果、全員、落ちこぼれることなく進歩しているし、
それぞれの個性が活かされるようになってきているので、
良かったのじゃないかなぁと思っています。
今日の3曲も、それぞれの「自分らしさ」が出ていて、とても素敵でした。


それから理恵子さんと一緒に横浜市中学校リコーダーコンクール会場へ。

どきどきどきどきどきどきどきどき・・
もう、他の中学の演奏を聴いている時から、ずーっとどきどき。
というのは、結構作り込んできている学校が多かったからです。
しかも、皆、とっても上手ですし。
リコーダーの持ち方や礼をびしっと決めていたり、
「振りつけ」風の動きをしているところも沢山あったし、
とにかく、どこも先生のカラーが強いというか、先生の気合いがスゴイのですよ。
しかも、他の中学校は皆、モーツアルトだのパーセルだのホルボーンだのの名曲ばかり・・
うぅぅ、選曲で落とされたら、どうしよう・・
急に自身喪失。穴があったら入りたい気分になってきました。

そんな中、T中の26名が登場〜。指揮は、T先生ではなく若い女性の先生。
先生にも生徒にも全く堅さがなく、非常にナチュラルだったので、
これは「T先生の愛の賜物」だなと感じました。

「先生、ここはどう吹いたらいいですか?」の質問に、
「あなたは、どうしたいの?」と応えていたT先生・・
考えさせる・任せるって大事ですよね!
そして、対話は、良い音楽を生むと思います。

選曲は理恵子さん(T先生夫人なのでした〜)がしたらしいのですが、
「夢の中で」「浮遊」「マージ」「ラン」と、意表を突くラインナップ。
でも、これがね、演奏が始まってみると、背景の色がパァ〜と変わって、
だんだん違う世界にタイムスリップしていくような感じで、
本当に良かったのですよ〜。
そして、パート割(休むところを沢山作っていた)もドラマチックで完璧でした。

ホールの大きさ・響き、演奏人数、生徒個々の技量、
全て分かっている上で決めたのでしょうね。
理恵子さんが名演奏家なのは勿論知っていましたが、
素晴らしい黒幕、あ、いえ、名プロデューサーでもあったのですねー。

とにかくT中の演奏は、好感度高く、技術も、音程も、カラーもパーフェクトでした。

そして、そして、見事 優勝 しちゃったのです!!!

横浜で一位って、本当に大変なことなのですよ!
人数も出場校も多く、ハイレベルですからねぇ。
T先生と握手して、理恵子さんと握手して、泣きましたヨ〜。

T先生が「今度は木管や金管でやってみたい」と仰って下さいましたし、
他の中学校の先生にも興味を持って頂けたようで・・
おかげさまで、教育の現場でも可愛がってもらえそうです。

あー、幸せに天井はないのね。
理恵子さん、T先生、N先生、T中の皆様、本当にありがとうございました。


さて、それから、電車に飛び乗って映像プロデューサーTさんとの待ち合わせ場所へ。
なんとかちょびっと遅刻ですみましたが、最近、自分のスケジュールがキツイ。
自分で入れてしまうからいけないのですが・・
家でやらなくちゃいけないことも膨大になってしまっていて、
何をどれだけどうやってチョイスして暮らしていけばよいのかを考える時間も、
身体を鍛えたり、本を読んだり、楽器の練習をする時間もないのです。

毎朝1時間ストレッチ、週末はゴルフの練習2時間+水泳2時間+散歩1時間というTさん、
相変わらず本も沢山読んでいて、旅行もしていて・・
あーあー、私も栄養補給をしないとなー。





3 September 2003 [Wed]


横浜市立T中学校訪問〜小山田大ちゃんのホームページ会議。

T中学校のT先生は、横浜の吹奏楽界ではとても有名な先生なのですが、
そのT先生が指導しているT中が「ノンキー組曲で横浜市のリコーダーコンクールに出ます。」
という知らせを受け取った時、これ以上の幸せはないと思うくらい嬉しかったのです。
が 、今日、目の前のその演奏を聴かせて頂いたら、さらにさらに・・

--

蒸し暑い中学校の昇降口から入り、職員室を探してウロウロしていると、
♪そっどー れっしどー みっそー ふぁっれみー ♪と、「ラン」のメロディが聴こえてきました。
その音の方を見遣ると、女の子がひとり、廊下の隅で練習していて・・

私は、その光景を、きっと一生忘れないと思います。
だって、今まで私と全く接点がなかった女の子が、私の曲をそこで吹いているのです。不思議。
おそらく30分後に私は彼女と挨拶を交わして、
ほんのちょびっとだけだけれど、彼女の人生に関わることになるでしょう。
けど、今は、私が側を通り、彼女を見つめていることに、彼女は全く気付いていない。

夢の中の出来事のようでした。
絶対に会えないはずの憧れの人に、夢の中で出会った時のような、
なんとも言えない幸せな気持ち・・

そしてそして、ずっと前から興味を持っていたT先生の指導、
それがねー、もうもうもうもうもうもうもう、本当に良かった!
ノンキーのおかげで、またひとり、素敵な方と巡り会うことが出来ました。
どんな風に素晴らしかったかは一言では書ききれませんので、追々書いていこうと思いますが、
「生徒も先生も同じ人間であること」、そして、「音楽は、人間が奏でるもの」
と思って指導していらっしゃるのが分かりました。

そうよね、人間の能力は、育てれば育てるほど、高くなっていく。
当たり前のことですが、でも、これがなかなか出来ない!
「上辺だけ変える」のではなく、「育てる」には、
かなりの忍耐力と包容力が必要ですからね。
T先生は、何十人もの生徒にそれを実践していらっしゃるのですから、
本当に素晴らしい方なのでしょうね。
一目で、生徒と先生の関係の良さが分かりました。


さてそれから、我が家で、大ちゃん、若江さん、千恵さん、郁子ちゃんと、
Daiholdホームページの会議。
が、当然このメンバーが集まると、宴会モードになってしまうわけで・・

「ねぇねぇ、結局、写真の大きさはどうすることにしたんだっけ?」
「ん・・?」「えっ・・」「・・?」「あれ・・?」
おいっ!
大事な打ち合わせは、飲む前にやりましょうねー。

ま、それでも、順調に進んでしまったから、あの飲兵衛さん達、恐るべしです。
来週にはオープンできるかな。
これだけの才能を結集して作るページです。
期待していて下さいね!





1 September 2003 [Mon]


先日東京新聞に(中日新聞にも)載せて頂いたノンキーCDの記事を御覧下さいませ。

■これ です。(筆者の方の了解を得ています。)

「じっくり育てる」「好きなことをして喜びを感じる」
「他者とかかわっていく」「自分で出来ることは自分の手でやる」
これは、私がいつも心掛けていることなので、
見事4つとも盛り込まれてあったことが、とても嬉しかったです。
そして、これからもこの4つを大事にしていきたいなぁと、改めて思いました。


今日の俊輔君のレッスンでも、そんな話を。

先日私がした質問の答えをもとに考えた
「俊輔君がこれから歩んでいったらよいのじゃないかと思う道」について説明し、
じっくり焦らず、でも、目標と期限は決めてやっていこうと提案しました。
私は、俊輔君を「歌手」ではなく、
セルフプロデュース出来るアーティストになってもらいたいと思っています。
詩も曲も演奏も歌もプロデュースも、彼ならきっとモノにすると思うから。

今日は、シーケンサーのデータの音色を選び直して、AW4416に録音して、歌も入れて、
エフェクターをかけて、ミックスダウンもしてみました。
どんどん興奮し、目が輝き、ハイになっていく様子を見て、私までわくわく・・

おてんとうさまが、RIOの代わりに俊輔君とイルを与えて下さったのね、きっと。
ありがとう。




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