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VENUS

2015_08/31 updated

ポリシー

人生はWhatever Will Be(なるようになる)と思っているので、
結果に対してのこだわりはあまりないのですが、
プロセスに関しては、非常に強いポリシーがあって、
そのポリシーを守ることこそが私の生きる道だと思っています。
よく「結果オーライ」と結果だけを見て喜んでいる人がいますが、
正直、私にとっては、それが一番避けたいことなのです。
easy come, easy go!(簡単に手に入るものはすぐに出ていく)を信じているからです。

とはいえ、「このこだわりが無ければ、もっとラクに生きられるのになぁ」
と思うことはよくあります。
一所懸命やったことの結果がなかなか出ないと、正直、辛いですものねぇ。
でも、そういう時は、「あと10年したら結果が出るかもしれない」
「あと100年したらやって良かったと思えるかもしれない」
と思うようにしています。
それほど「ポリシーを守りたい」気持ちが強いってことです。

さて、そのポリシーとはどんなものか・・・と言いますと、
一番大事にしているポリシーは、
何をする時も「良い方向に心が動いていること」です。
「やらなくてはいけないから」とか「しょうがないから」とか、
「そうしろと言われたから」というような気持ちで何かをしても、
楽しくないし、好きになれないし、人の心も動かせないと思うからです。
「そんなこと、当たり前ですよ、みんなそう思ってますよ」
と言われそうですが、
当たり前過ぎて軽視している人が多くありませんか?
「ああ、この人、心を動かさないで口(または手)だけ動かしてる。
機械みたいだ。」と思うことが、よくありますもの。

Zaineに「日本はどうしてコンクリートだらけなの?」と聞かれた時、
「施工の安易さ、価格の安さ、手入れの簡単さ、泥濘まないという快適さが、
天然物の手入れの大変さに勝ったのだと思います。」と応えたのですが、
その時、道路や建物だけではなく、日本人もコンクリートみたいだなぁと思ったのです。
ルールやマニュアルで固められ、突っ込みどころは少ないけれど、
表情のない、成長・変化も感じられない人が、どんどん増えているような気がして。
近所のスーパーマーケットでは100%の店員さんが
「お買い物袋をお持ちですか?」「ご協力ありがとうございます。」
と同じ口調で言ってきます。
買い物袋をチラつかせても言われます。
マニュアル通りの口調で気遣われてもねぇ、なんだか嬉しくありませんよねぇ。

そういう時、「私の子育ては間違っていなかった」と、つい鼻を膨らませてしまいます。
我が家の娘も犬も、マニュアルやルールで固めなかったので、表情が豊かですもの。
常に心を動かしながら何かをしています。

我が家の娘は、自転車ごと電車に乗ろうとしたり、
教科書の入った鞄は持たず、お弁当袋だけ持って学校へ行ったりの奇行が多く、
皆様からよく心配され、「ちゃんと躾した方が良いのじゃない?」とアドバイスされましたが、
私は「言葉で説得」しませんでした。
自分のポリシーを曲げたくなかったのです。

「まずは行動させる。そして、心が良い方向に動くまでじっと待つ。」
コレをひたすら守りました。
子供は突っ込みどころが沢山あって当然ですし、
失敗することから学ぶことも多いですし、
それがきっかけで仲間意識が芽生えることだってあります。
失敗を乗り越えられた時に「好き」という気持ちが生まれる可能性が大ですし、
少しづつ成長・変化していくサマは、見守る側にとっても楽しいので、こちらも笑顔になります。
笑顔は笑顔を呼んで、良い空気が生まれます。
結果、彼女は、勉強が好き、企画が好き、運動が好き、芸術も好き、友達と遊ぶのも大好き、
になってくれたのだと信じています。

そして、この度、ちゃんとその良さを見抜いてくれた素晴らしい伴侶を
自分で見つけてきました。
その彼が「りおちゃんは人に依存しないで何でも前向きに楽しそうにやるところがいいね」
と言ってくれたそうですよ。
親としては、、、してやったりです。(笑)
「ポリシーを曲げないで育てて良かったー」と心底思いました。

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結婚式は、私と同じく上智大内の聖堂で、
披露宴は全員の表情が見渡せる狭さの会場でとびきり美味しい料理と共に。
二次会は、沢山の友達とわいわいバンド演奏や映像を楽しむ会でした。
私達親は会場決めにも企画進行にもノータッチでしたが、
「適当にやっていたこと」は一つも無く、細部までこだわって準備していました。
人生初の大仕事ゆえ、困難も多々あったようですが、
果敢に乗り越え、頼もしささえ感じられました。
でも、なによりご列席下さった方々にお会いした時
「こんなに素晴らしい仲間に恵まれたのね!」と思えたことが、
一番嬉しかったことでした。

マイクさんに作って頂いたドレスも大評判でした。
愛と工夫と技と忍耐・・
マイクさんが全てを注ぎ込んで作って下さったことで、
娘だけじゃなく、全員の心を掴み、
皆の心を、とてもとても良い方向に動かしていました。
(皆の心が一斉に動き始めると、気が集まって一体感が生まれるのですねー。)
とにかく、全てが上手くいって、とても幸せな一日でした。
祝って下さった皆々様にも、お天道さまにも、ご先祖さまにも感謝です。


さて、こうして無事「子育て」が終了したので、早速、次なる目標
「自立した輝かしい老後」に向けての準備を開始しました。
ちょっと早いような気もしますが、最後の最後まで自分の力で自由に動き回りたいし、
惚けたくないし、汚い人にはなりたくないし、美味しいものを美味しく頂きたいので、
退化してしまう前に準備を始めたかったのです。

この方法にも勿論ポリシーがあります。
「依存心をなくす」ことです。
便利な物や人に頼れば頼るほど、自分の能力は低下してしまいますからねぇ。
最後まで自由に動き回るためには、頭も身体もちゃんと動くようにしておかなければなりません。
しかも「ねばならない」気持ちで訓練しては、私の目指す老後にはなりませんから、
ぜひとも、楽しい、嬉しい、好き、というような良い感情を常に持てる健康的な心も維持したい。

それならば、まずは、適度な頭の回転、適度な困難を乗り越える必要があり、
学べるチャンスが多く、良い刺激や楽しみもいっぱい得られる
「イギリス・フランスへの一人旅」が良いかも!と思い立ちました。
自分への子育てのご褒美も兼ねて・・・
というわけで、思い立ったら即行動!行って参りました。

なぜイギリス・フランスへの一人旅にしたか、と言いますと、
私が人生で最も強く心が動いたのが18歳の時、イギリスからフランスへ一人で旅した時だったからです。
あえて一人旅にしたのも、その当時の校長先生が、
誰にも頼らず移動・行動することの大事さ、現地の人と交流することの素晴らしさを語ってくれた上で、
「貴重な経験をしたいのなら、日本人とは一緒に行動しないで、一人で行動しなさい」
とアドバイスして下さったからです。

で、早めに日本人と接点がなくなるアムステルダム経由のフライトにしてみたり、
ホテルではなくアパートを借りてみたり、
鉄道に乗って郊外の町に行く計画を練ってみたり。
「簡単な道と険しい道があったら、迷わず険しい方を選ぶ」も、私のポリシーの一つなので、
かなりハードルを上げた計画を立ててみました。

果たして、その旅はどうだったか・・
客室乗務員の手が滑ってオレンジジュースを浴び、
ロンドンに着いたらスーツケースが行方不明。
翌朝、アパートの火災報知器が鳴り、
郊外の駅で5軒のタクシー会社に電話をかけたのに
5軒ともにフラれ、歩道の無い危険な登り坂道を歩くはめになったり、
の困難続きでした。
でも、そのおかげで現地の見知らぬ人達と話す機会がぐぐっと増え、
そこから学んだことが沢山ありました。
そして、困難に遭う度、必ず助けてくれる人が居てくれたことも感動でした。
そういえば、18歳の時も、同じように感動して、
「日本に帰ったら、私も外国人に親切にしよう!」と決意したのでした。

日本・・といえば、国内にいると分からないけれど、
海外に出ると、日本の良さも悪さもよく分かりますね。
そして、自分のことも。
冷静に日本や自分自身を見つめることが出来たことも、今回の旅の大きな収穫でした。

さきほど「日本人はコンクリートみたいだ」と書きましたが、
海外に出てみると、私もコンクリート人間の一人ですね。
失敗を恐れ、念には念を入れた準備をしていき、
キョロキョロすることもなく、迷うこともなく、
空港でも駅でもスマートに行動出来たのですが、それが果たして良かったのか。
ある日、地下鉄の切符売り場で切符の買い方が分からない観光客がモタモタしていたら、
いろいろな人が集まってきて、買い方を教えてくれたり、
笑顔で「どこから来たの~?」「へぇ~!」なんて話し出したり。
すごく良い輪が出来て、どんどん会話が広がっていったのです。
東京だと「早くしろっ!」という目で見られるので、
「迷惑をかけないようにしよう」ばかりを考えてしまうのですが、
そういうことから始まる物語もあるのだなぁ、羨ましいなぁ、と思えました。
これからはもっと動物的に生きていこう!












それから、ロンドンもパリも公園や緑がいっぱいで、
ベンチがいたるところにあり、みんなゆっくり気持ち良さそうに休んでいました。
それらを見て「自然に触れること」「休むこと」の大事さも思い出すことが出来ました。
前よりは緩めの生活になりましたが、まだまだ予定の詰め込み過ぎで目が釣り上がっている私・・・
最初の日は緊張もあって、きっとすごく恐い顔で歩いていたのだろうなぁ。

それに対し、イギリス人もフランス人も、みーんなニコニコ笑顔で挨拶してくれ、
お店の人もマニュアル通りの挨拶ではなく、いろいろな話題を振ってくれました。
町全体が生き生きしているのは、そのせいでしょうかね?
そんな中で生活していると、コンクリート状の固かった私の表情が
どんどん柔らかくなっていくのが、自分でも分かりました。
創作意欲もむくむく沸いてきて、良い刺激をいっぱい頂けました。
間違いなくイギリス人・フランス人のおかげで素晴らしい旅が出来たと断言出来ます。

なので、「この感動を皆にも伝えたいっ!」「今回は日記で報告するより、直に話したいっ!」
という気持ちになったのです。
3台のカメラを担いでいったので、写真や動画も沢山ありますので、
それを見て頂きながら、感動物語を語ろうと思います。
どんなふうに旅の準備をしたかもお話するつもりですので、
一人旅に興味がある方にもきっと喜んで頂けると思います。
ロンドン・パリに興味がある方、「心が動く」ことに興味がある方は、ぜひお出で下さいませ。
その前の時間帯にmilly la foretのライブもやります。(←あ、こっちがメインです!)
自分が何をやったらいいか、どういうを表現をしたいのか、も、
自分と向き合うことで気づくことが出来ましたで、今ならとてもイイ演奏が出来そうです。
鋭意準備中ですので、ぜひお出で下さいませ。

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追記
演者の体調不良により、9月6日のライブ+salon de milly を催すことが
出来ませんでした。申し訳ありませんでした。
その振り替えライブを催しますので、
ご都合がつくようでしたらぜひお出で下さいませ。
*なお、 salon de milly ~旅の醍醐味(イギリス・フランス編)~は、
会場の都合で11月22日のライブ@目白ギャラリー鶉で行うことにしました。

ご心配ありがとうございました。

milly la foret

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レガートな一日② 振り替えライブ / milly la foret
2015_09/22 (火・祝) 13:30開場 14:00開演
@横浜技能文化会館地下オーディオルーム
http://gibun.jp/access.html
横浜市中区万代町2丁目4番地7
・JR根岸線 [関内駅]南口から徒歩5分
・横浜市営地下鉄ブルーライン [伊勢佐木長者町駅]出口2から徒歩3分
入場料:1000円

詳細・ご予約は
http://millylaforet.com/live027.html

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最後に、ポニーキャニオン時代に担当していた岡田有希子ちゃんの全曲が、
ハイレゾ音源で再発売されることになったことをお知らせしておきます。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150713-00000023-cdj-musi
「音楽的にクオリティの高いものを!」とポリシーを持ち続けて制作したものが、
30年経った今、それを認めて頂き、高品位音源で再発売して頂けるなんて。
本当にありがたいことです。
今後も「胸張って、ポリシーを持ち続けよう!」と思えました。

ハイレゾ音源は、まさに私が理想としている配信方法なので、
この件に関しては、次の日記で詳しく書きたいと思っています。
次はあまり開けずに書きますね。(反省・・)

milly la foretの次のアルバムも、
ハイレゾ配信を目指して高品質音源で作っています。
音をゼロから作るのが好きな私にとって、「これは一生遊べる!」と思えるプラグインも手に入れたので、
シンセの音をゼロから作っています。
旅先では一日20000歩、歩いていましたし、
プラグインにこんなにどっぷりハマれる私はまだまだ若い!
・・と思っている今日この頃です。
(若い!と言い出した時が老化の始まりという説もありますが。)


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