LOG
調理器具のみならず、刃物、楽器、パソコン、スマホ・・・
世の中には素晴らしいお道具がいっぱいありますが、
その魅力をどの程度分かって、どの程度活用することが出来ているのでしょうねぇ。
私は、一つのことにかなーりじっくり向き合う方ではありますが、
それでも、たぶん、２割程度しか活用出来ていないように思います。
でも、使い方を100%マスターするべきか、と問われれば、
その必要はない、と答えると思います。
道具は道具。やりたいことがしっかり出来れば良いと思っているからです。
では、なぜ、鍋の話を持ち出したかと言いますと、
和知シェフの「鍋に対する愛」に感動したからなのです。
材料は勿論のこと、道具も、「愛」や「人間力」の有無で素晴らしい道具になるかどうかが決まる、
ということを思い知らされました。
食材も勿論ですが、道具にも良い向き合い方をしなくちゃーです。
それから、この本の特徴は「ピチピチと音がしてきたら」「油の香りが立ってきたら」
というような表現が使われていることにあると思うのですが、
そういえば、魯山人が「料理も創作だ。」と仰ってましたっけ。
分量通りの材料、指定の分数で料理しても、美味しく出来ない時は、
人間力が足りていないということになりますかね。
料理も音楽と同じく、五感（六感も？！）を使ってこそなのですねー。
実は、フライパン以外の鍋は全て頂き物という我が家。
姉から貰った5層鍋セットは取手が全て無くなってしまっているけれど、まだまだ現役の30歳。
父母から譲り受け、この度娘のところに嫁がせたすき焼き鍋はたぶん60歳くらい。
「与えられた物とのナイスな共存」をモットーにしている私は、
様々な道具の、長所からも短所からも、いろいろを学んできました。
この経験値こそが私の宝物だと思っています。
Staub鍋の短所は、、、重いことだけですが、それは長所でもあるかな？
腕の筋肉が鍛えられそうですもの。
死ぬまでお付き合いすることになると思いますので、良い関係を育んでいきたいと思います。
道具といえば、今や音楽の制作に不可欠な「デジタルもの」の進化も、目覚ましいですよねぇ。
ついていくのに必死！笑
でも、「これぞ音楽界の救世主！」と思わず叫んでしまったものがあります。
「ハイレゾ音源」です。
高解像度の写真を音に置き換えて頂くと分かりやすいと思いますが、
ハイレゾ音源とは、CDを圧倒的に上回る情報量を持つ音楽データで、
ハイレゾ音源配信サイトから購入し、パソコンやスマホで聴くことが出来ます。
その方法は私が説明するより、このサイトを見て頂く方が良いと思います。
音の精度が高まったことで、パワフルなのに、耳に優しい音になっていますし、
音にのって、空気感や臨場感、"思い"などの人間力もちゃん伝わってくる、と感じます。
なので、次のmilly la foretのアルバムは、ハイレゾ配信することを前提に作っているのですが、
それに先立ち、以前担当していた岡田有希子ちゃんのアルバムが、ハイレゾ配信されることになったのです！
尊敬出来るスタッフや音楽家の方々と共に、彼女への愛を持って、揺るぎない思いで作ったアルバムが、
30年経った今、そのクオリティの高さを再評価されたことは、
今なお静かに燃えている私の中の灯火を、パァと明るくしてくれました。
ああ、自分が信じる道を歩んできて良かった！と思いました。
その発売に合わせ、下記サイトで、私のインタビューを記事にして頂いたのですが、
音楽ダウンロード・音楽配信サイト「mora」
http://blog.mora.jp/2015/09/16/okada-yukiko.html
ハイレゾ音源配信サイト【e-onkyo music】
http://www.e-onkyo.com/news/351/
正直「数行の記事になるのだろうな」と思っていましたのに、
私の音楽への熱き思いや、人と人を繋いでいく素晴らしさ、音楽＝人間力であって、
それを余すことなく伝えられるのがハイレゾ配信だということを、
素敵に書いて下さったので感動でした。イラストもお見事！
デジタルコンテンツを軽視する人々も多いなかで、
人に真摯に向き合い、下調べ・下書きも含め、丁寧に記事を書き上げていく様子を拝見し、
とても良い刺激を頂きました。
ブログというツールも、人間力を結集すると、こんなふうに素敵な記事になるのだなぁと感心しきり。
雑誌「レコードコレクターズ」10号にもインタビュー記事を載せて頂きましたので、
そちらもぜひ見て頂きたいです。
それから、レコード会社の新しい担当スタッフ達が、
旧スタッフの意図を組み取った上で丁寧に素敵に仕上げていく工程を見ることが出来たことも
（ハイクオリティCDでも発売されています）嬉しかったことでした。
古き良き時代の贅沢なレコーディング方法はもう叶わないにしても、
一人のアーティストにきちっと向き合うことで生まれる人間力の凄みは、今でも出せるはず。
それを若い世代に伝えていきたいなぁとかねてから思っていたので、
はからずもそれが出来て良かったです。
若きレコード会社のスタッフが、インタビューの帰り際に
「今日、お話を伺って、ほんと、僕、すごく、やる気になりました！」
と言って下さったのですよー。
万歳～！
岡田有希子という希有な感性のアイドルの人間性も、
日本の音楽界を築いてきた素晴らしい音楽家達の人間力も、
それを大事に紡いできたスタッフの人間力も、
「ハイレゾ音源」の良さ、音楽の良さを一所懸命伝えようとしている業界の方々の人間力も、
ビシビシ伝わってくると思いますので、ぜひ聴いてみて下さい。
生き方が変わるかもです！
http://mora.jp/artist/191398/h
http://www.e-onkyo.com/music/album/pcca50213/
--
さて、次のライブは目白のギャラリーで行います。
紅葉の庭と精魂込めて創った映像を、同時に楽しんで頂こうという企画。。。
milly la foret 028 LIVE「サンティエ」
2015_11/22 (日）13:00 open 13:30 start
＠目白ギャラリー鶉
東京都豊島区目白2-8-1
JR「目白駅」徒歩6分
東京メトロ副都心線「雑司ヶ谷駅」徒歩5分
1部「milly la foret LIVE」（13:30- ）
2部「旅の醍醐味～イギリス・フランス編～」（15:30- 茶菓付き）
詳細はこちら
-----
というわけで、延期になっていたイギリス・フランスへの旅のご報告も、この日に致しますので、どうぞお楽しみに。
そういえば、旅のお伴のカメラも、8年前に亡き父から譲り受けたものでした。
まだまだもっともっと良い写真が撮れるはず。大事に使わなくちゃ。
2015年8月の日記へ / HOME