一緒にやる・・と言えば、
ニュージーランドで共演させて頂いたZaine Griffバンドのキーボーディストでもあり、
オークランド大学の教授でもあるStephen Smallさんと、最近、共作させてもらっています。
ライブの時、キーボードを貸して下さったので、お礼にmilly la foretのCDを渡したら、
とても気に入って下さり、「共作しましょうよ」となったのです。
Stephenは、普段はクラシックやジャズを演っている人なので、
「難解な曲が来たらどうしよう・・」と不安な気持ちでファイルが届くのを待っていたのですが、
予想に反し、「私の世界観」が見え隠れする曲を送ってきてくれたのでした。
相手をリサーチしてから着手する!こういう心遣いって、とても素敵だなぁと思います。
心から応えたいと思いました。
ででで、ようやく数日前に完成したのですが、これがすごく良いのです。
自分で言うのはナンですかね。
けど、最近、ようやく、自分の頭の中や心の中にあるものを、
そんまんま形にすることが出来るようになってきたので、
「私、今、すごく良い状態なのよ~~っ」と叫びたい気分なのです。
勿論、理想はもっともっと上の方にありますし、技術的にはまだまだです。
でも、良い流れに乗れているのです。
何をやっても作っても、私らしい世界観が築けるようになってきたのは、
進むべき方向に迷いがなくなったからだと思います。
そうそう、先日、友達に三浦按針さんのお話を伺ったのですが、その時、
私の人生は、船旅に似ているなぁと思ったのです。
時々舵をとったり、釣り糸を垂らして獲物を待ったりもするけれど、
流れまかせで、ほとんどの時間は、甲板に寝ころんで考えごと・・。
ネタが尽きると、海に飛び込んで潜ったり、興味のある島まで泳いでいったり。
でも、やっぱり基本は、甲板でぼーっ。
でも、嵐が来たら全身全霊で戦いますよ。絶対に諦めません!
そして、いろいろな港に立ち寄り、いろいろな人を船に招くことも忘れません!
船旅の良さは、ゆっくりゆっくり進んでいくその「過程」にありますからね。
そんな私らしい航海のパートナーは、Macという「船」です。
私の作曲は、ピアノ一本で歌えるような曲を作ることではなく、
トータル・プロデュースされた世界を作ることなのです。
背景になる音を作り、その前にメインになる音を据え、それが動いていく様子を表現・・
というように、空間的にも時間的にも、奥行きや幅がある音の世界を築きたいのです。
色彩や温度感も加えたいし、視覚的要素も盛り込みたい。。。
なので、一番のツールは、楽器ではなく、Macなのです。
(勿論、楽器もとても大事にしています!
Macで作った音に本物の楽器を加えたり、本物の音で差し替えたりしています。)
もう15年前ですかねぇ、「分身の術を身につけた私が何人も居ればいいのに」と言ったら、
友が、Macとシーケンスソフトの存在を教えてくれたのです。
あの時は、涙が出てくるほど嬉しかったなぁぁぁ。
なのに、秋葉原の店員のお兄さんの薦めるまま、プロ用ではないソフトを購入してきて、
その友にさんざん馬鹿にされたことも、今となっては良い思い出です。
そのMacを作って下さった神、Steve Jobsさんが先日亡くなられてしまいましたね。
もうもうもうもうもうもうもうもうもう、悲しくて悲しくて・・・
こだわりの塊だった彼の亡き後、Macがどう変化していくのか、
アップル製品を愛してやまない私は、大変不安です。
「便利な道具」になってしまったら、どうしよう。。。
多くの人が言うように、MacやiPad, iPodなどは、直感的に使えるので、
思考や労力を、「道具」に対してではなく「やりたいこと」に使えるのが良いと思います。
そして、「その気」「やる気」を引き出してくれるのが、さらに良いと思います。
例えると、「綺麗な海に浮かぶ無人島」でしょうか。
お店も無いし、食べ物もないし、便利なものもない。
だから、頑張るしかない→自分の力が引き出される。
そして、その時、忘れてはならないのが、「綺麗な海」の存在です。
そう、綺麗な海が、素晴らしい方向に導いてくれるというわけです。
クリエータ達に人気があるわけですよね。
そうだ、感謝の気持ちと、期待の気持ちを込め、
本日は、私の愛用apple製品について語っちゃおうかな。
かなーり使い倒していますので。
以下が、私の愛用apple製品です。
● Mac Pro
私には贅沢過ぎだよなぁ、と、一ヶ月くらい迷いに迷った末に購入しました。
今は本当に買って良かったと思っています。「本当に素晴らし~~い!」の一言です。
スロット1のHDはアプリケーションと音源のみ、
スロット2のHDは現在制作中のファイルのみ、
スロット3のHDは保存用、
という使い方をしています。
主に使っているソフトは、
Logic Pro(作編曲、録音)
Pro Tools(録音、編集)
Sibelius(楽譜作成)
Illustrator(デザイン)
Photoshop(レタッチ、デザイン)
Dreamweaver(ウェブサイト制作、FTP)
iMovie(動画編集)
「良いものを少し、そして、とことん追求!」主義です。
音源は、Stylus, Omnisphere, Trilian, Hollywood Strings & Brass, Sample Tank2, など。
同時に5~6種類立ち上げても、サクサク動いています。
● Mac Book Pro
Mac Proとほぼ同じソフトが入っています。
ライブで使ったり、旅行に持って行ったり。ソファでゆるゆる作業する時にも使います。
日本語入力プログラムは、「かわせみ」を使っています。
これ、かなりお薦めです。ATOKからも、ことえりからもスムースに移行出来ます。
どちらもUSキーボードを使っているのですが(カッコ良いので・・)
不便なところは、KeyRemap4MacBookでカスタマイズしています。
とても便利です。Lionに対応しています。
● iPad
楽譜閲覧(バックライトでライブ中もバッチリ)、アイデアのメモ(手描きも出来ます)、
メールチェック、インターネット、ゲーム、簡単な曲作り、チューナー、メトロノーム、
電卓、辞書、ブログリーダー、試聴・録音、などの機能を一つでまかなえる素晴らしさ。
超愛用中です。ベッドに入ってからも使えるのがいい。
● iPod Touch
Macを購入した時におまけでついてきました。(毎年4月頃、このキャンペーンがあります)
いわゆるiPhoneの電話機能が無いだけ版。Wifiを使用するので、月々の使用料は要りません。
音楽を聴く、ゲーム、スケジュール管理、店情報、メモ帳などなど、
iPadとほぼ同じアプリが入っています。(一回購入すると両方で使えます)
こちらも超愛用中。電車に乗る時、掃除、洗濯中に、コレで音楽を聴いています。
そうそう、その時に使っている超お薦めなイヤフォンがあります。
これです。いろいろなスタジオで使用しているモニターヘッドホンCD900STの
インナーイヤフォン型なのですが、
「もしお金持ちになったら、私の作ったCDにおまけに付けるぞ!」
と思っているくらい、ミックスされた音を忠実に表現してくれるイヤフォンなのです。
音量を上げなくても全ての音を綺麗に拾ってくれるので、耳にも優しいと思います。
私は、毎日何時間もこのイヤフォンを使っていますが、全然疲れません。
それから、ケーブルやイヤフォンは、値段と情報量がバッチリ比例していると思います。
廉価版イヤフォンを使っていらっしゃる方は、「ええっ!こんなに沢山の音が入っていたの?」
と驚くと思います。
上記パソコンとガジェットは、全て、いろいろな方法で同期させているので、
どの機種を使っても、全ての情報がいつも最新の状態(どれも同じ状態)になっています。
例えば、、、
メモ(日記もTO DOも買い物リストも何もかも)は、evernote(パソコン)=AwesomeNote(iPod, iPad)
スケジュールは、google カレンダー(パソコン)=さいすけ(iPod, iPad)
ブログリーダーは、google リーダー(パソコン)=Byline(iPod, iPad)
以上のガジェットは、超お薦めです。
googleは、Gmail、Picasa、Calendar、Document、どれも素晴らしいと思います。しかも、全部フリーウェア!
特にDocumentは、Word、Excelをパソコンに入れないまま、
ファイルを閲覧したり作ったり出来るので助かってます。
Calendarも、家族と共有しているので、お互いの予定が分って、便利です。
アドレス帳は、アドレスブック(パソコン)=連絡先(iPod, iPad)
メールは、どのメーラーもIMAPで設定しています。
Logic Fileなどは、Wifiを通じて家庭内のパソコンの全てとファイル共有しています。
外部サーバーも使ってます。
「iCloud」(無料)には、ガジェットの全てと、アドレスブックを自動保存中。
milly la foretやイルの資料の共有には「Dropbox」(無料)を使用しています。
メンバーが、いつでもどこからでもファイルにアクセス&更新出来ます。
「Mobile Me」は、海外の皆さんとのやり取りに使用中。
そうなのです、前述のStephenや、KeithやRobやHughと共作出来るのも、
MacとLogicがあるから、簡単に出来ているのです。
ブラウザーのブックマークの連動は、Xmarksで、
全てのIDやパスワードの管理は、Last Passで行っています。
パソコンは、今や、英語と同じく、世界共通ツールですよね。
しかも、Macは、入り口は易しく、奥が深いので、
初級者は初級者なりの、上級者は上級者なりの使い方が出来るのも素晴らしいと思います。
(このあたりは、リコーダーと似ているかも)
と、つい、夢中になってMacについて語ってしまったので、
この一ヶ月の間に経験した素敵なことも書こうと思っていたのですが、
それはまた別の機会に書かせて頂くことにして、、、
今後のことを少し書かせて下さい。
まずは、milly la foretの牧草ライブシリーズ(基本は二人のゆるゆるライブ)の
第二回目があります。
炬燵系ユニット(と、言われて、納得。笑)、本領発揮の季節です。
クリスマスの雰囲気も味わって頂きながら、あったかくなれるライブにしたいと思います。
ぜひぜひいらして下さいませ。
LIVE 010「冬の牧草」
2011_12/18 (sun) open13:00 start13:30
@北参道ストロボカフェ
詳細は、こちら。
そして、なんと、直後に、WORKSHOPを行います。
前回のライブの時、「埃をかぶっているピアノの蓋を開けてみようと思います。」とか、
「リコーダーを購入したのですよ!」などと声をかけて頂いたので、
それなら、「音」を「音楽」に育てていく過程も一緒に味わってみたらどうかなと思ったのです。
今回は、俊輔君のリクエストでリコーダーのワークショップです。
リコーダーは、どちらかというと趣味でやっていることなので、
「ちゃんと導けるの?」と問われると困るのですが、
Macと同じく、「その気」にさせたり「やる気」を引き出すのは、とっても得意ですし、
どうやったらそのお悩みを解決出来るか・・を考えるのは、得意中の得意なので、
ぜひ、物見遊山感覚でお出で下さいませ。
それから、12月23日に、リコーダーアンサンブル友遊の皆さんが、
私の母がお世話になっていますエデンの園に慰問演奏に行って下さることになったのですが、
それなら、浜松で活躍している積志リコーダーカルテットの皆さんと共演したいなぁと思い、
お誘いしてみたところ、快諾して下さり、共演が実現することになりました。やっほー!
積志リコーダーカルテットの演奏や編曲は、リコーダーのことが大好きという気持ちが伝わってくるので、
密かに注目していたのですが、新たに合同演奏曲用の曲を編曲して下さったり、宴会の手配をして下さったり、
想像していた以上にノリノリな方々だったので、とても楽しみにしています。
浜松では、そのうち、milly la foretのライブもやろうと思っています。
それがうまくいったら、全国を回りたいなー。
milly la foretアルバムも、イルのアルバムも、10ノットくらいで進んでおります。(笑)
3月頃には両方とも出来上がるかも、というところまで漕ぎ着け、
船にもクルーにも感謝する日々です!
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